設 立 趣 意 書   


  


  1、トライアスロン競技の誕生
   
トライアスロン競技は1974年にアメリカ・サンディエゴで生まれてから四半
   世紀が過ぎ、2000年のシドニーオリンピックで正式種目に採用され、初めて
   全世界に認知される事になった。

   一方、日本においては1981年鳥取県皆生温泉組合が事業発展の一助として皆
   生大会を開催、その後宮古島大会・琵琶湖大会と続き、新鮮な感覚と今まで
   に経験した事の無い達成感と喜びを知り、沢山の愛好者が増え続け現在に至
   っている。

     また、都道府県対抗・各都道府県持ち回り方式で毎年開催されている国民体育大
     会(平成18年度第61回のじぎく兵庫国体)に於いても、デモンストレーションとしての
     スポーツ行事としてトライアスロンが採用され、淡路市国営明石海峡公園淡路地区
     淡路夢舞台で開催され、より深く国民に浸透して来ている。

               

   2、トライアスロンの競技種目
     競技種目としては主としてアイアンマンレースで採用されている約226.2
   m(スイム3.8km・バイク180.2km・ラン42.2km)と、オリンピックや
   ワールドカップで採用されている51.5km(スイム1.5km・バイク40km・
   ラン10km)の2種目に設定されている。

     現在、アイアンマン(WTC)ロングレースはハワイを含め23レースが世界
   中で開催されており、アジアではロングレースのみ日本/福江島、
マレーシ
   ア/ランカウイ島、中国/海南島の3ヶ所で開催中である。
    距離が226.2kmに限らず150kmを超えるレースも各地で行われている。

     また、一般にショートレースと言われている51.5kmは、日本トライアスロン連合(JT
     U)や国際トライアスロン連合(ITU)が主催・共催するレースで多く開催されており、
     トライアスロンレースの主流となっている。

     その他、ミドルレース(アイアンマンレースの約1/2距離)やスプリントレース(アイ
     アンマンレースの約1/8距離)等も開催されており、JTU・ITU・距離や地域に限
     定されることなく、全国の各自治体やクラブ組織によっても自主開催されており、開
     催地の立地条件等に合わせて盛んに行われている。

     
          

  3、トライアスロン界発展のための問題点
     過去日本においてアイアンマンレースを完走した方が何人いるのか、正確な
   データは持ち合わせていないが、その中でも男性60歳以上・女性50歳以上の
   方はかなり少ないと考える。世界を舞台としてアイアンマンレースで活躍し、
   且つ日本のトライアスロン界を牽引して来た意義は大変に大きなものがあっ
   たと考える。


     今後の日本トライアスロン界がより一層発展して行くためには、アイアンマ
   ンジャパン(長崎県五島市)や日本トライアスロン連合(JTU)に協力し、
   各都道府県の連合/協会に於いてベテランの経験と活力を活かさなくてはな
   らない。また、少子化が進む日本において競技者の減少は重大な関心事であ
   るが、子供たちがトライアスロンに親しむための環境作りと、レース参加へ
   の協力と支援は欠かせないと考える。

   海外のアイアンマンレースに参加すると多くの競技者の参加と、大会終了翌
   日には次年の大会へ申込む競技者が長蛇の列をなしているのに驚かされる。
   さらに家族を主にした多くの観客の熱烈な応援に感激しうらやましく思う。
   これに対して国内の大会では競技者の参加が減少傾向にあり、観客動員数も
   減少していると思われる。この原因に迫り新たな課題に挑戦しトライアスロ
   ンの発展に結びつけたいと思う。

   また、大会での死亡事故(特に中高年齢者)が時々発生している。安全確保
   のために宮古島大会では65歳以下という年齢制限が課せられていたが、2
   008年大会からそれも撤廃された現在、生涯現役をめざす我々は自身で努
   力することはもちろんのこと中高年齢選手同士で情報を交換して事故を起こ
   さない、故障しないで競技力を向上するノウハウを確保することが望まれる。

          

  4、トライアスロン界発展のための課題
     今後とも魅力ある大会を開催して行くために、解決すべき具体的な課題としては、
     次の様な項目を挙げることが出来る。トライアスロンに携わる者として、これらの
     問題点を常に念頭において行動し、トライアスロンの発展に寄与して行きたいもの
     である。

【広報】 *新しい大会の広報
*大会参加の勧誘
*海外大会への広報
*支援者の獲得
【体制】 *新しい大会の開催
*共催者や後援者の探索と獲得
*ボランティア募集体制の確立
【支援】 *レンタル用品の準備と提供
*バイクメンテナンスの協力と指導
*海外大会への参加支援
【教育】 *運営者や指導者の養成と教育
*大会参加費や諸経費の低減
*競技方法の伝授
*トレーニング方法と健康管理の伝授
*ヒヤリ・ハット事例の公表
*その他

               

  5、日本アイアンマンクラブの設立主旨
     そこで発起人である二人は、アイアンマンロングレースを完走した男性60
   以上、女性50歳以上のベテラン会員で構成し、お互いの健康と健闘を称えつ
   つ情報交換をしながら、今後のトライアスロン界発展に貢献することを目的
   とし「日本アイアンマンクラブ(JIC)」を結成
したいとの考えに至っ
   た。(注)現在では男女とも年齢に関係なく入会して頂ける準会員制度を設置しています。

   我々仲間は戦前・戦後を生き抜いてきたと言う強い思いがある。且つ、戦後
   の日本高度成長期を真に支えて来たと言う自負もある。そしてこの素晴らし
   いスポーツに接し、熱く燃えたぎる心に炎を灯し続けて来て今がある。その
   炎を消してしまっては勿体ないではないか。今もなをレースに参加している
   仲間はともかくとして、レースから遠ざかってる仲間だってこれから出来る
   事はまだある。

   我々仲間が心を一つにし出来る範囲で、無理なく行動する事が大切である。
   だから地元で活動するトライアスロン愛好者と共に、トライアスリートの誕
   
生や育成およびレース参加などに協力支援しながら、各地で開催されている
   大会の情報や結果などを報告したり、また故障や事故などを未然に防止しつ
   つ、競技力を維持・向上させるためのトレーニングや健康管理方法などの情
   報も発信して行きたいと考える。


               

  6、設立趣意ご賛同者への呼びかけ
   本意にご賛同頂ける方は本書「日本アイアンマンクラブ設立趣意書・入退
   会条件および努力目標」
を十分にご理解の上、別紙「日本アイアンマンク
   ラブ入会申込書」
に記入の上、事務局までご送付ください。

    加入者がふえ組織が安定するまで、暫定的に発起人である下記2人が下記体制
   で運営(一般的な会則および会費はなし)するが、将来は入会条件を見直し、
   全国9支部【 北海道・東北・関東・東海・北陸・近畿・中国・四国・九州(
   縄) 】体制とし、より良い運営を目指す
事とする。
      (注)現在では会員数も増えて来たことから全国に支部を配し、より地元に
      密着した活動ができるようにしました。今後とも各支部内で開催される大会
      などの相互協力が活発になるよう、そして支部長を中心に活動していけるよ
      う努力していきましょう!


                       2007年1月1日

           会  長        石井 英機 
               421-2124    静岡県静岡市葵区足久保口組3276-106
               054-296-4638     h_ishii@hw.tnc.ne.jp


           副会長(事務局) 宗政 義仁
                659-0023     兵庫県芦屋市大東町18-6-913
                090-56768060   munemasa@nike.eonet.ne.jp
                     JICホームページ   http://jic.konjiki.jp/

                             
     (参考)
アイアンマンジャパン :
アイアンマン(WTC) http://vnews.ironmanlive.com/
日本トライアスロン連合(JTU) http://www.jtu.or.jp/
国際トライアスロン連合(ITU) http://www.triathlon.org/?call=TVRBeQ==&keep=sh