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投稿第八五
                12年アイアンマン西オーストラリア大会参戦記!


2012年12月27日
JIC会員
石井 英機氏

       パースの南300Kmバッセルトンで開催されたアイアンマン西オーストラリア大会へ
       昨年に続いて参加してきました。結果14時間51分(今回トップと11分遅れ、前年よ
       り36分遅れ)で年代別2位でした。しかしトップの豪選手は奥さんのお許しがでない
       そうでハワイ出場を辞退したためその権利が小生に回ってきました。おかげさまで4
       年ぶり5回目のハワイ出場が実現し大変ラッキーでした。両方のかみさんに感謝です。

       現地は初夏、朝晩16℃以下、日中24℃前後で日差しは強いですが(紫外線は日本
       の7倍という)殆んど汗もかかず快適に過ごせます。相変わらず小さなはえが顔にま
       とわりつき閉口します。スイムは水温20℃位か前半大きな波が寄せてきて怖いくら
       いでした。リタイアした選手がかなり出たようです。
       バイクは全くフラットの3周回のコースです。向い風や股下の痛みに悩みました。プロ
       と一緒のコースですので彼らの速さ、強さを目の前にできます。ランも全くフラットなき
       れいな海を眺めながらの4周回のコースです。4周めには日没暗い中を走りますが多
       勢のボランテイアのサポートと観客の皆さんの盛んな応援のおかげで感激のフイニッ
       シュができました。
       JICやリピーターのお仲間とレース前後でおいしいビールを飲みながら至福の時を過
       ごしました。かみさん、バイクショップの親父さん、内科やカイロの先生や応援していた
       だいた皆さんに深く感謝申しあげます。

       今年は県トライアスロン協会としてデュアスロン1大会、3つのトライアスロン大会を開
       催しそれぞれ重大事故なく盛会裏に終了することができて大変ありがたくよかったと
       思います。実行委員会の皆さんを筆頭に役員はじめマーシャルやボラで協力していた
       だいた協会の皆さんの絶大なる努力と協力の賜物であり深く感謝致します。来年は
       新体制で臨むことになっておりトライアスロンのますますの発展を願って努力してゆく
       つもりです。

       12月5日(水)~6日(木) 晴れ 自宅 11:45AM発~羽田空港 0:45AM発~シ
       ンガポール7:15AM着(現地時間 時差1時間遅れ,所要時間7時間20分 約57
       00Km)堤では桜の葉がすっかり落ち、庭のさざんかの花がそれでもきれいです。
       新幹線の中で缶ビールとおむすびの昼食です。ビジネスのお客さんには恐縮です。
       富士山が宝永山のレベルまで雪に覆われてきれいでした。
       今回は乃木坂の国立新美術館で開催されているリヒテンシュタイン展を鑑賞しました。
       ルーベンスのクララの肖像初め16~17世紀の作品が展示されていました。特に男性
       の肉体美(彼らはどんなトレーニングをしていたのでしょうか?)豊満な(太っていませ
       ん)女性も美しいですね。眼光やぶどうの房も本物のように輝いていました。日比谷
       公園を散歩しました。季節はずれのなでしこやつりがね草が咲いていました。黄色の
       銀杏がきれいでした。有楽町で稲毛の強豪トライアスリートT氏と韓国料理屋で会食
       しました。チェジュには5回行きましたがチジミなど韓国料理は日本人の舌によくあい
       ます。ビールとマッコリをおいしく飲み歓談しました。激励に感謝しお別れしてモノレー
       ルで羽田空港へ。ツアー会社のM氏とN嬢が見送りに来てくれていました。
       チェックインではバイクのサイズ(3辺の和)は218Cm、重量20Kgに抑えたのでオ
       ーバーチャージなしでした。中には275Cmの豪傑がいました。往きはOKでしたが帰
       りはとられたようでした。JIC会員のS氏や前回一緒だったU氏やT氏に会えて心強い。
       離陸前S氏と軽く飲みました。
       機内ではすぐ軽食がでましたがいいささか飲みすぎましたのでワインだけにしました。
       ほとんど眠れず6AMには朝食です。シンガポール空港に7:15AM 非常に滑らかに
       着陸しました。前回と違ってトランジットは1時間半と短くツアー仲間と迷いながらもシ
       ャトルトレインで無事にターミナル1へ着きました。

       12月6日(木) 晴れ シンガポール8:40AM発 ~パース1:30PM着(所要時間
       4時間50分 約3900Km)  3:00PM発 ~バッセルトン(パース南約300Km
       6:40AM着  (自宅から約30時間かかりました)
       パースでは現地ツアー会社のNさん(日本人女性)が迎えてくれて40人位のツアー
       仲間と合流しました。外は日差しまぶしく気温24℃湿度60%くらい大変乾燥していま
       した。大型バスに乗ってバッセルトンに向かいます。途中低い潅木と未開発地?
       (稀に草をはんでいる牛や馬が見られます)がえんえんと続くのは昨年と同じです。
       道路の速度標識は110Km、ただしバスやトラックは100Km/hのリミッターがつけ
       られているそうで乗用車がドンドン追い越してゆきます。道路左側は自転車又は事
       故車両のためのレーンが設けられており羨ましいです。100Km以上走ってようやく
       GSとレストランが現れます。ガス欠になったら大変です。
       前年と同じEホテル(会場まで5分です)に着き部屋には電子レンジ、冷蔵庫が付い
       ており安心しました。早速S氏、Y夫妻とスーパーに行きパンやビールなどを購入しそ
       の足でいつもの中華料理屋で夕食としました。酒類はB.Y.O.といって各自で持参
       することになっています。日本と違って写真付のメニューがなくウエイトレスとやりとり
       しなんとか注文し皆さんで分け合いながらおいしく味わいました。部屋に戻りバイクの
       組み立てをしました。デイレイアーの固定をU氏(毎回バイクメンテを引き受けてくれ
       ています)にしてもらいました。

       12月7日(金) 晴れ 風強し バッセルトン  6AM起床よく眠れました。試泳のた
       めジェテイ(南半球最長1.8Kmの木製桟橋)へ行きましたが風強く波が高くとても長
       く泳げず早々に引き上げました。(気温、水温とも約20℃)。レースデイがこんなでし
       たら大変です。7AMホテルのレストランでY夫妻と同席し朝食です。パン、シリアル、
       ジュース、コーヒーや果物などフリーです。前回と同じく暖かいボリュームのあるベー
       コンエッグがメインディシュです。
       9AM大会事務局で選手登録を無事にすませました。A$25の1デイライセンス料は
       JTUカードを示せば不要です。わずか500円のJTU登録料を払うことで今年はIM豪
       とIM西豪大会でA$50(約4500円)を支払わずに済んだことになります。エキスポ
       でサンバイザーと靴下を買いましたが高いです。昼食後バイクの試走をして異常なし
       を確認しました。向かい風時は20Km/hです。5:30PMカーボパーテイへY夫妻、
       U氏らとでかけました。外を歩くととにかくハエが顔にまつわりつきます。料理は例に
       よってうまくありません、ビールも売っていません(ドイツではカーボでもビールがあり
       ました)。主催者やスポンサーのS社(紫外線が強く皮膚がん予防のためサンスクリ
       ーンを扱っている)の挨拶は少々理解できましたが大人気のJ.S選手のスピーチは
       全く分かりません。ビデオで競技説明がありました。

       12月8日(土) 晴れ バッセルトン  6AM.起床。外は16℃、海に行き10分ほど泳
       ぎました。水温は約22℃、今日はべたなぎです。朝食後バイク試走、風弱くありがた
       し。蝉がチッチと鳴いています。日本と違って騒がしくないです。バイク、ギアバッグの
       チェックインの前に中味をY夫妻とチェックし合いました。バイクとランの中味が違って
       いたら大変です。チェックイン入り口ではヘルメットのチェックのみです。バイク、ギア
       バッグはそれぞれのラックに自分で架けます。特にギアバッグのラックにはレース朝
       も近ずくことはできません。最後にタイミングチップが渡されます。ボランテイアをしてい
       たシドニーの強豪G.T選手(前年彼がトップ、自分が3位)の奥さんにご挨拶いただき
       ました。よく覚えていてくれました。
       これですることはありません。かみさんと土産などショッピング、早々にホテルへ。レー
       ス前日だけはアルコールなしです。まぜご飯、ラーメン、鮭缶などで夕食です。食べら
       れなくなりました。バイクで食べるゆべし、羊羹、飴などをオブラートで包み(包装紙の
       投げ捨てはリッターリングのペナルテイです)準備完了。8PMにはベッドに入りました。

       12月9日(日) レースデイ 晴れ バッセルトン  2:50AM起床。よく眠れました。
       外は14℃、まずまずのお天気です。朝食は赤飯と味噌汁などしっかりとりました(レス
       トランで用意してくれますがパンではすぐお腹がへってしまいます)。バイクで食べる
       梅干入り赤飯のおにぎりをアルミフオイルで包みます。4AMボデイマーキングなどに
       出掛けましたが結局ボデイマーキングはなし、ウエットスーツの着用はオプション(着
       用は任意)を知らされました。バイクのエアー入れ、ベントーボックスにおにぎりなどを
       詰めて一度部屋に戻ります。かみさん特製の辛子入りワセリン(昨年ドイツ、今年5月
       の豪大会で効果確認済み)を身体の隅々までぬりたくりウエットスーツを着てスイム
       会場へ。
       スイム:1時間39分45秒 (今回トップ比▼20分00秒、前年大会比 ▼6分56秒)
       スタート前若い時のようにわくわくした感はなくやれやれといった感じですがせっかく
       ここまできたのですからやるしかありません。国歌の吹奏後約30人のプロが1人ずつ
       紹介されて海に飛び込んで行きます。5:30AM50m沖からホーンの合図でスタート
       してゆきました。我々エイジグルーパー約1500人は沖にいる人、砂浜からの人様々
       です。自分はもちろん最後尾です。5:45AMいよいよスタート、長い一日が始まりま
       した。
       過呼吸に陥入らぬよう慎重に泳ぎ始めましたがすぐ右手から大きなうねりが寄せてき
       て(過去最大級です)とても右オープンでは水を飲んでしまいます。桟橋を見ながらの
       左オープンでなんとか泳ぎ続けました。レース後かみさんから水上車が頻繁に行き来
       していたと聞きましたがリタイア者が多く出たものと思います。辛子入りワセリンの効
       果でさほど冷たくありません。皆さん先にいってしまいバトルには巻き込まれません。
       それでも1.8Km先端の2つのブイ付近では混雑しました。ここで無理なキックをしま
       すと痙攣を起こします。さて復路です。うねり、波は左からのフオローになり右オープ
       ンで楽に泳げました。前回は右方向に流されロスしましたので頻繁にヘッドアップして
       桟橋寄りの最短コースをとりました。砂浜に上がると1時間40分位でしたがこの荒れ
       ようではまずまずと思いました。

       バイク: 7時間37分29秒 (今回トップ比▼56分50秒、前年大会比▼16分33秒、)
       トランジションでは風雨に備えて長袖とタイツをとしましたが終始晴天で不要でした。
       しかし乾燥しているため殆んど汗をかきません。ボラに顔面にたっぷりサンスクリーン
       を塗ってもらいました。これは必須です。ラックにはバイクがぱらぱらでした。レースナ
       ンバーは年代別でないためライバルの位置など不明です。1周60Km全くのフラットコ
       ースですが風が強くともすると20Km/h位で走っています。どんどん抜かれますが
       スイムがよほど遅かったのでしょう。女性選手が大して力は入っていないようですが
       とにかくリズミカルに回しており反省しきりです。
       郊外では低い潅木でせみが盛んに鳴いています。20Kmおきのエイドステーションで
       は学生さんが水、ドリンク、バナナなどチャージしてくれます。はえが多いので黒いネ
       ットをかぶっている人もいます。当然食べ物にもたかっています。水、ドリンクだけい
       ただきベントーボックスの赤飯のおにぎり、湯べし、羊羹、あめなどを食べました。
       塩分と糖分をとれる日本食はいいと思います。路面は一部荒れていましたがよく整備
       されていました。それでも5~6台のトラブルを見ました。3周回ですので前半はプロや
       早い選手が対向し、ゴーゴーと音をたてて追い抜いてゆき格好いいです。後半になる
       と選手はパラパラ寂しくなります。股下が痛んできてしばしば立ちこぎをしました。
       1周目は2時間33分、2周目同30分、3周目同34分位でした。幸いパンクや落車な
       どなく無事にバイクフイニッシュができやれやれです。

       ラン: 5時間12分22秒 (今回トップ比△1時間8分56秒、前年大会比▼6分18秒)
       計: 14時間51分14秒(今回トップ比▼10分57秒、前年大会比▼8分56秒)
       総合1100位/完走1239人 年代別2位/完走4人
       トランジションでは半袖、ランパンとしました。4周回コースで会場付近では多勢の観
       客が盛んに応援してくれ力になります。終始美しいビーチを眺めながら走る全くのフラ
       ットコースです。2Kmおきのエイドステーションではサービスも結構です。バナナ、クッ
       キー、スイカなどをいただきました。バイクと違って遅いためはえが頻繁に顔にたかっ
       てきて2回位呑みこんでしまったようです。歩いている選手が多く見られましたが彼ら
       は腕に何周回かしてきているゴム輪をつけています。ツアー仲間と声を掛け合い、日
       の丸をかざしたかみさんにも元気をもらいました。3周目までは太陽がかんかんと照っ
       ていましたが4周目には日没になり足元に注意です。ハワイ、フロリダ、ポートマッコ
       リーなどでは転倒し怪我をしています。かみさんから受け取った日の丸の小旗をかか
       げ皆さんの盛んな声援をいただきながらフイ二ツシュできました。なにより懸念してい
       た右足の腱鞘炎?はテーピングをし、頻繁に水をかけて冷したことでそれほど痛まず
       ラッキーでした。
       スタート~10Km:65分、~20km:70分、~30Km:75分、~フイニッシュ:102分
       位でした。がっしりした2人のボラに支えてもらい完走メダル、タオルをいただき、お嬢
       さん2人にもマッサージしてもらい楽になりました。当分走らなくてもいいでしょう。
       バイク、ギアーのピックアップをしてかみさんとホテルに戻り(近いと本当にありがたい
       です)バスタブに入りほっとしました。ビールはさすが飲めません。ラーメンを少し食べ
       て横になりました。かみさんは洗濯にむかってくれ感謝です。長い一日が終わりました。

       12月10日(月)  晴れ バッセルトン 5AM起床。爆睡でした。バイクのパッキング
       後レストランで朝食。JICのH氏は見事トップ、ハワイゲットです。最年長のK氏も完走
       できてハワイゲットしお祝いしました。Y夫人は4週回目に出してもらえず完走できず
       惜しかったです。10AMリザルト発表、自分はトップに11分及ばず2位でした。11A
       Mからのロールダウンを待っている時トップの豪選手B氏がやってきてハワイには行
       かないから権利はお前に譲ると言いました。理由を聞きますとかみさんが賛成しない
       からだそうです(昨年2位のJICのT選手がハワイゲットしましたがトップの豪選手が
       同じ理由で譲っています。どうも豪の奥さんはハワイなど眼中にないようです)。子ど
       も3人(孫5人)はトライアスロンはやらないは自分と同じです。アワードパーテイで赤
       ワインを飲もうということで合意しました。
       55歳~A氏、60歳~H氏、65歳~N氏、70歳~自分、75歳~K氏といずれも日本
       選手がハワイゲットしてシルバーパワーを大いにアピールすることができました。
       JICのS氏、H氏、M夫人とY夫妻で中華レストランに行きました。メニューを見ても内
       容が分からず先客がおいしそうなヌードルを食べておりあれがいいというと彼らは愛
       想よくかざしてくれました。
       5:30PMからアワードパーテイ。かみさんは50A$(4500円)です。皆さんで2テー
       ブルを囲みました。
       料理はカーボより豪華で牛肉もまずまずでした。ビールやワインはいずれか1つです。
       大阪のM夫人と同席しました。Z社がスポンサーになっているようです。バイク事故に
       あったばかりですが見事3位です。次年はNZに行くようです。充分飲み食べた後セレ
       モニーです。大会のビデオ放映後若いエイジからトップ3が表彰されます。我々エイジ
       はトップ(豪74歳)、2位(自分70歳)、3位(米74歳)です。トップのB選手に赤ワイン
       をプレゼントしました。最後はプロ5位までが表彰されました。男女チャンピオンがボラ
       やスポンサーに感謝しながらスピーチしました。8PM過ぎ来年の再会を期して閉会し
       ました。

       12月11日(火)~12日(水) バッセルトン8AMホテル発、~パース4:00PM発~
       シンガポール10:0PM発、~羽田5:30AM着~自宅11:00AM
       (27時間かかりました)
       皆さんで集合写真をとりまして大変楽しかった5日間の滞在を終えホテルを後にしまし
       た。機内、乗り継ぎも無事にクリアして成田着。荷物もすぐ出てきました。ツアー仲間
       に再会を期しながらお別れしました。大変楽しかったアイアンマンツアーが終わりまし
       た。お世話になりました大勢の皆さんに深く御礼申し上げます。
       (大会開催日:2012・12.9)



投稿第八四
                  Iron jerryの徒然日記
       「IRONMAN World Championship Hawaii」!


2012年12月11日
JIC会員
坂尻 仁彦氏

       トライアスロンを始めて24年、思い続けてきたハワイ島カイルア・コナ・アイアンマン
       世界大会に、35回目にして初出場しました。
       Never give up!  僕にとって正にDreams come true
       感動の記録を読んでください! PDFにリンク
       (大会開催日:2012・10.13)



投稿第八三
              ア イ ア ン マ ン ハ ワ イ 報 告 !


2012年11月8日
JIC会員
堀野 正明氏

       三回目となるハワイのアイアンマン世界選手権のレース報告をいたします。10月10日
       の夜の成田発の便でホノルル経由してハワイ島コナへ。到着の現地時間は10日の
       午後。選手登録を済ませてバイクの組み立て空港近くまでバイクの試走もする。
       いつもと同じ事の繰り返しとも言えるのですが、時間の経過とともに大会の雰囲気に
       慣れて行くように思える。10日の夜はホテル同室の72歳の滝豊水さんとともに四国
       愛媛の芝ご夫婦が宿泊する2kほど先んのコンドミニアムへ夕食のおよばれに行く。
       フィレステーキとサラダが美味しかった。ビールもいただきうたた寝する始末。長い一
       日に疲れたようで、食後ホテルに戻り就寝。

       翌11日(木)は7時過ぎにピアへ行き、スイム練習。赤い帆のヨットまで滝さんと泳ぐ。
       恒例の行事のようだがコーヒーを立ち飲みして引き上げる。滝さんは8月にフレームを
       変えたばかりでハンドルの高さなどポディション調整に余念がない。レースを想像して
       準備に当たるこんな時間が好きだ、と思った。

       翌日も朝から1キロほど泳ぎバイク&ランを少しだけして体調をはかる。午後からはバ
       イクとバイクとランギアの預け入れをすませる。夕方、金沢から応援に来てくれた泉さ
       んとも会えた。そして滝さんと三人で天丼とうどんを食べて夕食を済ます。レース前日
       の夕方でいつも感じる事ですが、人通りが少なく感じる。そう思うのは自分だけだろう
       か? いよいよ明日の朝が本番だ。そして8時半ごろには眠った。

       13日(土)3時過ぎに目を覚ます。芝さんから頂いたオニギリとゆで卵、魚肉ソウセイジ
       でお腹を満たす。スペシャルニーズとボディマーキングを済ませてバイクの空気圧や
       ボトルをセットする。補給は一口サイズのオニギリ8個とパワーバーとスポーツようかん
       とした。トランジションではトッププロも同じように準備している。レースナンバー「1」の
       アレキサンダーに「Hi Creg! Good luck」と声をかけてみた。ちらりをこちらを見て「You
       too」と返事が返った。

       ホテルにもどり休む。日本から持ってきたロールパンを食べて時間を過ごす。6時過ぎ
       になったのでレース会場へ。6時半前になった。スターティングセレモニー。ヘリコプタ
       ーの爆音。スタート合図の大砲の音。観客の歓声。5分後に女子プロのスタートが切
       られた。7時には我々のスタートだ。200mほどupして浜辺にもどるが、濡れた身体が
       寒く感じる。5分前に泳ぎだしスタートラインへ向かい立ち泳ぎで7時を待った。

       カイルアコナの朝。まだ太陽が昇っていない朝の空とそれを写す灰色の海は細かな
       うねりはあるが穏やかに見える。浜辺から150メートルほど出たあたりに左右100メー
       トルほどに広がりスタートラインができる。1800名あまりがスタート合図を待つ。自分
       もその一人として手足を煽って立ち泳ぐ。何でここにいるのだろう? いつもの事なの
       だが自分が世界選手権のスタートに立てることの不思議さに戸惑う。何度か時計を
       確かめる。こうしてスタートを緊張して待つ時間が好きだ。仕事の事や家族、練習仲
       間の事などなどが頭の中を過ぎる。しかしどれとして思考は定まらない。60歳を超え
       てここにいられる事にあらゆる意味で感謝せねばならないのだろう。

       ぼんやりしていると一斉に全員が泳ぎだした。スタートだ! GPSのスイッチを入れて
       自分も続く。大したバトルはないがオーバーペースになってしまう。大きく長い呼吸を
       心がけていく。1kmほど泳いだあたりでゴーグルに海水がはいって来た。それほどの
       量ではないので視界に影響はない。止まってゴーグルをかけ直してもいいのだが、そ
       れをやったところがまた水が入るであろう。そう考えてそのままにして泳いだ。最後ま
       で3回に1回の呼吸で変わらずにペースを守った。これが良かったのかどうか。1時間
       29分40秒。時計を見てスイムの進歩の無さに少々ガックリとくる。ウエットがないため
       慎重になり過ぎてスローペースだったようだ。

       T1での着替えで瞼に手が触れたとき瞼が腫れているのに気付いた。テントから出た
       ところに医者がいるから診てもらい洗浄してもらった。大したことはないとのことだった。
       いよいよバイクパート。早めにオニギリを食べながら進む。30kも過ぎたあたりから少
       しずつ風がでてきた。溶岩台地の荒涼とした風景の中をDHポディションで風を切り進
       む。最もハワイらしい。そんなときに「Goodrack!」と叫んでT川さんがパスしていく。
       グイグイ進むT川さんのライディングフォームに力の差を感じた。ついて行きたいが無
       理だ。いよいよ折り返しHAVYへの登り。ここまでのアベレージ30.2km/h。ダラダラ
       とした坂が続き登るにつれ向かい風が強くなる。折り返し前の3%程の坂で13km/h。
       DHバーを握り締めてひたすらクランクを回す。もうダメだ、と心が折れそうになる。
       「This is the triathlon!」と噛みしめるように呟き耐えた。折り返しからは風に押されて
       一気に下りきる。アベレージ29.2。ここからバイク終了まで70kほどは殆んどが逆風。
       身体を小さくして風を避けながら進む。一口オニギリ15個、スポーツようかん1個、GU
       のグミ2袋、パワージェル3個とスポドリ適宜。28.2のアベでバイクを終える。

       いよいよランパート。ここからだ!と自分に言い聞かす。今回のレースの目標は12時
       間以内、60-64区分15位以内と仲間に公言していたので4時間で走らねばならない。
       パラニの坂を登りアリーdrへ行く途中突然速いランナーに抜かれた。グレグ・アレキサ
       ンダーだ。トップはとうにゴールしてるだろうが、今年はだめだったのか。アレキサンダ
       ーの走りの余韻にしたりながらしばらく走る。しかしなかなかペースが上がらない。頭
       痛がし始める。脱水の症状か。キロ6分前後で辛うじて粘る。アリーdrの折り返しでT
       川さんとの差は25分。ところが17km地点で歩いているT川さんを今度はパスする。
       少し元気になったように感じたが頭痛は増してきた。30kmのエナジーラボの折り返し
       のスペシャルニーズに梅干しを置いてある、なんとかあそこまでたどり着かねば。ふら
       付きながら袋を手に吐き気をおさえて梅干し、レッドブル、ベスパを呑みこむ。ここでT
       川さんにまた抜き返される。前に同エイジが二人いる事を告げると、分かったと力強い
       返事。

       次のA.S.で梅干しをもう1つコーラで流し込む。その辺りから頭痛も弱まり回復する。
       日頃、高血圧症のため減塩と血圧の関係に敏感なせいか、血圧が戻って来たように
       思えた。後11kmほどだ、思い切り走ってみるか! と自分に言い聞かせペースを上
       げた。たぶんキロ5分20秒ほど? 同エイジを一人抜いて、また元気を取り戻す。後4
       kmほどの地点まで来るとなんとT川さんの白いウエアが見えてきた。またT川さんを
       抜く。クイーンズKとパラニの交差点までは500mほど登り坂になる。更にペースを上
       げて一気に登り切る。後は下りだ。ストライドを広げるだけでスピードは上がる。応援
       の日本人が大きな声で声援を送ってくれる。津川さん、山本淳一さん・・。高揚感で胸
       が熱くなる。「これが、これぞトライアスロン」と。アリードライに入り、フィニッシュ。

       結果は12時間18分40秒(s1:29:40 B6:23:08 R4:15:27 T1 6:01 T2 4:23)。
       年代は17位でした。戦前の目標は達成できなかったが、満足のいくレースでした。
       「ハワイ」が終わり一ヶ月近くが過ぎ振り返ると、改めてレースに参加できたことに、
       そして無事に完走できたことに深く感謝せねばならないと思う。また石川の国体選手
       や多くの練習仲間にも感謝いたします。またいろいろお世話になった同室の滝さんに
       も感謝いたします。

       滝さんの件で報告を:レース前日の試泳後のこと。ピアの横でクリッシー・ウエリントン
       がTYRのバックにサインをして配っていました。自分たちもその列についたのですが、
       列のひとつ前はバギーに赤ちゃんを乗せている人たち。順番が来て写真を撮ろうと
       赤ん坊を抱き上げたら、バギーの後ろに掛けてあった一眼レフカメラやバックがバラン
       スをかいてひっくり返ったのです。運悪く重たいカメラが滝さんの足の指先に。その時
       は大したことはなかったのでしょうが、あとで内出血をして脹れてきた。どうみても痛々
       しく見えた。レースでは痛くてランに手こずったようで、おしくも表彰台は逃しました。
       バイク終了までは年代で2位だったとの事です。
       「あれもこれもレースの内じゃけん」と言った滝さんだが、本当に悔しそうでした。
       (大会開催日:2012・10.13)



投稿第八二
                 ぎ ふ 清 流 国 体 報 告 !


2012年10月12日
JIC・チームブレイブ会員
藤木 藍子氏

       ぎふ清流国体出場にあたり、応援してくださったみなさま、ありがとうございました。
       今回、地元の和歌山県代表として、初めて国体の舞台に立たせていただきました。
       支えてくださったみなさまのお陰で、素晴らしいレースをさせていただくことができまし
       た。以下、大会の報告を書かせていただきます。ご高覧いただければ幸いに存じます。

       1.結果   
           順位 18位(出場者44名)
           記録 2:23:53(スイム0:27:29 バイク1:10:51 ラン0:44:00)

       2.レース内容
           スイムを、松丸さんと一緒にあがることができ、バイクは前半の20kmは、目標
           にしていた松丸さん、小林さん、沢田さんと一緒の集団で走らせていただくこと
           ができました。八尾さんが予測されていた展開がそのまま現実になり、驚きま
           した。

           お忙しいなかお時間をつくって、国体へ向けてのローテーション練習に、チーム
           の仲間の菅沼さんや小坂さん、森口さん、八尾さんに付き合っていただいてい
           ました。スピードも、まさに練習のときと同じでした。

           近畿合宿では、初日に私たちの先輩である田山さんが来てくださり、いいお話
           をしてくださりました。そのお陰で、私も含め、近畿代表で来られていた選手の
           モチベーションもあがり、午後のトランジット練習では実りある練習をすることが
           できました。スイムの後のトランジットでは、それが活かせ、集団のなかでは一
           番で通過することができました。

           ご自身の大切な時間があるにも関わらず、近畿合宿のサポートに来てくださっ
           た吉澤さん。本日の国体会場には、遠くから応援にかけつけてくださった中原
           さん、菅沼さん、小坂さん、塔本さん、原田さん、洋旭くん、福島さん、諒平くん、
           虹奈さん。今回来られなくても、心を寄せてくださったチームのみなさん、職場
           のみなさん、和歌山の友達、大学の友達。日頃支援していただいている支援
           者やスポンサーのみなさん。その方々の存在が、本当に心強かったです。
           私は多くの方に支えていただいていることを感じました。

           今回の国体を通して、「力をつける練習」と「力を出す練習」があることに気づき
           ました。力をつける、強くなる練習は一人でも、いつでもできますが、力を出す
           ためには、支えていただいている方々とともに汗を流し合うこと、心を寄せ合う
           こと、よろこび合うこと、支えていただいていることに気づき感謝することで、発
           揮されると感じました。

           レース中、心のなかに、常に一緒にみなさんがいてくださり、ありがとうござい
           ました。ねばる勇気をいただきました。最後になりましたが、大切な気づきをい
           ただき、最幸のレースをさせていただくことができたのは、大会を支えてくださっ
           たJTUのみなさま、国体開催地のみなさま、ボランティアのみなさまのお陰です。
           心に残る感動をいただき、ありがとうございました。心から感謝いたします。
           (大会開催日:2012・10.7)



投稿第八一
            サンライズイワタ in 竜洋 トライアスロン参戦記!


2012年10月3日
JIC会員
小松  亮氏

       ご無沙汰しております。小松です。今年のトライアスロンシーズンは930日(日)に
       静岡県磐田市で行われたサンライズイワタin竜洋でおしまい。結局今年は宮古島・
       バラモンキング含めて3つだけでした。本大会はトライアスロンを始めた2008年から
       参戦しており、距離的にはミドルカテゴリー(S2KM B70KM R20KM)に分類さ
       れ、トライアスロンの厳しさを教えてくれた思い出深い大会です。2008年には約150
       名の出走者中45位の結果、4時間20分かかっており、これほどの長時間にわたる
       過酷なレースに体力・気力ともぼろぼろにされました。でも、レースを終え、自然とわ
       きあがってくる次の目標設定、このレースに出場していなければ、ここまでトライアス
       ロンを愛する事はできなかったかったかもしれません。

       真夏の2カ月Swim40KM、バイクは2000KM、ランは400KM程のトレーニングをして
       きました。この程度の練習量は多くのエイジグルーパーの方がこなしていると思いま
       すが、個人的には初めてこなす量でした。どの程度までトレーニングを詰め込めるか
       自分の体で実験をしてみたかったこともありますが、この間長期休暇を取ったわけで
       ないので平日早朝・夕方の練習が必要であり、体への負荷は尋常ではありませんで
       した。結局このレース前には体が疲労困憊・全身筋肉緊張状態でした。今後のトレー
       ニング計画の参考になるいい実験でした。

       さて、レースですが台風17号の接近によりS2KM  B57KM  R10KMに短縮され
       ました。スピードレースは苦手な私としては不利ですが仕方ありません。
       朝8時半スタート、肩甲骨部分の筋肉痛が激しかったためSWIMはリカバリーのたび
       に痛みがはしり、速くゴールしてくれと祈るばかり。肩甲骨への負担をできるだけ平均
       化するため、両サイドで呼吸をしますが、それだとスピードアップがなかなかできませ
       ん。ただ、ラスト500Mくらいから左ブレスに集中しなんとかスピードアップ。途中、一人
       で泳いでいたはずなのに顎に肘打ちらしいものをくらいました。目から一つ星が飛び
       出るくらいの衝撃でしたので、周りを見ましたが誰もいません。ボラのようでした。

       バイクはSUZUKIのオートバイ・テストコースを8周回するものです。アップダウンが少
       ない高速コースです。平均38KMで走りきるのを目標とします。台風が近づいてきてい
       るので当然ながら強風との戦い。途中からは雨も降ってきました。周回コースですか
       ら横風、追い風、向かい風のすべてを1周の間で楽しむ(?)ことができます。途中脚
       力が同レベル程度のCerveloFelt乗りの選手としばらく並走しましたが、横風・向か
       い風ではSHIVが圧倒的に速いということが体感できました。ただ、エアロポジションを
       とっているだけで肩甲骨が痛みます。最後のランはとても憂鬱です。手元のサイクル
       コンピューターでアベ38.6KMでバイク終了。

       今回シューズはSW Triventを使用、初めてペダルに靴をつけたままバイクトランジショ
       ンを行いました。ただ、ウエットスーツを脱ぎ、靴下・ヘルメット・サングラス等々をのん
       びり(はたから見ると、たぶん焦ってあーでもない、こーでもないとあたふたしているよ
       うにみえると思う。)つけているので、あまりトランジションが速くなったという実感はわ
       きませんでした。後で判明しましたが、私より上位の選手はだれも靴下をはいていな
       かった。。。

       ランに入ると、場内アナウンスが「東京から参加の小松選手、ただいま4位でランをス
       タート」と告げます。私より格段に速い人が2名出場しているのを知っていたので、こ
       こまでは体がきついなりに順調だなと思い最初から飛ばしていきます。後方20M程に
       5位の選手がいます。今までのレースでは大抵ランで数名に抜かれていたので、とに
       かく出来るところまで粘ろう決意。が、海岸通りに出て、急激な向かい風になるとスピ
       ードとともに、気持もなえてきます。「どうせ、3位は無理だから4位も5位もかわらない
       よな、こんな苦しいのはやめにしていっそ歩いたら?」と悪魔がささやきます。心の葛
       藤としばらく戦っていましたが、5位の選手との差が広がってきています。あー相手も
       苦しんだよな、自分だけじゃないんだと慰めながら。折り返し地点からは、当然ながら
       追い風です。気分は相当楽になりスピードもあがります。後ろとの距離がそれなりに
       あったので4位にはいれるんじゃないか希望が出てきますが、とうとう最後の2KM
       近で2人に抜かれてしまい6位でゴール。全然ノーマークでしたが、この2人は10KM
       
のランを36-37分で駆け抜けており、完全に兎と亀の状態です。私なんか10KMのラ
       ン(だけ)のベストが4029秒なんですから。。。。。

       体調万全だったらとか、もう少し距離が長かったらとかいろいろ思ったりしましたが、
       結果は結果。すべて受け入れることにしましょう。
                  距離(KM)        時間     順位     通過
          SWIM     2          0:29:28    15       15
          BIKE     57         1:32:55     5        4
          RUN      10          0:43:02     20        6
          合計      69         2:45:25    6/260
       でも、この大会、アットホームで大好きなんです。総合10位までの商品がメロンなん
       ですよね。ピントがちょっとぼけていますが、満面のどや顔です。
       今シーズンは何となくだらだらとトレーニングをしてしまったきらいがあります。そのた
       め、シーズン後半に疲労が蓄積してしまいました。暫くトレーニングは中止して心身と
       もにリセットします。そして、来年再びRoad to KONAの扉をこじ開けたいと思います。
       宮古島・アイアンマンケアンズに出場します。
       (大会開催日:2012・9・30)



投稿第八〇
        IRONMAN 70.3 World Championship LAS VEGAS 2012
                    に参戦してきました!


2012年9月20日
JIC会員
武田 英明氏


       場所:アメリカ合衆国 ネバダ州 ラスベガス
       天気:晴れ               水温:28度
       最高気温:43度            湿度:15%
       スイム:1.9km
       バイク:90km
       ラン:21km

       ラスベガスと日本の時差は-16時間
       9月6日(木)東京・成田空港を15時55分に出発後、ラスベガスに着いたのは
       9月6日(木)15時30分。
       日本を出発した時間が現地の到着時間とほぼ同じとは奇妙な感じである。
       いつ起きていつ寝るのか体が結局馴染むことなく、今回のレースの旅が終わった
       ように時差には苦しめられた。

       9月7日(金)は、選手登録と競技説明会にカーボパーティ。
       9月8日(土)ランギア、バイクギアの預託とレースに向けたスケジュールを着々と
       こなしていくもののレースに来たという実感がなかなか湧いてこず、終始眠気 に
       襲われ、外へ出ると40度を超える暑さでうんざり、ホテル内は約24~25度が逆に
       寒すぎるぐらいに感じるものの外に出る気にならない。
       そうこうしているうちにレース当日を迎える。

       9月9日(日)レース当日
       スタート時間は、6時30分の男子プロを皮切りにエイジ別で8時まで5分刻みで続
       くフローティングスタート。水温は、28度とウェットスーツの着用は禁止。
       7時45分の自分のスタートが始まるまでに先にスタートした選手が続々とスイム
       アップしてバイクへと移っていく。

       (スイム:1.9km 38分10秒)
       スイムは淡水のラスベガス湖を使用し、折り返しが1か所の1.9kmのコース。
       自分のエイジは3組に分かれてのスタートで選手が分散されたためバトルなく、
       また波はなく穏やかであるが透明度が50cmもないため水中では前の選手が確
       認できない。終始体が重くだるさを覚え、周りの選手についてはいかず、ほとんど
       単独泳でマイペースを保ってスイムゴールを目指した。

       (第1トランジット 5分21秒)
       スイムアップからトランジットまでは約200mほどのラン。バイクラックにバイクギア
       は設置しているためそこから、カーフガード・ソックス・サングラス・ヘルメットを身
       に付け、補給食をウェアのポケットに入れて準備をしていると当然時間はかかる
       が、それは想定内としてあせらずバイクへと移行する。

       (バイク:90km 2時間49分14秒)
       バイクは、折り返し1か所の1ループ。スイムアップから幹線道路に出るまでは上
       りが続く。初めてのコースは未知数でしかもこの炎天下のレースとなると何が起
       こるか分からない。100%の力を出し切りたいところだが、終始無理をせずという
       気持ちも持って先へ進む。
       ノースシェアロードを東に向かい折り返し35km地点まではアップダウンが続き、
       周りは荒野で人影がない。交通規制はほとんどしていないため、時折大型バン
       やオートバイが横を走り抜けていく。欧米勢は、平地と下りは聞いていた通りDH
       ポジションでガンガンペダルを踏み込んで、日本人とは速さが明らかに違う。
       上りでは追いつくこともあるが、平地と下りでは圧倒されっ放し。
       DURA ACE Di2の電動シフトは、やはり精神的にストレスがなく、またKESTREL
        4000 LIMITEDの軽快な走りは、アップダウンの多いコースでも有効で練習不足
       を補うほどの効力があり、バイクに助けられた感があった。
       エイドステーションはコース上に4か所のみ。水はキャップを外さずに吸って飲め
       るタイプであるが、スポーツドリンクはキャップを外して飲むタイプの為、非常に扱
       いづらい。補給を失敗すると命取りになるため、慎重にボランティアスタッフから受
       け取り、水1本は頭・体へと被るために使い、もう1本は補給用で使用した。
       しかし、水を被っても乾きが早く、受けとった水・スポーツドリンクがぬるま湯へと
       変化するのも早い。
       スピードメーターはつけていなかったため、速度は不明であるが周りの選手から
       聞くと下りでは70km近いスピードが何度か出ていたと、そんなコースを往復で
       走りながら再びバイクスタート付近まで戻り、残りは20kmほど。いつまでも続く
       上り下りに苦しみ、外国勢に抜かれることで募りながらも自分のペースを守り、
       EXPO会場でもあるバイクフィニッシュ地点に到達。

       (第2トランジット 2分19秒)
       バイク降車ラインでボランティアスタッフにバイクを渡し、トランジットからランギア
       を持って着替えテントへ。キャッ プをかぶり、ランシューズへ履き替え、補給食の
       チアパックをウェアの背中に入れてテントを出ると若い女性スタッフが大きな青い
       ビニール手袋をして声をかけ てくる。「サンスクリーン!サンスクリーン!」日焼
       け止めを塗るために待ち構えてくれている。「サンキュ~!オールボディ・プリ~
       ズ!」上半身の顔以外は 全て塗りたくってもらい元気注入完了。ここからさらに
       長い旅路のスタートである。

       (ラン:21km 1時間57分43秒)
       ランは、1周2か所を折り返す3ループ。男 子プロはそろそろフィニッシュが近づい
       て来た頃にランをスタート。気温は、まだまだ上昇中で今まで感じたことのない暑
       さの中でのハーフマラソンは未知の世 界。走り切れない不安はないものの、この
       暑さでどれぐらいのペースで走ればいいのか、1週目は力をセーブしての走行と
       なった。エイドステーションは3か 所。特に第3エイドから第2エイドまでは約3km
       ほど離れていた為、1週目はこのことに気づかずとにかくのどが渇くため、かなり
       長く感じた。
       2週目は、 持っていたチアパックに水を入れ、この間での補給はうまくいったが、
       なかなかペースが上がらずエイドステーションで立ち止まる時間が長くなっていく
       一方。 欧米勢もランでは歩く選手が多く、泣きながら歩いていた女性選手が叫ぶ
       「so far!」という声に自分もそう思うと同感しながら、3周目に入ると気持ちも前
       向きになってくるが体が思うように前へ進まない。多くの選手が行き交うため全く
       自分の順位が分からなかったが気にする余裕もなく、とにかく早くゴール を迎え
       たい一心でフィニッシュゲートに辿り着いた。

       総合タイム:5時間32分45秒 775位/1794人 
               40-44エイジ別  100位/ 208人
               日本人        8位
       ※エントリー数:2591名 リタイヤ数:120人 失格:2名

       最近レースに出ていて感じるのは、常に戦っているのは他の誰でもなく自分であ
       る。中学時代に恩師から言われた「克己心」という言葉。いつまでたっても満足の
       いくレースはできないが、少しずつは進歩しているのかなと自分に言い聞かせ、
       今期の最終戦は終わりました。しばらくはゆっくり休み英気を養って、またこの舞
       台で満足に戦えるだけの力を取り戻したいと思います。
                  参考:写真に一緒に写っているのは、2011年アイアンマンハワイの
                      チャンピオン(過去3度)のクレイグ・アレキサンダーです。

       (大会開催日:2012・9・9)



投稿第七九
          70.3 Ironman Japan in Centrair!


2012年9月7日
JIC会員
石倉 惠介氏

       Hawaii出場に向け3度の挑戦】
       1990
年にトライアスロンデビューから,自然とロング志向に傾き1993年には佐渡で
       初ロングを完走し,1995年には,Ironman Japan in BiwakoIronmanデビューを果
       たした.翌1996年琵琶湖でIronman World Championship in Hawaii (Hawaii)qualify
       
を獲得したものの,Hawaiiでは完膚なきまでに叩きのめされた.
       30-34歳のカテゴリーで165/225人というリザルトは記憶から消えることはない.
       世界標準を思い知らされ,Hawaiiに挑戦しようという意欲すら奪われたのである.そ
       の後,11年の充電期間の後に,Hawaiiに再び挑戦しようという気持ちなった.1997
       年を最後にIronman琵琶湖は幕を閉じたが,2001年からは長崎五島で新たなIronman
        Japan
が始まっていて,Hawaiiの再挑戦は長崎五島の地であった.幸運にも2007
       年から2009年までは,長崎五島でqualifyを獲得することができた.

       2010年,口蹄疫の影響でIronman Japanが中止になり,再び日本からIronmanが消
       えてしまい,この年,代替予選としてあてがわれたJeju大会でHawaiiqualifyを獲
       得した.翌2011年,qualification raceとして選んだChinaもまた,大会直前に中止と
       なり,この年もまた,代替えで参加したJejuqualifyを獲得できた.この2年,なんと
       かJejuで大会開催されたが,2012年はとうとうアジアからIronman(フルディスタンス)
       が消えてしまった.この状況を見越して,201111月のPhuket70.3 (Hawaii qualify
       30)
20125月のAustralia (Hawaii qualify 40)にチャレンジしていたが,いずれも
       失敗してしまっていた.

       【プレレース】
       毎週のように家族サービスを放棄してトレーニングにあて,その代替えとしてハワイ
       旅行を家族と約束していたが,qualifyが取れないとその約束を守れないことになる.
       Ironman Australiaの後,今年のHawaii出場を諦めかけていた時,妻が「Centrair
       まだ申込みできる」と調べてきてくれた.1度締め切ったが,追加募集をしていた.
       迷うことなくエントリーした.最後のチャンスを与えてくれた,妻に感謝し,なにがなん
       でも取ってくることを決意した.
       他の選手の実力が分からない海外の試合と違って,日本での開催となれば,力の
       知れたメンバーも多い.6月初旬のケアンズでqualifyできなかった,Hawaiiの常連
       である.Tさんもスタートリストに名を連ね,彼が最大のライバルになると覚悟した.

       【レース】
       梅雨時期のレースは,天候が心配であるが,雨の心配はなさそうである.ウェットな
       路面は落車の危険があり勘弁願いたい.バトルを避けるためか,ドラフティングを避
       けるためか,スタートのウェーブがかなり細かく分けられていた.我々45-49歳は,
       第5ウェーブで先頭からは30分後だ.同行した筑波大学の大学院生は,30分前に
       スタートすることになり,この距離だと間違ってもレースで遭遇しないと思った.

       スイムは,ワンウェイのコースでT1から約2km位歩いてスタート地点に向かった.
       ウェーブスタート故,かなり待たされたが,第5ウェーブの入水が許可されると私は1
       
番に入水しスタート場所を確保した.予想通り,Tさんも最前列に並び,互いの健闘
       を誓った.
       号砲と共にスタートするが,45-49歳の200名程度では心配したバトルはなかった.
       Tさんが快調に飛ばすが,こちらも後ろから無理なくついていく.しばらくすると,T
       んのペースが落ち,私が前にでた.ランの走力が勝るTさんから,ランスタート時点
       で少なくても5分,いや10分のアドバンテージが欲しい.スイムで1,2分でも差をつけ
       られれば御の字だ.目標の黄色いブイを目指して泳いでいると,Tさんが視界から
       遠ざかっていくのが分かった.「コースミスをしているよ」と教えたかったが,泳いでい
       る最中なのでかなわない.
       10分前にスタートした40-44歳カテゴリーの後方集団に追いついたころから,Tさん
       を見失ってしまった.結構な差をつけたかなと思いながら,上陸しT1エリアにはいっ
       て行くと,なんとTさんは前にいた.コースミスをしていたのは自分の方だったと気づ
       いた.

       ランが速いTさんはトランジットエリア内も速い.素早くウェットスーツを脱ぎ,全力で
       T1内を走って,なんとかTさんより前で乗車することができた.バイクで大きな差を
       つけたい私と,私との差が大きくなければよいTさんの意地の張り合いが始まった(
       少なくとも私はそう思っていた).狭く粗い漁港道路も,直角カーブも,上りも飛ばし
       たが,なかなか離れない.半ば諦めていたころの30km地点位の折り返しで少し離
       れているのが分かった.このまま順調にバイクフィニッシュまでトップで行けばよいと
       思った.しかしこれが油断の始まりだった.バイク中は,

       前にスタートしたグループを抜いていくだけだったので,後ろから抜かれた時に「あ
       れっ」と思った.Aさんとウェアに書いてあったが,ゼッケンの色はグリーンだ.目を
       疑ったが,自分のゼッケンもグリーンだ.同じエイジに(知らない人の中にも)速い人
       もいるものだと感心しながら,食らいついた.しばらくして,更に勢いのある輩が抜い
       ていった.後でWさんと知った.加えて,メルボルンでqualifyできなかったOさんも追
       いついてきた.この時点で,今回のバイクも(Ironman Australiaもバイクが遅く,今年
       のレースはバイクタイムがいつも悪かった)かなり乗れていないと確信し,焦った.

       Hawaiiへの切符は2枠と予想していたので,ランには追い上げてくるだろうTさんの
       走力を勘案すると,前の全員をランで抜いておかなければならない.結局,Aさんは
       途中で失速したようで,Wさん,Oさん,私の順でバイクゴールした.ランスタート直
       後,気持ちを焦らせながらさらに下りで加速し,ペースが上がった.1km4分を切る
       ペースに自重を促しつつも,このペースなら後続もそう簡単には追いついてこない
       と思った.すぐにOさんを捉えた.走り始めてすぐの最初の折り返しで,Wさんを見つ
       けた.5分位は離れているようだった.ランの実力が知れないだけに不気味に感じ
       た.後ろから,Hさん,Kさんと続き,少なくてもこの上位5位の間に大きな差はない.
       Tさんの姿は見つけられなかった.このまま坦々と距離が過ぎればよいがそうはい
       かない.6km付近の歩道橋を渡る時に足が攣りそうになった.攣ったら勝負が決ま
       ってしまうので,何とか誤魔化しながら,階段を下りた.

       最近のウォッチは走りながら速度が分かるからペース管理しやすい.私が使用する
       POLAR  RCX5
のストライドセンサーは,ストライド長もデータとして残る.1km4
       30秒前後のペースを確認しながら走り続ける.前のWさんも見えなければ,後ろか
       らTさんも来ない.この2年間,TさんにHawaiiJejuもランで逆転されていたので,
       ゴールするまで気が抜けない.距離が進むほどに疲労も蓄積してきて,ペースが落
       ちていくのが分かる.

       17kmの折り返しに差し掛かった時にすぐ目の前にWさんの姿を捉えた.自分も折り
       返した時に,すぐ後ろにOさんを発見し目を疑った.ランの序盤に抜かしたはずであ
       ったのに追いついてきた,いや私がペースダウンしているのか,疲労はピークに達
       していた.その後ろにはHさん,Tさんは見えない.それにしても目の前のWさんに
       なかなか追いつかない.ストライドが短くなりペースが落ちている.18km過ぎでや
       っと追い抜き,「頑張りましょう」と声を掛けたが,Oさんが迫ってきそうだ.残り3km
       くらい何とでもなりそうだが,もう余力がなかった.20km手前位でOさんに抜かれる
       が,まったく反応できない.歩くようなスピードに落ちていくのが分かる.抜いたはず
       のWさん,はたまたHさん,Tさんにゴール手前でさされるか.Hawaiiに何としても行
       きたいという思いだけで,気力を振り絞った.エイジ2位でゴールした.優勝していれ
       ばHawaiiqualifyは文句ないが,使命は果たしたかなと安堵した.

       【ポストレース】
       45-49歳はHawaiiのスロットが3枠あったようで,3位のWさんは初Hawaiiだそうだ.
       同じエイジの常連のTさん,Kさんが落ち,初Hawaiiを狙っていたHさんも落ちた.
       うちの子供と年齢が近く,家族でのHawaii行を楽しみにしていた35-39歳のT君,S
       
君も獲れなかった.残りのqualify race次第だが,寂しいかぎりだ.やはり,フルディ
       スタンスのIronmanの日本での開催を望むところである.

       【使用機材】
       Swim:ウェットスーツ;シロモト,ゴーグル;アクアシェア・ケイマン
       Bike:フレーム;スコット・プラズマ3,ブルホーンバー;DedaDHバー;プロファイル・
           T2コブラ,パッド:Pro,サドル:ProFALCON,コンポーネント;シマノデュラエース,
           ホイール;マビックコスミック80,タイヤ:マビック,サイクルコンピュータ:VDOX10W
       パワーメーター:SRM
       Run:シューズ;ニュートン
       ハートレイトモニター:ポラールRCX5
       サプリメント:アミノフィール



投稿第七八号
            Iron Jerry の 徒然日記 2012 夏 !


2012年8月16日
JIC会員
坂尻 仁彦氏

       始めにうれしい御報告です。トライアスロンを始めて24年に成りますがアイアンマンに
       チャレンジを続けて35回目のレースはようやく念願のハワイ島・カイルアコナを舞台に
       1013日に行われるWorld Champion Ship へ出場です、偶然にもこちらも第35回大
       会?で御縁を感じました。

       トライアスロンはハワイアイアンマンに出場という目標一筋にやってきて、予選となる
       カナダ・琵琶湖・スイス・五島・マレーシア大会等毎年12回のレースに挑戦していま
       したが我が団塊世代以上の年代は強豪ぞろいで中々クオリファイGET 出来ないまま
       60過ぎからは故障やレース前の不眠症のせいか昔はラン途中から、最近はバイク6
       0
km過ぎると眠くなりペースダウン、おまけに内臓が弱いのか胸が苦しくて食物等エ
       ネルギーや水分補給も十分出来ず、ランで脱水症状に陥るパターンが多く満足出来
       るレースは有りません。それでも水分を取って休むと多少快復し完走はするもののハ
       ワイの道には程遠く、夢で終わりそうな感じでした。でも目標が有ったからこそ続けて
       来れた、それでも良しと考え2012年はアイアンマンの他にも65歳のメモリーとして51.
       5Km
のエイジランキングに挑戦しようと準備?し石垣島・館山等エントリーする。年明
       けにIronman.comからメールでロッタリーの新しいレガシー・プログラムの案内が届き
       ました。内容はこれまでの抽選枠とは違うアイアンマンフリーク(諦めずに挑戦し続け
       るWTCの御得意さん?)の為の御褒美抽選枠の様、正に僕の為に出来たプログラム
       だと思い!早速Webのエントリーフォームに条件である12回のIRONMAN完走記録・
       前2年のレースに’12年出場のIM大会等に加え過去の記録(幸いウルトラマン・IM
       ハーフ他皆生・宮古島等40以上のレース全て完走と内容は十分です?)を書いてエ
       ントリーしちゃいました。

       4月の館山は前日水温12度と未だ低く不安でしたが当日安全の為スイムがランに変
       更され、3kラン・バイク・10kランのデュラスロンになり水の不安は解消しラッキー!
       御蔭で前年ランク1位のHさんとのマッチレースに勝利、賞品の時計や美容品等嫁の
       土産も頂けて、やはり1番になると違うと感じました(^.^)
       416日にはロッタリーの発表がWeb上で有りレガシー・ウイナー100名のリストの
       99番目(年齢順です)に私の名前を見付けニッコリです。2日後に正式なメールが届
       き、後はエントリーしている6月のIronmanRegensburgを完走すればOKです。
       石垣島もKTCの仲間と楽しいレース、幸いにも又年代1位に(オンラインの受付で直ぐ
       締め切られ為、強豪が参加出来なかったのかも)成りラッキー続きでしたが疲れのせ
       いか腰が曲がらず痛いので無理せず休養、腰はすっきりしませんが取り敢えず63
       
日の天草エイジ選手権に向けて短い練習のみでロングはお休みです。天草は10
       振りで前回の52時間37分台のタイムをあまり落さず昨年のトップ2時間39分前後
       が目標。参加者名簿を見ると強豪の名前が(私より持ちタイムの早い人)がずらりと
       揃い、甘くは有りません。レースは案の定激戦で1位から3位迄数秒差で昨年より3
       分以上早く5位までが私の目標タイムをクリアーし、出来なかった私6位に終わりポイ
       ントゼロですバイク終了時点で10分以上離されランパートは1番でしたが焼け石に水
       24444のフィニッシュタイムこれが実力でしょう(>_<)
       レース後バイクの荷造り中に腰が怪しくなり、帰りのバスや新幹線で荷物持っての移
       動は慎重にして我が家に戻りました。(今回は賞品も無くちょっと寂しい帰宅でしたが
       ひと月余り後に大会本部から特別賞のかまぼこセットが届き、順位266番=国道266
       号にちなんだロータリークラブ賞、未だ幸運が少し残っている様でうれしい)しばらく腰
       が不安でバイクも余り乗れずに次のレースがお待ちかねです。

       1週間後千恵美と2人ドイツに向かいミュンヘンから北100km程の町レーゲンスブル
       グに到着お宿は駅から800m程離れた4★のハンザ・アパートホテルです。レース会
       場へは2km余り、鉄道切符で市バスに乗れるので早速会場近くまでバスで向かい準
       備中の受付でいろいろ質問して駅前で食事とバイクショップをチェックしてホテルに戻
       る9時過ぎても夕陽がギラギラです。翌朝バイクで会場へ向かい受付を済ませバイク
       コースの下見に向かうが市内は歩道の自転車道を走り郊外は車道(右側通行)とや
       やこしく間違えてばかりスイム会場グッケン・ベルガ-湖迄の20km足らずの道が1時
       間半も掛かり到着。選手は皆、フルウエットで泳いでいましたが天気も良いので試し
       にトリパンで200m程泳ぐ、やはり19℃? は冷たいが震える程ではないしウエット着
       れば何とかいけそう?帰路はコースを正確にフィニッシュ会場へ戻りEXPO覗いてホ
       テルに戻る。土曜日はギヤバックを揃えてフィニシュ会場からシャトルバスにバイク共
       々(町を走る市バスをそのままチャーターした様)20分程でスイム会場に着き、早速メ
       カニックテントでギヤ・チェーンの歯飛びを相談すると、やはりワイヤーの劣化疲労らし
       くメカニックのおじさんは前後共手早く切ってパイプも取替え調整してくれた(50ユー
       ロ以上すると思っていたら10ユーロと云われダンケシェ-ン!)お礼を言ってバイクト
       ランジッションでチェックイン。ランギヤバックを預けヘルメット・ストラップナンバーチェッ
       クが済むと一人ずつバイクと一緒に写真撮影して終了、後はラックにバイクをセットし
       て用意された雨よけのでかいポリ袋でバイクをカバーしプラスチックケース(気が利い
       てます)に靴や着替えを入れ準備OK会場周辺を写真を撮って又シャトルでフィニシュ
       会場経由市バスに乗ってホテル迄帰り千恵美と早めの食事をホテルで済ませ明日の
       準備やストレッチ等しながら窓の外を見ると8時過ぎてもギラギラ太陽です。カーテン
       閉めて9時頃に眠入るが目が覚めたら未だ11時過ぎだ。後は眠れず悶々と時間を数
       えるばかりで340分のモーニングコールが鳴り寝るのは諦め、準備にかかる、ここ
       は大会オフィシャルホテルなので4時から食事OK 、そこそこ食べてひと休み、レース
       バック背中に背負ってフィニッシュ会場までジョギング。そこから昨日と同じシャトルバ
       スでスイム会場へ、ボディマークは無く、トランジッションで着替えや準備、天気は良さ
       そうだが皆フルウエットスーツです(フルはタイトで息苦しいので僕はロングジョンを持
       参ました)水温19度と冷たいので後半冷えて低体温に成らないか気掛りです。

       スタートのプー!音が鳴るとプロに続いて1,400のアスリートが次々と泳ぎ始めます、
       今回僕は完走有るのみ、安全第一でバトルを避けて最後尾のスタートにしました、御
       蔭で接触も少なくマイペースをキープ、でも3km辺りから体が冷えて尿意が増すが我
       慢々々、スイムを終えトイレに直行するが中々出ないし終わらない、やっとスッキリし
       てトランジッションへ、以外に沢山バイクが残っていた。タイムは124分とさほど遅くも
       なく上々でバイクスタートです、雲空に変わり少し涼しい、23km辺りまでほぼフラット
       の道路を快調に走る、そこから10km程は丘陵?のゆるい登りでH300m程のアッ
       プダウンは続くが下り道の見透視がいいので不安無くダウンヒル、バイクはバイエル
       ンの麦畑や小さな町や村を走り抜けグッケン・ベルガー湖まで戻る≒80km 2周回コ
       ースそこからレーゲンスブルグのゴール迄残り約20kmです。前半の90K3時間15
       
分と意外と好タイムでしたが後半は太陽がいっぱいで暑くなるし、ロングの練習不足
       がたたりペースは落ちるばかり、胸苦しくむかむかしてエネルギーや水分補給もまま
       ならず、眠気症状でしっかり走れない(最近のIMレースでの悪い傾向です)何とかゴ
       ールの町に戻りバイクフィニッシュしてランに移るが意識が怪しく足が進みません、脱
       水か熱中症状?と思い10kのエイドで横になり水や氷を貰って冷やししばらく休んで
       又、走るが快復しない、周回のポイントで応援の千恵美の声も上の空状態で遂に足
       がふらつきだした、早歩きにチェンジしてもまっすぐ前には進めないので17kmのエイド
       で又、横になり休んでいるとスタッフが心配して氷や飲み物を勧めて頂き有り難いこと
       です。そのうち誰かに各エイド近くに待機している救急隊員に通報され、えらいことに
       なりました、此処でドクターストップになったら全てが水の泡「大丈夫、ちょっと休憩し
       てるだけネヴァーギブアップと説明しても納得してもらえず 取り敢えず血圧と血糖値?
       の検査(高血圧症の私ですが幸い運動中は下がるので)H=120L73OK 何と
       かレース続行OKしばらく休み、ゆっくりですが走りだすと何とか真っ直ぐ走れました、
       大事なRoad to Hawaii への道です、何が何でも完走するとの気持ちが頼りです。周
       回時間が長かった為、千恵美は心配してましたが今度はしっかり応えることが出来、
       このまま走れそうな感じで、25km辺りで休んでいる間に抜かれた日本の真鍋さん、
       その先で仙石さんにも声を掛け最後の周回に入る、ランコースはドナウ川を挟んで旧
       市街と公園を走る10.kmの周回コースです。公園は地道ですが旧市街は凸凹の石
       の路面が続き走りにくく踵が痛いので終わってから見ると左ヒールの硬質ゴムが取
       れて無く、右も剥がれそうな状態でした。ナイキジャパンにゴムの接着力が低いと云
       いたい!!(ナイキに見せると自然劣化との見解でした)
       4週目入るとコース上に選手は少なくなり参加者のレベルは高い、キープゴーイング
       で14時間39分のランフィニッシュ、10時前の日没と共に僕のレースは終了。日本の
       お二人も少し遅れて無事ゴール。聞けば仙石さんはフィニッシュ後(無理やり?)救急
       車で病院へ連行?翌日昼のアワードパーティ前には戻られエイジ70UP2位で表彰
       台に立たれました。3人で一緒に写真を撮りお別れし(後に聞いた話では、点滴+1
       泊で約7万円の請求書が届いたとか?)午後、私達は早々に荷物をまとめて次なる
       目的地フッセンへ鉄道を乗り継ぎノイシュバンシュタイン城等観光の為移動。又ミュン
       ヘンからドバイ経由のエミレーツ航空(荷物30kg以内ではバイクチャージが要りませ
       ん)で大阪に戻りました。成績はパッとしませんが何よりも完走出来たのでハワイへ
       のエントリーが可能となり大満足です。しばらくは祇園祭のボランティア(30年近く続
       いてます)も有り練習はお休みです。

       729日の長良川国際大会は暑い1日でした早朝にスタートしたジュニア選手権は男
       女AB 4部門のトップは全て京都の子供達が占め今秋のニュージーランド世界大会
       に出場です。すばらしい成績の京都のジュニア勢、シニアの坂-Jerry も負けずにいざ
       出陣、エイジ50~は第4ウエーブ、最初から低いレベルのバトルが続き300mも泳が
       ないのに第3ウエーブの選手が行く先を阻み泳ぎにくく、混み具合は最後まで変わら
       ないままスイムフィニッシュ、TAへ走る途中ゴーグル落として取りに戻ったり、脱いだ
       ウエットスーツ バーに干したり相変わらずタイムロスの多いTAです、反省、昨年エイ
       ジ65チャンプのH さん早々とスタートされた様で焦ります。バイクは河川敷4周回のオ
       ールフラットの高速コースですが風向きで30km/Hプラマイ3kmのアヴェレージで走
       るが抜かれる方が多い、暑さのせいかイマイチ頑張りきれない1時間20分余リでバ
       イクフィニシュTAでは冷汗クリーム塗り暑さ対策は万全?のはずだったが、片道1.25
       
km4往復のアスファルトコースは気温38度+?エイドで水を掛けても熱い身体は快
       復せず、おまけにスタートして500m程で戻ってきたHさんとは2km程の差はきつい.
       何とか65UP 2番手キープと思うがマイペースは戻らず4.5k辺りで 同じエイジ最年
       長の地元Oさんに抜かれ3km程付いて粘るがエイドの水を取りそこねたタイミングで
       少しずつ離され2時間53分のフィニッシュでした。身体が異常に熱いので急いでシャ
       ワー室に直行し座り込んで水掛まくりの不動?さん、5分余りの水冷で体温も少し下
       り気持ちもほっとする。満足出来る結果では有りませんが無事で何より、次の村上笹
       川流れ大会でリベンジ?とハワイWCS に備え89月のトレーニングは続く?



投稿第七七号
            IM70.3セントレア常滑ジャパンのレース報告!


2012年7月5日
JIC会員
堀野 正明氏

       JIC会員の皆様お元気でしょうか。金沢の堀野正明です。先月6月24日に行われまし
       たIM70.3セントレア常滑ジャパンのレース報告をいたします。先ず、今シーズンの4月
       に宮古島トライアスロンの話からいたします。

       どのレースでもそうですが、私たちのカテゴリー(60-64)では愛知県のn倉さんの
       動向が大きく影響を与えます。参加者名簿からは千葉のy本さんも確認。どちらもお
       話はしたこともなく、遠くから拝見しているだけのまさに遠い存在であります。
       しかし結果はあろうことか自分が年代で1位になり、どうして? と知人たちに聞くとn
       倉さんは3月に落車して骨折されDNSされたとの事でした。なるほどそれで勝てたの
       か、と納得しました。今回のセントレアでもn倉さんはスイムだけの参加でDNFであっ
       た様子。それにしても27分のスイムのタイムは私より3分強速く、スゴイの一言。
       話を今回に戻します。

       今年のスイムコースは one wayでしかも後方からの潮流に乗れるしウエットスーツの
       浮力もあり、あれよと言う間に終わった。広いトランジッションを抜けてバイクコースへ。
       初めの15kmほどは平坦路だが舗装がよくない。しかし怯まずに前の走者に声をかけ
       ながらパスして行く。20kmほど走ったころか、同じカテゴリーの二人が追いかけてき
       て名前を訊かれた。その二人は稲葉さんと村中さんであった。村中さんは話すうちに
       2009年のハワイで立ち話をした方だと思いだした。

       丘陵の中を細かくカーブして作られたバイクコースはテクニカル。特に下りとコーナリ
       ングの技術を要求される。それなのにチェーンを落とすこと2回。未熟な面がでてしま
       った。しかし接触事故もなく無事にバイクを終えホッとする。その時点での順位は稲
       葉さんが1位で村中さんが3位その間に自分がいた。タイム差はそれぞれ2から3分差。

       ランは戦前の松本充さん情報によるとOK崎さんが来るとの話でしたので後ろが気に
       なりペースは落とせなかった。それが功を奏したのか集中してまずまずのペースを維
       持出来た。ランの後半の折り返し箇所でレースNo.を確認しながら走ると自分の前に
       は誰もいないようだ。3年ぶり3回目のハワイが近いと思うと、さらにアドレナリンがわ
       いてくるような感じする。

       ゴールするとウイットさんのアナウンスが年代別1位である事を告げている。
       「やったー!」と心の中で大きく叫び、感激の拳を突き上げた。滅多にないパフォーマ
       ンスをしている自分に驚いた。
       アワードの表彰台で2位の稲葉さんからn倉さんと小生をマークしていたと聞かされた
       時は、嬉しいような恥ずかしいような。

       アワード終了後、金沢まで3時間運転して深夜にもどりましたが全く眠くならなかった。
       宮古島とは異なる勝利に酔い、興奮から冷めていないからでしょう。次のレースは7
       月22日の七尾湾岸トライアスロン(51.5)と9月の佐渡島Aタイプ。10月のハワイを考え
       るとどのような調整がベストか判りませんが、後3カ月間もう一度原点に戻り練習に励
       めれば悔いはないのだが。
       (大会開催日:2012・6・24)



投稿第七六号
           五島長崎国際トライアスロン大会レースレポート!


2012年6月27日
JIC会員
小松 亮氏

       こんにちは、小松です。日本で開催される唯一のアイアンマン距離のレースです。
       宿泊した旅館の女将さんに「なんで、こんなつらいことするの?レース終ったら、皆脚
       が痛いって言いながら階段の上り下りも大変なのに。全く意味がわからない」と言わ
       れました。なんで、こんなつらいことをするのか? 今回のレースに限って言えば、「意
       地」だけで前に進みました。 昨年のアイアンマン世界選手権・今年の宮古島と満足
       できる結果を残すことできませんでした。昨年世界選手権に出場した同年代のアスリ
       ートは私を除いて皆今年もハワイにチャレンジしております。自分だけが取り残された
       ような気がしていました。それを払しょくするには、このアイアンマン距離のレースで最
       低限自分自身に納得できるレースをするしかありません。そして、同じエージグループ
       ァーに引けを取らない結果を出せれば最高です。意地だけで、「年齢別トップ」と「サブ
       10」を目標としました。

       初めて行きます、長崎・五島。とても残念ですが、滞在期間中レース日以外は大雨で
       全く身動きでず、旅館でごろごろしていました。美味しい魚と美しい景色を堪能したか
       ったのですが、レース前に外出したのは開会式と30分のBikeの試走だけ。レース前
       の3日間はほとんど運動をしない状況で臨んだことになります。

       恒例のBikeカウント。アイアンマン距離とミドルの合計約700名の出場者中Specializ
       ed Bike
は約30台、そのうちSHIVは約10台 数年前から比較するとかなり増えてい
       ます。SHIVも少ないながらも、レース会場で存在感が出てきたました。見た限りこれ
       といって強いブランドはないので、SHIVの製品優位性からいって我々がやるべきこと
       をしっかりやれば、まだまだ日本でもシェア―を伸ばせることは確信できます。

       朝7時号砲と同時にSwimスタートです。バトルはほとんどありません。すぐに自分の
       ペースで泳ぐことができました。でも、普段から12KM程度の距離しか泳いでいな
       いため、2KMを過ぎたあたりから腕が上がらなくなってきました。スピードに乗れてい
       ないのがわかりましたが、今後のことを考えてあまりペースを崩さずに冷静に泳ぎま
       す。Swim終了時正直相当疲れていました。

       さぁ得意のBikeです。ほとんど平坦な区間がない非常にハードなコースです。成績上
       位になるためには、後先をあまり考えず突っ込むしかありません。自分の脚はあまり
       信じられないけど、相棒のSHIVの性能は信じられます。
       最初の1時間で10人はパスしました。でも、それ以降は速い人が多いのでしょうか、
       なかなか前方に人が見えません。Uターンをする場所があったので、自分の順位を
       数えます。恐らく10名ちょっと前にいます。差も結構ありました。飛ばしすぎはよくない
       とわかっていても追いつくしかありません。普段のロングレース以上の力を脚にこめ
       ます。アップダウンがきつく、上りで休もうと悪魔がささやいた瞬間もありました。2
       目のUターン場所で前には5-6名しかいないことがわかりました。ランのことは考えず
       にやるしかありません。たぶん今までで一番脚を使ったレースとなりました。

       さて、一番不得意なRunです。今まで失敗したレースは全てRunが失敗しています。
       ランスタートの時刻は1331分、サブ10まではあと3時間29分しかありません。キロ
       5分のペース、今年最後のロングのレースなんだから、脚がぶっつぶれるまでやるし
       かありません。覚悟を決めました。ハーフ地点で1時間45分、脚が相当きているので
       恐らくサブ10は無理だとその場で予想できました。今までなら一気に潰れていたでし
       ょうが、今回は意地が勝りました。歩かず、最後まで前を見続けました。

       今回全てを出し切りました。今までのレースではレースレポートを書いている時、景色
       やコースを思い出すことができたのですが、今回はあまり思い出せません。それほど
       精神力・体力の全てを使い果たしました。レース後に夕食をとることさえできませんで
       した。こんなことは初めてでした。(ビールはしっかり飲んだけど。。。)

       結果です。年齢別で優勝は出来ましたが、サブ10は達成できませんでした。もしこれ
       がアイアンマンの選考会だったら、ハワイにはいけていないでしょう。でも、今現在の
       私の100%の力を出すことができた、それだけで十分です。「意地」は達成できました。
       ゴール地点でのガッツポーズをみると、今までのレースで最高の喜びの表現をしてい
       るなぁと自分でも思います。年代別ですが初めて表彰式で中央に立ちました。

                     距離(KM)        時間        順位      通過
          Swim        3.8         1:02:36       24        24
          Bike       180.2        5:29:44       7          6
          Run         42.2          3:41:13       18          8
          Total      226.2        10:13:33                      8/510

       今年はロングのレースはこれでおしまいなので、レースのための練習は必要ありま
       せん。今日から来年に向けてのトレーニングが出来ます。自分との戦いも楽しかった
       ですが、来年は日本最強と言われる年代グル―プのトライアスリートとアイアンマンで
       がちんこ勝負を再度挑み、KONAに行きたいと思い表彰台を後にしました。
       (大会開催日:2012・6・17)



投稿第七五号
         I M オ ー ス ト ラ リ ア 大 会 参 戦 記 !


2012年5月22日
JIC会員
石井 英機氏

       5月6日(日)開催された第26回アイアンマンオーストラリア大会へ参加してきました。
       今回で6回目になります。

       エントリー1494名(内女性215名)、我々70歳~74歳エイジはG氏と小生(とうとう
       最高齢です)の2名でした。4年前彼に15分差で負けていましたので雪辱を期したの
       ですが2時間28分の大差でまた負けてしまいました。ブリスベンのチームに入ってお
       りコーチの下で本格的なトレーニングをしているようです。アワードパーテイでは再会
       を喜びお互いの健闘をたたえ合いました。


       最も心配したスイムでの水温は20.4℃とまずまずでした。バイクでは急坂や荒い路
       面に苦労しました。ランは町中の足元の悪い道路で一度転倒してしまいました。15時
       間18分での完走はワースト記録でしたが2位入賞ですからよしとします。日本選手
       のエントリーは7名でしたがTK大学研究員のIK氏と親しくお付き合いできました。
       ハワイ5回出場の日本を代表する強豪選手です。その他IM西豪大会で知り合ったR
       氏夫妻にも大変お世話になりました。おいしいビールを飲み、実物のコアラも見たり大
       変楽しい大会でした。

       かみさん、バイクショップの親父さん、主治医の先生、カイロプラクターや応援していた
       だいた皆さんに深く感謝致します。アイアンマン完走はこれで27回ですが(リタイア2
       回)皆さんのご支援をいただきながらなんとか30回達成をめざしたいと思います。
       どうぞよろしくお願い致します。

       今年度は静岡県内3つのトライアスロン大会が予定されております。楽しく安全・安心
       な(特にスイムでの重大事故をおこすことなく)大会となるよう県トラアスロン協会全
       員が一丸となって取り組んでゆくつもりです。


       5月2日(水) はな曇り 自宅8:00AM発~上野~成田空港4:40PM着 9:00
       PM
発~シドニーへ静岡の自宅付近の土手ではすでに葉桜です。駿府公園ではつつ
       じがきれいに咲いています。高速バスで渋谷へ。事故があったばかりでしたが無事
       でした。上野不忍の池付近のそばやで山芋そばと一合飲みました。おいしかったで
       す。インカ帝国展を見ました。マチュピチュ、ミイラ、織物、壺など偉大な文化に感銘を
       受けました。それにしてもスペインの侵略はひどかったですね。

       カンタス航空のチェックインではバイクケース制限は縦、横、幅の合計250cm、23K
       gと聞いており215cm20KgでしたのでゆうゆうOKでした。当分日本食とお別れの
       ためたこ焼きとお酒でゆっくりしました。 外は雨、無事に離陸、”新世界”がイヤーホ
       ーンから流れてきました。機内ではハイネッケンビールとスパークリングワインで遅い
       夕食をとりました。


       5月3日(木) 晴れ シドニー6:50AM着 (時差1時間早まる 所要時間 8時間
       50分 )0:40PM発 ~ポートマックオリー(シドニー北方約400Km)ホテル2:30
       PM
  検疫ではバイクのホイールとシューズの砂をチェックされます。申告したレト
       ルトの赤飯や飴などOKです。カンタス国内線へのトランスフアーに行きまずバイクケ
       ースを預けます。シャトルバスでターミナル3に着。ここで朝食にバーガーを2ヶ注文し
       ましたが大きく(うまくありません)かみさんと食べ切れません。

       さてポートマッコォリー便のゲートを探しましたが見つかりません。ゲートサービスに聞
       き道路を渡りパーキング内をぬってようやくターミナル2へ着きました。5時間近くあり
       ましたのでよかったですがなければ大慌てだったでしょう。ゲートは結局3回変わりま
       したがここで初めて日本人トライアスリートIK氏とYさんとお会いしご挨拶し合いました。
       国内便は48人乗りのプロペラ機、50分でポートマッコォリー着。バイクケースも無事
       に降りてきて安心しました。持参した温度計で22℃、乾燥しており快適な気候です。
       大型タクシー相乗りでホテルに着きました。自宅から約30時間かかったことになりま
       す。
       ホテルは町中のレジスト会場まで10分くらい、スイムスタートは裏庭からといった好
       位置にありました。電子レンジ、湯沸し、シャワーつきです。3人でレジストレーション
       に行きました。Yさんのみ1デイライセンスとして15豪ドルをとられてしまいました。

       自分はJTUカードを持参しましたが請求されずスタッフの認識にバラツキがありました。
       かみさんといつものスーパーに行きましたがつぶれており新スーパーを探してビンビ
       ール(缶はありません)、パン、ハム、バター果物などを購入しました。夕食は4人で前
       回利用したレストランに行きピザ、フイッシュ&チップなどをシェアーし、おいしいビール
       を飲みながら自己紹介しました。IK氏はハワイ5回の強豪、Yさんはバイク販売業で
       す。


       5月4日(金) 晴れ ポートマックオリー うるさいかもめの声で6:30AM起床。よく
       眠れました。7時から15分くらい試泳しました。水温は22℃、ウエットスーツと辛子入
       りワセリンのおかげでなんとかいけそうです。波、うねりなく、透明度はよくありません
       が底は浅く黒い細い水草と小魚が見られました。朝食後少々バイクの試走をして会
       場付近のシマノのコーナーでチューニングしてもらいました。よく整備されていると言
       われました。
       かみさんとスーパーに行きヌードルを買い昼食は焼きそばです。どうもパンはうまくあ
       りません。2PM Rさんが迎えに来てくれました。彼とは4年前の西オーストラリア大
       会で知り合いました。日本人女性Kさん(大学の栄養学の先生の卵?)と結婚してお
       りブリスベン在の環境・リスクなどの鑑定士とか193cmの長身で優しいお人です。
       バイクコース90Kmとラン10Kmを愛車スバルで我々4人を案内してくれました。

       バイクコースは路面は荒れているしアップダウンがきつく8時間超を覚悟しました。
       しかし空の青さと海辺の美しさはすばらしいです。打ち寄せる波はサーファーにはこ
       たえられないとか。後は風の具合です。
       6PM3人でカーボパーテイに出席。椅子は充分空いていました。パスタ、ラザニアな
       どどこもメニューは同じ。4A$でビールを飲みました。隣りはシドニー在のコリアの選
       手。カメラを押し合い少しお話しました。セレモニーでヒーローのショーテイス選手など
       のスピースがありましたが内容不明、続く競技説明会がありました。事前にインター
       ネットで選手ガイドがありましたので理解できました。ドラフテイングは12mです。
       ウエットスーツ(WS)の着用は明日のチェックインで知らされます。


       5月5日(土) 晴れ ポートマックオリー 6AM起床。外は15℃。朝食後久しぶりに
       ストレッチをしました。かみさんと孫などへのみやげ物のショッピング。海辺ではペリカ
       ンが群れて遊んでいる。皆さんは知らん顔。日本だったらさぞ餌やりするだろう。
       11AM過ぎR夫妻が訪ねてくれて歓談。R氏のご両親もブリスベンから応援に来てい
       るという。2:30PMバイクとバイク、ランのギアーバッグのチェックインに行く。いずれ
       も自己責任でチェックは全くなし自分でラックにかけます。レースNo.シールを貼った
       バイクをカメラで撮影されました。これでようやくタイミングチップを支給されました。
       WSの着用はレース直前にアナウンスされるという。さて夕食。いつものようにアルコ
       ールは我慢しました。8PMにはベッドに入ったがなかなか眠れませんでした。


       5月6日(日) レースデイ 晴れ ポートマックオリー 3PM起床。かみさんは大き
       ないびきをかいていたという。少しは眠ったか?外は12℃と寒い。レトルトの赤飯を
       チンしてもらい、味噌汁や卵など日本食で腹ごしらえ。バイクで食べる赤飯をアルミフ
       オイルで、ゆべし、羊羹や飴は包装紙から出してオブラートで包みます。リッターリン
       グ(ごみの投棄)はペナルテー対象です。5AM前かみさんとチェックインにでかけます。
       スイムの準備をしているスタッフに挨拶するとビューテイフルの返事がありました。
       さぞ冷たかろうと思います。チェックインはタイミングチップを示せばOK。赤飯などをベ
       ントウボックスに搭載、エアーを入れ、眼鏡を置いてOK。水温は20.41℃でWSは
       オプションと知らされる。一度ホテルに戻り辛子入りワセリンを身体中に塗りWSを着
       用しました。


       スイム:1°27′24″
      
年代別2位 (年代別トップとの差:▼9′56″、4年前との差:△2′42″)

       オーストラリア国歌が流れた後6:45AM プロを含め1337人が大砲?の合図でデ
       イープウォーター(立ち泳ぎしながら)スタート。自分はもちろん最後尾からです。
       バトルには殆んど巻き込まれず過呼吸にもおちいらず冷静にスタートできました。
       コースは時計方向に2ラップです。右オープして頻繁にブイやロープを見ました。いつ
       も右へ曲がってしまいますが最短距離で泳げたと思います。ドラフテイングも少しはで
       きたと思います。WSと辛子入りワセリンの効果は大きく20℃でも冷たさは殆んど感
       じませんでした。余裕?をもってフイニッシュ1時間27分台は4年前より2分ほど早く
       結構でした。トランジションでは迷わず長袖とタイツを着用しました。


       バイク:8°04′58″
      
年代別2位 (トップとの差:▼1°19′10″、4年前との差:△5′22″)
       R氏に案内されていましたがスタートから10Kmはきついアップダウンに苦労し、郊外
       のオーシャンドライブなどは平坦だが路面が荒れており、低い潅木のため往復共に
       海から向い風が吹いているようで20Km/hもしばしばサイクリングのようです。追い
       越してゆく選手のペダリングは誠にスムース、自分は相変わらず重いギアーで少しも
       成長していません。オートバイに乗ったマーシャルが頻繁にパトロールしていましたが
       周囲にパラパラの自分には無縁。例の激坂では降車する選手もおり自分は1回目こ
       そクリアしましたが2回目は途中で降車してしまいました。15Km毎のエイドステーシ
       ョンでは生徒諸君が水、ゲータレード、コーラ、バナナやビスケットをチャージしてくれ
       ますが自分はまず搭載したおにぎり、ゆべし、羊羹やあめなどを食べました。幸い腰、
       下腿部や股下などに痛みが出ず、パンクやチェーンはずれなどなくやれやれのバイク
       フイニッシュです。それでも前回に比べ5分早く結構でした。プロはすでにフイ二ツシ
       ュ、殆んどの選手がランに移っていました。


       ラン:5°26′17″
      
年代別2位/完走2人/出場2人 (トップとの差:▼55′55″、4年前との差:
       ▼58′28″) 計:15°18′1″総合1224位/完走1288人/出場1347人 
       (トップとの差:▼2°19′10″、4年前との差:▼1°9′46″)

       折り返し付近のアップダウン、歩道の段差、芝生などで走りにくい4周回のコース。
       日没後段差につまずき転倒し右の手の平を負傷しボランテイアに手当てをしてもらい
       ました。慢性化した右足首の腱鞘炎はテープを貼ったこともあって痛まずありがたか
       った。観客の熱烈な応援と2Km毎のエイドステーションでボラの皆さんがドリンク、
       バナナなどチャージしてくれてありがたい。ハンガーノックを起こさないようバナナを食
       べました。

       フイニツシュ付近でかみさんが日の丸を振っているのを見つけ受け取ってかざしなが
       らフイ二ツシュできました。皆さんから盛んな拍手と声援をいただきうれしかったです。
       2人のボラが両側からしっかり支えてくれ完走メダルをかけてくれた。お嬢さん2人に
       脚、腰のマッサージをしてもらい楽になりました。バイクとグッズのピックアップをして
       ホテルに戻りシャワーを浴びてラーメン食べながらビールを飲む元気がありました。
       その後かみさんは洗濯に取り組んでくれてありがたい。


       5月7日(月) 晴れ ポートマックオリー よく眠れました。バイクのパッキングをして
       インフォメーションセンターに行きリザルトを見ました。年代別2位
1位のG氏は驚異
       的な12時間台でした。11AMからのロールダウンでは40スロット中15位のロール
       ダウンがありスリル満点でした。我々のエイジはG氏がゆうゆうとハワイを決めました。

       6PMからアワードパーテイではIK選手とR氏夫妻と同席しました。ビールやワインは
       3回までのサービスがありました。 ビーフ、ポークや魚肉などの食事はまずまずでし
       た。ビデオ放映、若いエイジからの表彰、我々エイジは最後でした。1位のG氏は2回
       目のハワイを決めて大変喜んでいました。席に戻って彼のご家族などに紹介されて
       お祝いし合いました。優勝した男女プロ選手の挨拶があり8:30PM閉会しました。


       5月8日(火) 晴れ ポートマックオリー 5PM発~シドニー5:50PM着 9PM離
       陸
会場まで直近で便利だったホテルを10AMチェックアウト。尚荷物はフライトまで
       しばし預かってもらいました。 IK氏と付近の自然公園を散策しました。森の中の道
       に沿って6Kmという広さです。水辺にはマングローブが、高い木の枝には多数のこ
       うもりが、ユーカリの木の枝には1匹のコアラが眠っているのが見えました。
       次はコアラの病院を見学です。ユーカリの木の枝に5匹くらいのコアラを身近に見まし
       た。3人でオージービーフとフイッシュ&チップそれにビールで昼食をとりました。
       3PMホテルを後にしました。空港では4年前愛想よく応対してくれ係員がいてくれて
       助かりました。間違えなくバイクは成田まで、シドニーでのピックアップ不要であること
       を確認してくれました。 複雑なシドニー国内空港を移動、カンタスのシャトルバスで
       なんとか国際空港へたどり着きました。


       5月9日(水) 成田空港6:05AM着~自宅11:50AM着
       機内食はうまくなく空港で買ったおにぎりは大変おいしかったです。やはり日本の食
       は最高ですね。6日間のオーストラリア滞在を終え無事帰宅しました。自宅付近では
       葉桜がさわやかな風に揺れて、さつき、つつじやクレマチィスなどが咲いていました。

       大勢の皆さんにお世話になりおかげさまで楽しい充実したツアーとなりました。
       どうもありがとうございました。

       (大会開催日:2012・5・6)



投稿第七四号
       JIC入会を機に新たな気持ちでアイアンマンに挑戦します!


2012年5月4日
JIC会員
人見 隆氏

       今年のアイアンマンNZは僕にとっては4年ぶりのアイアンマンでした。
       しかも4年前のアイアンマンスイスでは痔の状態が悪く、バイクのハーフでリタイアを
       余儀なくされました。それ以降は70.3の第一回ワールド・チャンピオンシップに参加
       出来た事もあり、日本人で初めてハワイのワールド・チャンピオンシップと両方を完走
       した事に満足し、その後はアイアンマン70.3しか参加していませんでした。

       今回は5年ぶりにアイアンマンを完走する事を本当に楽しみにしていたのに中止にな
       り、次の日に70.3として開催される事になった時は残念でしょうがありませんでした。
       でも、70.3として開催して頂いた事には感謝しています。日本では考えられない英
       断だと思います。開催に当たってはいろいろ障害もあったと思いますので、開催でき
       たことは快挙だと言っても大げさではないと思います。

       話しは前後しますが、昨年はオークランド・ハーフアイアンマンに参加の為にNZに行
       きましたが、出発の日の伊丹から成田への飛行機の中で「東北地方で地震が起こり
       引き返します」と放送があり、震災が起こったのを知りました。バイクは成田空港にす
       でに送っており、空港内には誰も居ないという事で連絡がつかず、次の日に関空から
       NZに出発しました。バイクは後で送って貰えると思っていましたが連絡をしても無理と
       言われ、結局堀さん宅にお邪魔して観光旅行のみするはめになってしまったので、そ
       の際に今年のアイアンマンNZの申し込みを堀さんにして頂きました。
       (震災の事の重大性は出発のドタバタでNZでニュースを見るまで判りませんでした)

       このような経緯の中で、今年は嫁と宮古島T大会に行く事になっていたので、NZのう
       っ憤を晴らすべく頑張って練習をして宮古島大会に臨みましたが、スイムはバトルに
       巻き込まれ散々な結果に・・・ 
       焦ってバイクを漕いでいると、ハーフぐらいのきつい登りでリアのシフトワイヤーが切
       れてしまって一番重いギアで乗る羽目に!両足が痙攣して来てダンシングも出来な
       くなり、ここはリタイア出来ない!押してでも坂を登って完走するぞと自分に言い聞か
       せてなんとかバイクを終えましたが、両足が痙攣してバイクを降りたところで立つ事も
       出来なくなった。
       座り込んで休んでいると少し治まり歩く事が出来ましたが、まともに走れず座り込んで
       痙攣が治まるのをまったり、少し走ったりしながらなんとか嫁の待つゴールにたどり着
       きました。

       途中では「祝還暦」と印刷して貰ったNZアイアンマンのウエアーのおかげで、たくさん
       の方に声をかけて頂き感謝しています。ワイヤーが切れてしまったのは自分の手入
       れ不足だと思いますが、いつもは自分でワイヤー交換をしていました。
       ところが今回は大切な大会前なので一度プロにして貰おうと思って、大阪の箕面の
       大手のショップにもって行ったのですが「ワイヤーはアウターごとの交換になりバーテ
       ープも交換になるので少なくても2~3日預かりになります」と言われ、腹がたったの
       で交換しないまま持って帰ってレースに出てしまいました。
       宮古島Tでは結局140km地点のシマノのブースで交換して貰ったのですが、さすが
       プロ!3人がかりで2~3分で交換して調整もしてくれました。ショップとえらい違うな・・・
       と感謝感激でした。

       悪い事ばかり続いていますが、JIC入会を機に新たな気持ちで、またアイアンマンに
       挑戦出来ればと思っています。宜しくお願いします。
       (大会開催日:2012・3・4)



投稿第七三号
       宮古島トライアスロンのレースレポートです!


2012年4月24日
JIC会員
小松 亮氏

       こんにちは、スペシャライズドの小松です。415日(日)に開催された宮古島トライア
       スロンのレースレポートをお送りします。今年もトライアスロンシーズン到来です。4
       15日(日)に開催された宮古島からのスタートとなります。通常私のレースレポートは
       結果から書くことないのですが、今回考えることありあえて結果からご紹介します。

                  距離(km)         時間      順位      通過
         Swim      3            47:53      60         60
         Bike     155          4:21:13    20         21
         Run       42          4:08:53    161        56
         合計      200         9:17:59   56/1,470

       昨年度のタイムより約22分、順位も19位落としています。納得のいく結果ではありま
       せんが、昨年12月末から開始した宮古島にむけてトレーニングを含めて、振り返って
       みたいと思います。

       トライアスロンを始めて4年になりますが、最初の3年は出場するレースの度にタイム・
       順位も上がり、練習の成果が如実に出て高いモチベーションも保たれておりました。
       ところが、昨年アイアンマン世界選手権に出場しある意味で達成してしまった感があり
       、目標を見失ったままとりあえず昨年末トレーニングを開始しました。今年に入っても、
       アイアンマンレースにエントリーすることなく、目標を持たないままトレーニングをしてき
       たため、心技体全てが昨年を下回っておりました。会社の業績目標もそうですが、非
       常にきついが達成可能なぎりぎりなところを目標にしないと、人間努力が中途半端に
       なってしまいます。

       3月の後半、いよいよ宮古島大会が迫り、気づいたらあまり体が絞られていない自分
       がいました。春分の日をはさんで4連休の休みを貰い合計でバイク380km, ラン56km
       の練習を強行しました。バイクトレでヤビツ峠を下っている時、工事中のケーブルカバ
       ーにひっかかり大転倒。オーバートレーニングと体のあちこちの打撲で、本来最後の
       追い込みをかける時期に10日間ほどトレーニングが中途半端となりました。4月の前
       半は宮古島をキャンセルしようかと思ったくらい、精神的・肉体的に準備が出来ており
       ませんでした。結局バイクはレースでなんとか戦えると宣言出来たのは大会の5日前、
       ランに関しては準備完了とは程遠い状況でした。

       ランは、心の問題だけでは解決できない何か技術的な原因があると思います。昨年3
       
月には150KM超のバイク練習の直後に本番のレーススピード以上のペースで20KM
       
ランのブリックを3回重ねており、平日も20KM走をキロ4分半を切るペースで何度も走
       っていました。でも、今年はブリック練はほとんどとりいれず、キロ4分半をきるペース
       での20KMも全く出来なかったのです。昨年はフォームに気をつけて走ることを練習中
       も意識しておりましたが、今年はただ走るだけ、きっと肩がこるようなフォームになって
       いたのでしょう。心技体バラバラのままで宮古島入りしました。一度専門家にフォーム
       を見てもらう必要があるかもしれません。

       トレーニング不足は明らかでしたが、昨年調子のよかったこの大会のレース前の行動
       を思い返して、その通りに動いていいイメージを沸かせます。朝7時号砲と共に一斉に
       スタートです。スタート時は曇っておりましたが、暫くすると朝日が雲間から垣間見えて
       きます。調子はまあまあ、きっと暑くなるぞと思いながらSwimを終えタイムをみると、ほ
       ぼ48分、あれ何でこんなに遅いんだろうと、T1へ。昨年37位でしたので、今年のゼッ
       ケンは54と私のレース番号付近は強い選手ばかりでした。そのため、バイクラックに
       はほとんどバイクはなく、正直かなり動揺。

       さあ、スペシャライズドの誇る新型トライアスロンバイクSHIVの日本デビュー戦です。
       あせらず・脚を出来るだけ使わず・ゆったりとしたぺダリングを心掛けます。バイクに
       関しては準備が整っていたので不安はありませんでした。手元のサイクルコンピュー
       ターで平均時速36.4KM155KM を走り切りました。Transition timeを除いた、純粋
       なバイクのスピードだけで計算すると出場者中15位。私より早い選手はほとんどプロ
       なので、アマチュアではかなりいい順位のはずでは? (バイクだけは)今後のレース
       に大いに自信になる結果となりましたが、秘訣の詳細は後ほど。でも、バイクのスピ
       ードだけを考えれば15位なのに、SwimBikeTransitionを含めた公式順位が20位と
       いうことは、Transitionエリアで5人に抜かれているということです。更に調査を進めると
       、このレポートで後述するプロ選手と比較すると私のTransition timeは合計3分も多い、
       これは馬鹿にならない数字です。

       私がBikeRunTransitionエリアを出て行く時、件のプロ選手がTransitionエリアに入っ
       てきます。これは相当いい順位だと分かります。エイドステーションで水分と栄養補給
       をしっかりして、走り始めます。多分1KMもしないうちに、件のプロの足跡が聞こえて
       きました。(ちゃんと振り返って確認したんですよ。)えー!?もうTransition終了?!
       びっくりです。宮古島の目標は年代別で表彰台(3位)に立つことでした。このプロは同
       じ年代、つまり彼に抜かれたら貯金は後一人分しかありません。彼は非常にランが強
       い選手です。これはついてくしかありません。キロ445秒ペースです。5KM地点まで
       はついていけましたが、このままいったら体が壊れると判断し残念ですがペースを落と
       します。練習不足に前半のオーバーペースがのしかかります。急激にペースが落ち脚
       の苦痛に顔がゆがみます。折り返し地点で既に1時間50分、まずいと思いながら脚は
       益々動きません。駄目だ駄目だと何回も思いとどまっておりましたが、24KM地点でと
       うとう歩き始めました。マラソンレース人生初の歩きです。一度歩き始めると、転落は
       アッという間。レースの残りは走っては歩き・歩いては走るの繰り返し。体というより、
       心がぼろぼろになりながらゴールしました。

       閑話休題、このレポートはスペシャライズドの公式ブログにあるんですよね。Bikeの話
       しをしなくっちゃ。先ほどにもありましたが、Bikeの結果は自分でも信じがたいくらいよ
       いものでした。昨年のBikeラップより934秒早くなっています。トップ選手のタイムを
       昨年と比較してみると、コンディション的にはほぼ同じ条件と思います。それなら機材
       を比較してみましょう。
 
                      今年            昨年        タイムへの影響(個人的見解)
       フレーム   2012年モデルSHIV  2011年モデルSHIV            大いにある
       コンポ        Di2             Sram             ちょっとある
       Wheel      前後ともZipp 404           同左                同じ
       ヘルメット     エアロヘルメット       Road用ヘルメット    180KMの距離で3分短縮効果
                                      があると、どっかの記事で見たこと
       タイヤ    前:Turbo 23C      前後:Turbo 23C   ありびっくりするけど、25Cの方が
              後:Roubaix 25C                  転がり抵抗が少ないとの
                                             スペシャライズドの研究結果あり、
                                          その通りだと体感した。
                  (コンポとWheel以外はスペシャライズド製品)

       934秒早くなった要因は色々あると思います。ただ、今年の機材はタイヤのコンビネ
       ーションを除いて昨年の世界選手権で使用したものと同じであり、体感的には昨年より
       早くなっていると確信しています。今年2月に本社のタイヤの開発責任者が来日し、一
       般的に細いタイヤの方が抵抗が少なくて速いと信仰されているが、それは間違いで25
       C
の方が転がり抵抗が少なくトライアスロンでは重量その他のことも考えても総合的に
       速いとの説明を受けました。そして、前輪23C、後輪25Cのコンビネーションがベストで
       あるとも。その言葉を信じて、機材を選択したのが大成功! 私は異業種からスペシ
       ャライズドに入社しましたが、製品開発に関する情熱には目を見張る物があります。昨
       年のアイアンマンの世界選手権ではレース直前にC社からスペシャライズドのSHIV
       乗り換えたアレキサンダーが大会新記録で優勝し、SHIVの名声を大いに高めました。
       スペシャライズドの製品は世界のトップアスリートだけではなく、私のような一般アスリ
       ートにも絶大な効果を発揮します。

       Bike走行中の4時間強、2回ほど背筋の屈伸運動をしましたが、後はずっと同じエアロ
       ポジションで軽く漕いでいました。はぁはぁと息を切らすこともなく。これもスペシャライズ
       ドが世界に誇るBG FITのおかげです。今回参加されたトライアスリートの方で、バイク
       パート中、腰や膝、肩が痛くなったりした方はかなり多いと思います。これはその後に
       続くランのパフォーマンスに大いに影響します。BG FITはこれらのストレス全てを解決
       してくれるでしょう。競技レベルを高めたい方だけでなく、リラックスしてBikeパートを終
       えたい方、BG FITお勧めです。

       応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。ボランティアの皆さま、お疲れ
       様でした。アスリートだけでなく皆で楽しむこの大会はすばらしく、来年もこの場所に戻
       ることが出来ることを誇りにも思えます。6月のバラモンキングに出場します。バラモン
       キングでの目標が固まっていませんが、少なくともランは今後につなげる走りをしたい
       です。

       このレポートを書きあげた時、超人気レースのため抽選となっていた佐渡島トライアス
       ロンの落選通知がきました。ランの地力をつけなければならない自分にとって、6月以
       降レースがないということは基礎からじっくりとトレーニングができるということで、落選
       したことは非常にラッキーでした。外的要因が個人のモチベーションにも影響するとい
       うことで面白いのですが、今年はゆっくりして、来年再度アイアンマンに挑戦することに
       何故か急にモチベーションがあがりました。。。。不思議だなぁ~。

       最後までお読み下さりありがとうございます。 ひとつ業務連絡です。 会社と自宅が
       引越しました。自転車に乗れる環境ということで、厚木に引っ越します。(これ、かなり
       本当の理由です。) 杉並からですと、通勤が非常に不便ですので、自宅を売却して、
       とりあえず借家ですが海老名に居をかまえました。こからの人生まさに仕事とトライア
       スロンの両立を目指します???
       (大会開催日:2012・4・15)



投稿第七二号
         アイアンマンNZ お世話になりました!


2012年3月24日
JIC会員
樋口 浩二氏


       お正月過ぎに、ぎっくり腰になりまして、一時期NZ大会を諦めかけたのですが、
       無事に無事にNZ大会を終え、我が家にたどり着いたことにホッといたしております。
       09マレーシア、10コリア、11台湾と海外のレースはこれで4戦目、高鳴る鼓動を
       抑えつつ期待と不安が入り混じる今回の旅となりました。

       さて、いざ成田からのフライトに、修学旅行でNZを訪れる高校生、パックツアーの
       団体客などの日本人などを見ると、この国のどこが不景気なのかな?と思わされ
       ましたネ・・・
       いよいよいざ現地に入り、下調べでは最高気温25度の最低15度だったのですが、
       17度の12度とか15度の10度と、全然イメージしていた南半球じゃありません。
       日本で着ていたジャンバーを持ってきてて良かったなーと思いました!

       今回はこの3つをやり遂げようと冒険心もかねてのNZ、まず1つ目はもちろんIM
       完走!11時間きりが目標! 2つ目はNZ現地での散髪、お任せでどのようなヘ
       アースタイルになるのか?・・・ 3つ目は半年前に始めた津軽三味線をNZでいざ
       ストリートライブ?・・・

       びっくりした事に! 同室のM政氏が持ってこられた五島銘菓「カンコロ餅」をNZ
       で食べたこと!遅くなりましが、自身長崎県五島出身、しかも職場はこのカンコロ
       餅の商店さんに100mの場所なので・・・ しっかり、帰宅後この事をこの商店さん
       にご報告いたしました。もうひとつ、同ツアーに夫妻で参加の方が以前、転勤で長
       崎にお住まいの際に、イロイロ私と共通のお知り合いがいることがわかり、本当に
       NZでそんなお話をするとも思いませんでした。同ツアーで皆様に仲良くして頂きま
       した。

       カーボパーティーでの際にマオリ族の舞にも歓喜し宿へ、気を良くして自宅から津
       軽三味線を開けると、愕然!・・・上部の糸巻が1つ折れてました。 超過料金対
       策のためにソフトケースで運んだため、どこかで重なったのか? ぶつけられたの
       か? 仕方ないと気落ちしてたのですが、同室のM政氏からラジオペンチをお借り
       して何とか調律し、先ずは1つ目のミッションは成功ということに・・・

       次の日、皆さんでコースの下見を行うも、そのまま地元の散髪屋へ、お値段は20
       ドル。(日本円で1400円程度) 話の種だけなのだからと行ったのだがあっさりと
       終とわり、しかも時間は10分! シャンプー髭剃りはなし。なるほど地元・五島の
       床屋は1時間位で、マッサージ、コーヒー付なのにネー・・・これで2つ目のミッショ
       ンも成功です!

       カーボパーティーでの競技説明会で、台風40m級が試合当日に上陸するとの話
       で、結局試合を日曜日にずらし、ハーフIMに変更して開催というものでした。
       同室のM政氏と日曜日にバンジージャンプを跳びに行くはずだったの・・・残念・・・

       日曜日4時起床、もちろん外は真っ暗でしかも寒い。スイムでの冷たさは2日前の
       試泳で体験済でしたが、やっぱり冷たかった。しかもかなりの波で、何時もは透き
       通るタウポ湖もにごっていて残念・・・タイムも40分くらいかと思ってたが、44分後
       半と出足は悪い!
       バイクに移り、最初の30分は濡れたままのウェアーでのバイク走行、ホントに寒い。
       行きは追い風、帰りは向かい風。 帰りはズーット一人旅走行で、我慢の連続・・・
       タイムは3時間ぴったり、2時間45分を目標にしてたので、ここでも出遅れた感が・・・
       ランに入ってから、なぜか体は軽い・・・こんなときは途中で撃沈か?と思うも、最
       初の10km47分、残りの11kmをなぜか45分で快走!・・・ 
       完走タイムは5;26;40。この前の台湾レースが5;16分だったので更新したかっ
       たのですが、今回のレースも何とか満喫できました。

       同ツアーで沢山の良い方達と出会えまして、また現地でも色々な楽しいことがあり
       ました。 また、日本各地での大会でお会いすることを楽しみに、他の海外レースを
       視野に、今後の練習でも頑張れそうです。
       同室のM政氏、お世話になりました。 感謝いたしております。
       皆さんも地元・五島のバラモンキングにも是非ご参加くださいネ!
       (大会開催日:2012・3・4)