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第一三一号

     2017 Ironman Malaaysia 参戦レポート!


2017年11月25日
トーシンパートナーズ
チームケンズ所属

河原 勇人氏


    平成29年11月11日(土) エイジ部門午前7:48よりローリングスタート
    総合36位 M40-44カテゴリー6位  9:59:44
    Swim (3.8km)   58:10(3)  カテゴリーTop   54:50
    T1 3:59
    Bike (180km)  5:28:41(17)  カテゴリーTop  4:57:26
    T2 3:02
    Run (42.2km)  3:25:54(2)   カテゴリーTop   3:18:29

    2018 IRONMAN World Championships Hawaiiのスロット、
    M40-44カテゴリーは6枠+80代からのロールダウン1の計7枠あり、
    お陰様で出場権を獲得する事が出来ました。

    ■レース当日までの動き
    初のランカウィ遠征でしたが、今回もホスピタリティツアーズにお世話になり、
    移動や荷物の運搬を含め、ストレスを感じる事なく安心してレース本番に集中
    することが出来ました。ツアー添乗員のLohさんの日本語ガイドも素晴らしく、
    顔もなんとなく私と似ていて?Malaysiaに兄弟が出来たようで嬉しかったです!

    さて今回の宿、Bayview hotelのあるKuahタウンは庶民的で落ち着いた町。
    しかし朝5:50には荘厳なモスクのスピーカーから大音量のコーランが流れて叩き
    起こされますww。 が、私にとっては逆に早朝活動の一日のリズムが取りやす
    かったです。マレー、華僑、タイ、インド、と様々な文化が入り乱れているのに調
    和しているという不思議な感じ。人も穏やかで優しく、私の疎い英語も理解してく
    れます。また日本アニメの影響か、私が「Terima kasih,有難う!」と声を掛けると、
    「有難う-ございます!!」と日本語ではにかみながら返してくれる方が多かったの
    にも感激! 今回の同部屋は、11回アイアンマン世界選手権に参戦しているDr.
    彦井さんともRockの話でも盛り上がりました。今年のColdplayの東京ドーム公園
    も素晴らしかったようで、その話でもテンションが上がりました!

    ■レース当日
    大会当日は 4:00に起床。ホテルでサンドイッチとおにぎりの弁当が用意されて
    おり、おにぎりと持参したインスタント味噌汁での朝食。レースナンバーの#779を
    半袖トライスーツに掛からないよう右腕前腕に、M40-44カテゴリーKは右フクラ
    ハギに。Kawahara、そしてKen'sの「K」。ここでも見えない力に後押しされる不思
    議な感覚!
    当日の天気予報は曇り、12時過ぎよりスコール。欧米の強豪エイジ達が暑さに
    よるペースダウンの見込みがないと覚悟し、自分の信条である「粘り」で最後ま
    で戦おうと決意。 5:00にツアーバスでホテルを出発し、5:45トランジションオープ
    ンの前にT1に到着。空気圧の設定は前後ともに7.8barの低め。路面が荒い区間
    があることとスコールでも安定したグリップを確保するようにするため。また急激
    に気温が上がった場合にタイヤのバーストを抑えたい意図もありました。
    補給食とドリンクをセットし、6:30にはセット完了。スタート前までは芝生に仰向
    けに寝転んで、曇天の月を眺めつつストレッチ。

    ■スイム
    7:00前にようやく明るくなりはじめ、スイム試泳は7:20-7:30で実施。そして7:30か
    らのプロ男女のスタートを見届けてイメージトレーニング。 70.3のミドルが併設
    されているため、1.9kmを右回りに2周回するレイアウト。水温が30℃近くあるた
    めノンウェット。ルール上、スイム競技中は肘から先、膝から下を覆うウェアは禁
    止のため、半袖トライウェアの上にITUロング世界選の代表ユニフォームを重
    ね着。

    いよいよ7:48よりエイジ部門のローリングスタート。4列で順次スタートし、私は
    7:51頃にスタートを切りました。敢えて先陣を切らなかったのは、ローリングスタ
    ートによって縦長になるため、他の泳者によって出来た水流に乗って体力を温
    存する作戦のため。海は白い砂が浮いている状態で、透明度は1m程で白ビー
    ルの中を彷彿とさせます。先にスタートした選手をパスしつつ、順調にスイムア
    ップ。シャワーで身体の塩を落としつつ軽くうがい。スイムアップ時にも忘れず水
    を飲んで、体内の塩分過多を防ぐ。

    ■バイク
    T1でスイムスーツを脱ぎ、カーフガードを両ふくらはぎに通してバイクスタート。
    Bikeコースはランカウイ島ほぼ全域を2周。木陰も多いが、所々で路面が荒れて
    おりガタガタの衝撃や穴もあるため、転倒やパンクに注意する必要あり。特に
    スコールで道路が雨で覆われると路面状況の確認が遅れるため、一瞬たりとも
    気を抜くことが出来ませんでした。ドラフティングの12m間隔に気をつけつつ、
    海外の強豪エイジと抜きつ抜かれつお互いにペースメイクして良い形で進行し
    ていました.が、次第に、そして明確にサドルの高さに違和感を感じるように。
    レース後に確認すると、バイク荒れた路面の走行によってか、フレーム内部の
    シートポスト固定部にクラックが生じていました...(T_T)

    サドルが落ちて来たため、腰をめいいっぱいサドルの後ろに引いて座り、エアロ
    バーの手前を握って極端なロード乗り、時折ダンシングを挟みつつ進行。60km
    地点でメカニックのビブスを来たオートバイに声を掛けて停車。何と工具を持っ
    ていない!次の望みは1周を終えた、100km地点のT1メカニック。誘導スタッフ
    に事情を話してコースアウトし、一抹の望みを持ってT1に行くも、メカは工具ごと
    撤収した後。望みは捨てず、残っていたスタッフにメカニックの所在を聞くと、T1
    をスタートして最初のエイドに工具を持ったスタッフがいるはずと教えてもらい、
    そこで最後の停車。修理してもらっている間にも、他のスタッフがドリンクやエナ
    ジージェルを持ってきてくれ、身体にも水をガンガン掛けてくれ、火照った身体を
    癒やしてくれました。ひたすら有り難かったです。初めてのマレーシアである事、
    スタッフの優しさへの感謝、最後までベストを尽くす事を話して、再スタート!

    しばらく行くとサドルが下がるが、今はとにかくバイクレグを安全に終えてランに
    挑む事に集中。2周目のジェットコースターのような山岳ハイウェイ区間に入ると、
    強烈なスコールが叩きつける。ここの急坂で、左足の前腿と内転筋に、同時に
    痙攣が!急いでギアを一番軽く落とし、攣ったままの状態のソロソロペダリング
    でごまかしつつ、片手で梅干チューブを口内に絞る。深呼吸しながら何とか激坂
    登りを終えると、幸いに痙攣は収まってくれた。スコールで視界は白く霞み、路面
    は川のように覆われる。片側2車線のハイウェイ、路肩には反射板を踏んでパン
    クした選手、転倒してハンドルが根本のステムからバッキリ折れて途方に暮れて
    いる選手などが散見される様に。ここで事故しては元の木阿弥。前を行く海外選
    手が取る走行ラインを頼りに、残りは何とかノントラブルでT2に到着することが
    出来ました。
    Memo:腰痛など体幹部のトラブルは無かったが、足の筋力が不足。短時間で
         効率を出すために登坂インターバルも必要。また万一に備え、携帯工具
         も持参すべき。

    ■ラン
    バイクから降車ライン前に飛び降りたとき、足の筋肉や腰の具合も確認。少し固
    まっているものの、嫌な違和感はなし。スコールによる水浸し対策のために用意
    したメリノウール素材のソックスを着用してのスタート。Runコースは8km程を2.5
    往復するレイアウト。走り始めると、曇っているが予想以上に蒸し暑い。ピッチを
    意識して足を重力の刺激に慣らし、慣れるに連れ徐々にストライドを伸ばす。
    前を行く選手や、周回は違うが男子プロ選手を目標に走る。途中でプロ選手を
    追い抜いたら、「M Pro 3rd」のビブを着た自転車スタッフが私に並走。
    「俺じゃない、俺はまだ1周目だよ!」と話す。
    Memo:序盤は4:15前後の快調なペースだったが、徐々にペースダウン。
         ロングは、練習量が嘘を吐かない。時間を捻出して、距離を積む練習も
         積極的に入れなければ。しかし舗装路の距離ばかりでは怪我のリスク
         が高まるため、不整地で距離を積むようにする、バイクのローラーで負
         荷を掛けてからのハイピッチ走法で地足を作ろう。

    沿道やすれ違う選手達からも応援を頂きつつ、ピッチを刻むことに集中。
    ゴール直前のホテル商店街に入ると、テンション最高潮!ゴール前ではハイタ
    ッチしながらゴールしました。

    ■まとめ
    アイアンマン世界選手権は、今回以上の強豪が世界中から集まります。特に来
    年のKonaは、40回目の節目を迎える記念大会。私も40歳でその舞台に立つ事
    を目標としていました。しかし出場権を頂いたからにはただ出場するだけでなく、
    「日本を元気に!」の目標のもと世界の表彰台を目指して、これからが真のスタ
    ートです。

    今回はアクシデントやキツい局面でも集中力を切らさずトラブルを冷静に受け入
    れ、現時点での全力を尽くすことが出来ました。しかし最後までプッシュ出来た
    のも、普段から応援して下さる皆さんの存在あればこそでした!
    そのご恩返しをするために、自分自身の精進を進めて来シーズンの戦いに備え
    させて頂きます。

    長文にお付き合い下さり、誠に有難うございました! そして最後まで頑張って
    くれた相棒cervelo P3、これから入院生活だけど、無事に治って戻って来てくれ
    ることを祈っているよ!



第一三〇号

    トライアスリートの聖地KONAに再び戻るために!


2017年11月1日
JIC関東支部会員
小松 亮氏


   先週1週間お休みを頂き、ほぼレース準備のみに集中させていただきました。
   本当にありがとうございます。すみません、それと、今まで何度もこれが最後といっ
   てきましたが、やっぱり嘘です。来年も挑戦します。KONAに戻ってくることが出来る
   かどうかは全くわかりませんが、3度目の挑戦で完全にKONAの虜になってしまった
   ようです。では、お時間のあるときにでもレポートをどうぞ。

   10月12日(木)に所謂Welcome partyが行われた。いつものことだが、世界各国の
   Ironman raceでトップ3%以内でゴールしているアスリートの息吹を感じると、ぞくぞく
   するし、また来年も戻って来たいと強く思う。ハワイ独特のFire danceの太鼓の音が、
   レース前の高揚感を煽る。いよいよスタートだ。

   Swim、Bike、Runのそれぞれの目標タイムを1時間10分、5時間45分、3時間45分と
   それぞれコースマップに示して、家族が応援しやすくしておいた。炎天下の中14ヶ月
   の息子の世話をしながらの応援なので、レース展開が狂うと迷惑だ。

   10月13日(金)は夜9時就寝、レース当日の朝4時までぐっすり眠ることが出来た。
   男子エイジのスタートは7時5分。6時45分頃にSwimスタート地点の隣にあるキング
   カメハメハズコナビーチホテルの海岸で10分ほどアップする。体調はすこぶる良い。
   先頭から3列目くらいの位置でスタートラインに並ぶ。レース戦略は、皆生と同じく80
   %の力を最後まで出し切ること。

   キャノン砲がスタートを告げる。場所取りもよく、時々左右の選手にぶつかったりす
   るが周りの泳力が似通っていたためそれほどストレスなく進む。左側で呼吸をすると
   朝日がまぶしい、今は涼しいが、日中は暑くなるだろうと余計なことを考える。
   普段3.8Km泳ぐと最後のほうは肘が立たなくなり推進力が全く生まれなくなるのだが、
   1週間KonaのSwimコースで泳いだ成果が出た。ゆったりとしたペースで疲れもなく
   Swimを1:08:32でフィニッシュ。幸先よし。

   Bikeスタート。KailuaからHawiの町まで90KM北上し、折り返すコース。GPSの走行デ
   ータよりわかるとおり、アップダウンばかりで平坦な箇所が全くない。30度を超える
   灼熱の地でひたすらペダルを高出力でこぎ続ける能力のみが求められる。自分の
   バイク脚力は国内ではそこそこだが、このKONAの地では平均以下なので、抜かれ
   てばかりいる。それでも、あせらず自分の感覚だけを頼りに80%の力で進む。2年
   前のコナではBikeの60KM地点で補給が出来なくなり潰れた。頭の片隅には当然
   その悪夢があるので、今回その地点を順調に越えると正直ほっとした。不思議なこ
   とに、北上しているのにも係わらず、風向きが追い風になったり向かい風になったり
   している。ハワイ島特有なものであろう。Hawiを折り返すと約20KMは超高速の下り、
   風もかなり強い。バイクが吹っ飛ばされないよう注意しながら進む。130KM地点くら
   いからバイクフィニッシュまではほぼ向かい風。スピードも出ないし、熱さのため頭も
   くらくらし、心も萎えてくる。バイク終了予定時間の14時までになんとか帰り着くよう
   ひたすらペダルをこぐ。最後の10KMは本当に苦しくなってきたため、ランに備えて
   サイクリングペースに抑え5:38:41でフィニッシュ。予定よりちょっと早い。80%の力で
   ここまで来たが、疲労度は想像以上だ。フルマラソンを、80%ペースをキープできる
   か?不安がよぎる。

   Runをスタート。最初の2KMは10分でクリア、キロ5分のペースだ。よし80%キープで
   きている、これを21回やればいいのだ。エイドステーションでは歩いて足を休め、コ
   ーラで水分補給、氷をレースウエアに入れて少しでも体を冷やす。他の選手よりも
   ずっとエイド休憩は長いが、このサイクルでないと精神的にもきつい。エイドでの休
   憩も考慮してこのままいけば目標の3時間45分は可能だ。海外沿いのアリドライブ
   を8KM 南下し折り返すコース、ところどころ日陰もあるのでかなり走りやすい。
   16KM地点、家族の声援を背に、クイーンKにむかう。ここからが勝負だが、明らか
   に足取りが重くなってきた。さすがにキロ5分は維持できない、5分20秒、30秒、40秒
   とどんどん落ちていく。前半の水分取りすぎがたたり、胃が悲鳴をあげて入る、エイ
   ドでもほとんど補給は出来ない。補給のためでなく、休む理由を正当化するために
   約2KM毎のエイドまでがんばる。日が暮れてきた。ランの目標タイムには到底及ば
   なくなっている。とにかく真っ暗になる前に、息子が寝てしまう前にゴールしなければ。
   ゴール直前で家族が迎えてくれていた。ようやく終わった。
   ランは4:10:22でゴール。総合タイムは11:08:32、約2,400人の出走者中1,106番。

   宿舎にもどり明るい光に照らされた僕の顔を見て妻が一言。
   「目の下がくぼみ、骸骨みたいになっている。何でそんなになるまで、やるの?」 
   多分この質問にはアイアンマンをやっている限り答えることが出来ないだろう。
   理由などないのだ。このKONAの地に来ている多くのアスリートがレースの苦しい記
   憶が頭にも体にも生々しく染み付いているのにも係わらず、翌日のAward partyを
   終える頃には来年もこの地に戻ってくることを誓っているのだ。極寒の冬も、蒸し暑
   い夏の時期も、平日も一般の人がまだ寝ている時間からトレーニングに励む。
   誰にも強制されない自分の意思で、トライアスリートの聖地KONAに再び戻るために。



第一二九号

     表彰台に上れた事は想像したことも無かった!


2017年10月28日
JIC関東支部会員
小川 忠吉氏


   2017年10月14日 2017 IRONMAN World Championshipに行ってきました。
   一昨年振り5回目の参戦です。11日(水)成田を21時発、同日朝10時ハワイコナ着、
   JAL便ではコナに直行便なのでホノルルのトランジットが無いのは非常に楽です。
   この日のツアー日本人は14名ほどでしたが 今大会の日本人参加者は76名ほど
   のようです。早速大会登録に向かいました。日本語が解るボランティアさんのサポート
   で問題なく登録出来ました。

   レース前日バイクチェックインにホテルから徒歩で5分ほどです。 一人ひとりボラン
   ティアが帯同してバイクラック、やギアを掛ける場所に案内してくれました。バイクの
   エアーを抜くの忘れないようにとのアドバイスもありました。夜半雷と雨の音を聞き
   バイクやギア―はずぶ濡れだろうなぁとレース日を案じながら浅い眠りに着きました。

   レース当日 スイム
   AM3時起床、朝食を食べ4時半徒歩でナンバーリングに向かいバイクにエアー補給
   食をセットしてホテルに戻り時間調整をしてスイムスタート地点に向いました。
   PROスタートに続き男子エイジ・女子エイジの順でフローティングススタートになりま
   した。スタートラインが横に広いのでバトルもなく楽に泳ぎ始めました。ブイも以前よ
   り多くなっているようで、コースミスすることなく後半を迎えました。海はきれいで穏
   やかで、とにかく温かいのが嬉しいです。 岸まで500mのところでアンクルチップを
   巻き付けたところが攣りました。 バンドがきつかったので血行が悪くなった為と考え
   られ仰向けになり攣った場所をほぐして、キックを使わない様にゆっくりと泳ぎました。
   その後、攣る事もなくスイムUP1時間22分いつもどおりのタイムでした。

   バイク
   ランシャツの上にバイクジャージを着て、アームカバーにレッグカバーを身に着けて
   バイクスタートしました。その時点で2位、しかしすぐに同じエイジと思われる選手に
   抜かれあっという間に消えていきました。その後抜かれるばかりのバイクでしたが、
   マイペースで前半はスピードを抑えて走りました。2年ぶりのKONA は、きつさでは
   CANADAの方が上ですが、メンタル的にはタフなコースでした。HAWIの折り返しから
   下りの快適な時間はあっという間に過ぎ、向かい風と暑さのUP&DOWNに苦しめら
   れ7時間50分でフィニッシュ、今年は湿度が高く熱中症でリタイアする人も多かった
   ようです。

   ラン
   バイクジャージを脱いでランスタートしました。ランコースに出てすぐに宗政さんと
   遭遇し一緒に行きましょうと声を掛けられたのですが、宗政さんのペースにはとても
   ついて行けずマイペースで完走を目指して走りました。T 1とT2でのテント内の地面
   は水に濡れソックスの足底がふやけて走るたびに豆が破れるような痛みを催しま
   すが、今日は歩かないぞ!と自分に言い聞かせて走りました。
   QUEEN Kに出てからは走っても走っても前を歩く外人選手に追いつけず情けない
   走りになって居ました。折り返しへの曲がりを過ぎてから、ついに歩いてしまいまし
   た。折り返のENERGYLABでいつも満天の星空を見るのが楽しみでしたが、今回は
   曇り空でした。さぁ帰ろう!自分を鼓舞して走りましたが歩いたり走ったりで何とか
   ゴールにたどり着きました。両側にいっぱいのギャラリーの声援を聞いてゴールゲ
   ートに向かう時は全て報われた思いでした。
   <6時間06分 TOTAL15時間38分31秒>

   アフター
   レースの夜はいつも興奮が収まらず疲れているのに熟睡することができませんでし
   た。翌朝バイク梱包、と洗濯を済ましFBを見ると友人からのCongratulationsの言葉
   とリザルトが載っていてエイジ2位を確認しました。
   翌日の表彰式では私達75~79が最高年齢の完走グループでした。その仲間達と
   表彰台に上れた事は想像したことも無かったのでとても嬉しい思いでした。
   仲間や日本人アスリートの方が自分の事の様に喜んで頂いたのも感激でした。
   レース中、日の丸や日本語の声援にどんなにか励まされ力を頂いたか、又日本か
   ら声援を送って頂いた皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。



第一二八号

   2017アイアンマン・コリア・グレ大会レポート!


2017年10月7日
JIC近畿支部会員
濱田 隆之氏


   今回で23回目のフル・アイアンマン挑戦になりますが、今までのアイアンマンの中で、
   最もトラブル・アクシデントが満載の大会となりました。
   大会3週間前に、粗大ごみの整理をしていて、ぎっくり腰になり1週間練習出来ず、さ
   らに大会1週間前に左ふくらはぎに違和感が出たため、大会当日までランをせず、
   完走出来るか不安一杯で韓国へ出発しました。

   関空から大韓航空で釜山空港へ。(約1時間30分) バイクケースが23kgを越えた
   ので、オーバーチャージ7000円追加でした。釜山空港から大会会場へは、オフィシ
   ャル・バスで移動でしたが、バス故障の為、1時間の出発遅れ。今回は、個人手配で
   エアーチケット(大韓航空)、ホテル(リチサン・ファミリーホテル)、オフィシャル・
   バスの予約をしました。会場のグレまで、釜山空港から西へ約200km、バスで約2
   時間30分です。大会のオフィシャル・バスは、8万ウォン(約8千円)で、バイク含
   めて往復、空港から宿まで送ってくれます。バスが遅れたので、18時の受付時間に
   は、間に合いませんでしたが、辛うじてかたずけ中に受付してもらえ、そのまま、ウエ
   ルカムセレモニーにも参加出来ました。

   宿は、日本人が多く泊まっていた「チリサンファミリーホテル」ですが、1泊素泊まり1
   万円の部屋を3名でシェアしました。宿にコンビニはあるのですが、パン類は販売し
   ておらず、近所のコンビニにもパン類はありません。大会当日の朝ごはんは、日本か
   ら持参して行った方がいいです。部屋にシャワーはありますが、お風呂は、550円の
   追加料金でした。泊まったホテルのある地区と大会会場(受付会場)へは、大会のシ
   ャトルバスで往復出来ます。大会前日は、バイク受託、バイク・ランギアの受託、ブリ
   ーフィングといつものアイアンマンのスケジュールをこなします。宿周辺の食堂で、早
   めの夕食を食べて、就寝。

   (スイム)
   川を堰き止めている箇所なので、流れはなく、ほぼプール状態。V字型のコース設定
   ですが、右周りなので、左呼吸の私には、不向きなコース設定でした。5人ずつ、4秒
   おきにローリングスタート。事前の説明では、泳力順に並んでスタートと聞いていたの
   ですが、泳力を表示する案内や誘導もなく、並んだ順にスタートしていきました。
   私はスタートから2分後ぐらいにスタート。比較的、前の方でスタートしたのですが、
   それでも結構な人数の選手を抜きました。泳力の遅い選手もかなり前からスタートし
   ていたようです。ポンツーンからの飛び込みスタートですが、頭から飛び込むとゴー
   グルがずれるので、(練習で確認済み)足から入水。

   当日のスイムでのウォーミングアップは、禁止だったので、前半は、アップのつもりで
   泳ぐ。コースは、コースロープがすべて張られており、ローリングスタートなので、バト
   ルもなく、泳ぎやすいです。折り返してからは、コースロープを挟んでいるだけなので、
   コースロープ沿いは、すれ違う選手のうねりが多少ありました。いいタイムが出るかも
   と思っていましたが、1kmの折り返り手前で、方向確認の為ヘッドアップしたタイミン
   グと同時に、前の選手のキックの波をもろに飲んでしまい、少し気管にも入ってしまっ
   たので、しばらく、立ち泳ぎで呼吸を整えました。

   危ない、危ない、油断してはいけませんね。(1回目のリタイヤの危機でした。)
   気を取り直して、再スタート。その後、順調に進み、最後の1kmぐらいから、霧が発
   生し、周りの風景がまったく見えなくなりました。ただ、コースロープは見えるので、
   コースミスする心配はないのですが、ゴールに近づいているのか不安になりました。
   スイムは、1時間3分で上陸。(全体でも20位の好タイムでした。)
   途中、水を飲んで30秒ほど休憩をしましたが、いいタイムで上がれたと思います。

   (バイク)
   スタート後、泊まっている宿の前を通過して、約200mアップほどの緩い登り。踏める
   人ならアウターで登れると思いますが、出だしなので、インナーで登る。路面が悪いの
   と、ハンプがあるので、気を付けて走行。登り切ってUターン。気を付けていたのも関
   わらず、下りの段差で、サドル後ろに積んでいたボトルを落とす。折角、満タンのボト
   ルを積んで登ったのに。(笑)スタート地点に戻ってきて、グレの町中へ。町中を過ぎ
   れば、周回コースに入る。霧の中を進んでいく。暑くなく、少し肌寒いくらいのコンディ
   ション。補給食の赤飯も美味しい。今日は、内臓の調子も良さそうだと実感。T字型の
   周回コース。 川沿いの道を進んで、Uターン。平坦区間も、細かいアップダウンは続
   く。途中で左折して、登り区間へ。平地区間では抜かれる事はあっても、なかなか抜く
   事はないのですが、最初の登りは、平地で抜かれた選手を抜き返す事が出来ました。
   2周目・3周目と周回を重ねる度に、何度か中だるみしてサイクリング状態に。踏める
   時とサイクリングを繰り返す。

   後半は、晴れ間も出て来て、気温が上昇。バイクはボトルで補給して貰えるのですが、
   ロングボトルのみなので、サドル後ろのボトルゲージから飛び出すのではと気になり
   ながら走ってました。3周目にスペシャルドリンクを受け取る為ピットイン、合わせてト
   イレへ、多少並んだのでここでもロスタイム。3周回には、周回数が多くなるに連れて
   選手が多くなり、周回遅れの選手が重なり、抜くのに苦労する場面も増えてきました。
   周回コースを終えて、最後はゴールに向けてハイウェイを進む。これまで路面が悪い
   ので注意して走行していたのですが、ハイウェイの路面が良かったのと、スピードも出
   ていたので路面の穴に気付かず、前輪をリム打ちパンクしてしまいました。スローパ
   ンクだったので、後ラスト15km持ってくれと願いながら暫く走りましたがダメでした。
   2年前のアイアンマン・ジャパン北海道で、パンク修理に失敗してリタイヤした経験が
   頭をよぎりましたが、今回は冷静に、手順を一つ一つ確認しながら、確実にタイヤ交
   換を完了。ガーミンのラップでは、概ね5分程度のロスタイムでした。バイクタイムは、
   5時間49分。基本平坦基調なので、もう少しタイムを縮めたかったところ。

   (ラン)
   だるさや重さはあるものの、比較的スムーズに走り出す。突然、最初のエイドの直前
   で、両太ももに痙攣の兆候。歩いてごまかしながら、エイドでアイススプレーをかけて
   もらってなんとか復活。完全に痙攣していたら、ここでリタイヤだったかも。エイドでは、
   私の発音が悪いのかも知れませんが、人によっては、ウォーターやアイスも通じませ
   ん。自分で確認して、特に氷は自ら取りました。そんなに暑くはないのですが、暑さを
   感じていたので、氷を積極的に貰い、帽子の中に入れて走りました。ランの20km過
   ぎぐらいからは、右目がかすんできました。サングラスが曇っているのかなと思いなが
   ら最後まで走りましたが、レース後、確認すると右目が充血していて、結膜炎の症状
   が出ていました。エイドで被った水が原因かどうかは分かりませんが、どこかでばい
   菌をもらったようです。両目でなくて良かったです。

   ランのスペシャルですが、周回コースのゴール付近で受け取れるのですが、受け取っ
   た事を確認するのに、レースナンバーのチェックシートに選手自らが○を付ける。
   (23回アイアンマンに出場していますが、レース中にサインさせられたのは初めてで
   す。ちなみに、バイクではありませんでした。)しかも小さい字。老眼で見えない(笑)
   上に、右目がかすんでいたので、○を付けるのに時間が掛かりました。
   しかも、離れる時にハングルで何か言われたので、もしかすると○を付ける場所を間
   違えたかも知れません。

   後半は落ちかけるペースを何とか我慢しながら、何度か歩く寸前までペースが落ちか
   ける。でも我慢して走っていると復活する。この繰り返しでした。最終周回前にスペシ
   ャルを受け取りましたが、預けていたエネルギーゼリーが今日の体調に合わず、一
   瞬吐き気を感じる。(この時点で、胃腸はすでに弱っていたようで)
   ラスト1周12km、なんとか持ってくれと祈りながら走る。ほぼ2km毎にあるエイド
   を目標の2km頑張って、エイドで補給の繰り返し。最後のエイドを折り返し、残り6
   km。最後のエイドでは、頼みの綱のコーラも受付なくなる。ラスト4km、エイドで
   スポーツドリンク(ポカリ)を飲んでみる。これが悪かったのか、ラスト3km地点で、
   堪え切れず嘔吐。後3kmだったので、無理やり吐きながらゴールを目指す。足も内
   臓もボロボロになりながらも、ひたすら耐える。

   ゴールの会場が近づいてくるが順位もタイムも良く分からない状態なので、とにかくゴ
   ールを目指す。ゴールエリアに入ってすぐにゴールではなく、少し迂回させられてのゴ
   ール。ゴールした瞬間、苦しかった1日を思い出し、アクシデントを越えて何とか完走
   出来たと思ったら、涙が溢れて来ました。ゴールしてすぐに歩けず、出された椅子に
   座りながら感涙していました。

   次々とゴールしてくる選手に、司会のウイットさんが「ユーアー、アイアンマン!」と叫
   んでいるのが、心に沁みる。(今年もアイアンマンになれたんだ。) タイム的には、大
   体想定していたタイムですが、こんなに苦しい展開になるとは思ってもいませんでした。
   ランタイム3時間51分(良く我慢して走れたと思います。)
   トータル10時間54分・総合46位・エイジ別(50-54)4位でした。
   コナのクオリファイは2つでしたので、3位までの表彰台も逃しましたが、今の力は全
   てを出し切れたと思います。暫く、アイアンマン走りたくないなと思えるぐらい疲労困憊
   でした。

   (大会翌日)
   コナのロールダウンに参加。結局、全カテゴリーのロールダウンは一人もありません
   でした。会場には、今回のアイアンマン・コリア・グレのゲストであるジェリーモスがプレ
   ゼンターでした。レースには息子さんのマークさんが出場。(父は、勿論、アイアンマン
   ・ハワイ優勝者のマークアレン) 9時間53分で総合4位でした。ジェリーモスさんとツ
   ーショット写真を撮ってもらい、サインまで貰いました。これが、今回頑張ったご褒美
   だと思います。私自身、ジェリーモスさんの魂の走りが無ければ、トライアスロンをや
   っていなかったかも知れません。35年前の第5回ハワイアイアンマン、ゴール直前で
   脱水症状のため倒れる。それでも起き上がるが、何度も倒れる。最後は、這いつくば
   ったままフィニッシュ・ラインを越えてゴール。懸命にゴールへ向かう姿は、まさに魂の
   走り。この様子が全米で放送され、クレージーなニュースポーツ「トライアスロン」とし
   て、爆発的な人気のきっかけとなりました。その放送を日本のTVが、何かの番組の
   中で紹介していたのを、たまたま見ました。高校時代に長距離をやっていたので、将
   来マラソンを走りたいと思っていましたが、マラソンを超えるもの凄いスポーツがある
   事を初めて知り衝撃が走った瞬間でした。

   最後のアクシデントは、帰りのシャトルバス。大会翌日の朝、ホテルのロビーにシャト
   ルバス時間変更の張り紙。事前の案内では、7時・10時・2時の3便だったはず。
   11時半から始まるアワードに参加するには、2時のバスしかない。張り紙には、12
   時とあるが、2時の便がどうなったのか書いていない。アワード会場で情報収集する
   が分からない。アワードが終わって、2時の便に間に合うようにホテルに戻るが、ここ
   で、インチョン行きのバスを発見。担当者に釜山行きのバスを聞くと、やはり12時に
   出発したようだ。料金返すから個人で釜山へ行ってくれと言われるが、どうやっていけ
   ばいいか見当も付かない。結局、交渉の末、バスを手配してくれて、同じく乗り遅れた
   方を含む8名で釜山まで送ってもられる事になりました。最後まで、アクシデント満載
   のアイアンマンでした。

   海外レースでは、いろんなアクシデントも楽しむ余裕が必要ですね。(結果オーライで
   すが。) 最後の夜は、釜山で打ち上げをして、翌日の早朝の便で帰国しました。
   釜山から距離はありますが、金曜の朝に出国し火曜日の午前に帰国出来るアイアン
   マンは、なかなか無いのでは!(時差もありませんし)
   準備から帰国まで、レースも含め、強烈に記憶に残るアイアンマン大会となりました。
   (大会開催日:2017・9・10)



第一二七号

    2017ITUロングディスタンスエイジ別
         世界選手権レポート!


2017年9月10日
JIC東海支部会員
丹羽 良志輝氏


   アイアンマンでは無いですが、世界選手権の様子を知っていただきたく投稿いたします。
   ITUの世界選手権の出場資格は、アイアンマンに比べてゆるいので、私の年齢に成
   れば完走すれば出場資格を得られます。今回で3回目の出場に成りますが、カナダ
   での大会の様子をお知らせいたします。

   旅程:関空からバンクーバーに向けて木曜日夕方に出発し、9時間の飛行時間でバ
   ンクーバーに到着します。そこからバスで5時間の移動で、会場に到着しました。
   翌日は、登録・説明会が有り、その後ウエルカムパーテーで、盛り上がります。
   前日は、バイクの預託と荷物を預けます。スタートが6時なので早めに就寝しました。


   スイム3km
   湖なので波も無く泳ぎやすいコースに成っています。スタートは、年齢男女別のウエー
   ブ制なのでバトルも無く、気持よく泳げました。でも、外国人はスイムが速いので上が
   ってきたらバイクが殆ど有りませんでした。私は受けなかったのですが、ボランティア
   の年配の女性がウエットを引っ張って脱がしてくれていました。


   バイク120km
   ここからが勝負と気合を入れてバイクをぶっ飛ばしました。前半の40kmは、平坦で
   高速コースに成っているので、ディスクホイールの力でぐいぐいと前の選手を抜いて
   行けました。中盤からはアップダウンが少し出てきますが、登りの距離が短いので、
   そんなに苦には成りません。湖の周りを1周するコースなので、景色も良く楽しめました。

   ラン30km
   ランコースは市内の目抜き通りを走るので、応援が凄く多くて「ジャパン・ジャパン」の
   声が絶えません。気分も高揚し速く走れました。また、日本から103名の参加者が居
   るので、すれ違いの度に声を掛け合い励ましあって走るので、最後まで気を抜くこと
   なく気持ちよく走れました。

   ゴール
   フィニッシュ付近は多くの人だかりで盛り上がっていて、最高に楽しい気分にさせても
   らいました。

   まとめ
   私はJTUのツアーで行きましたが、個人手配で来て観光も楽しみ、旅行日程を延ば
   してカナダ観光をしている人たちも多くいました。3回目となるとリピーターも多くて、
   また新しい友人も多く出来て最高の旅に成りました。来年はデンマーク再来年はスペ
   インです。色んな国を旅することが出来ます、皆さんも、いかがですか。
   (大会開催日:2017・8・27)



第一二六号

    IRONMAN CANADA WHISTLERに行ってきました!


2017年9月7日
JIC関東支部会員
小川 忠吉氏


   27日(木)成田を17時発、同日朝9時45バンクーバー着、時差マイナス8時間。
   バンクーバーから2時間GDツアー手配の大型バスにてウイスラーへ、途中スイム会場
   の湖によりバイクコースの一部を下見しました。バイクコースはかなりハードだと思え
   ました。同行の日本人は14名ほどで今大会の参加者は他の日本人を合わせると50
   名ほどのようでした。日本人コナスロットは20ノーマルのスロットは40でしたから、
   今回は日本人にとってスロットを取りやすい大会のようでした。

   ウイスラーの町は冬季オリンピックが開催された所で、ホテルの周りに飲食店やお土
   産屋・スポーツ店などが集結したこじんまりとした街です。後ろにゲレンデや高い山を
   背負っていて、気候も日差しは強いですが湿度が少なく日陰に入ると涼しく、日本の
   軽井沢のような街並みと気候でした。スキーやマウテンバイクコースでは有名な所の
   ようです。この時期は例年雨が降らないようで、ブリーフィングや表彰式も野外ステー
   ジ、私たちは芝生に座って聞きました。

   レース前日
    バイクチェックインにホテルからバイクで30分ほどT1へ仲間と向かいました。湖の向
   こう側には雪が残っている山が見え水温が気になりましたが、思ったほどでは有りま
   せんでした。もっとも昼間と早朝とはかなり違うことは経験済みですので、安心しては
   いませんでした。

   レース当日 スイム
   皆さんと待ち合わせてT2でナンバーリングを受け、バスでスイム会場に向いました。
   ウエットスーツを着てUPのため水に入りましたが、氷水のような予想を超えた冷たさ
   で100mも泳がず上がりました。ローリングスタートを待つ間もホットクリームを塗った
   身体でも寒くて震えが止まりません。PROから続々と入水して行きますので意を決し
   てキャップを耳までかぶりスタートしました。ホットクリームが効いたのか気持ちが入
   ったのか試泳の時よりは暖かく感じましたが、2周目後半には身体が動かなくなるの
   を感じました。何とか1時間17分でスイムアップしましたが、ボランティアにウエット
   を脱がして貰いテントに入ってからブルブル震えて5分ほど着替える事も出来ません
   でした。

   バイク
   ランシャツの上にバイクジャージを着てお腹にも銀紙を入れ、アームカバーやレッグカ
   バーを身に着けてバイクスタートしましたが震えが収まらず、下り坂では特に寒くスピ
   ードを抑えて走りました。これは修行を超えて拷問だと思いながら走りました。50Km
   を過ぎて日が昇りやっと身体が温まって来てスピードを上げられるようになりました。
   折り返しの118Kmから下り基調なので楽に行けると思いましたが、強い向かい風で
   スピードがどんどん落ちシングルKm/Hになり140km過ぎの上り坂ではバイクを押して
   いる人もいました。下見の時に今迄のレースより1時間余分にかかるコースだと思っ
   ていましたがそれ以上かかりました。

   ラン
   制限時間まで7時間、ランスタートしました。コースはトレイルランの様に森林の中や
   橋を渡ったり、側道やアッダウンの有るトリッキーで面白いコースでしたが、走れる足
   がなく登りは歩き下りを走るを繰り返しました。最後2キロを走る力もうせて歩いてしま
   いましたが何とか完走することが出来ました。昨年暮れにぎっくり腰をやり歩くことも
   ままならない日々から思えば完走で来たことは嬉しい事でしたが、達成感は有りませ
   んでした。練習もバイクは140kmランは20kmが最長だったので、それを超える距離は
   辛く忍耐のレースでした。結果はエイジ一位でスロットを獲得しましたが、やはり練習
   は嘘をつきませんね。

   アフター
   翌日表彰式を終えて半日観光、ロープウエイで山に登りました。そこかしこに雪渓が
   残っていて、溶けた水が湖に注いでいるのが解り納得しました。山の上から泳いだ湖
   やバイクやランで走った風景が見れて感動しました。夜は同じツアーで知り合ったアス
   リートと最後の晩餐を楽しみました。6人の方がスロットを獲得していて、ハワイで又
   お会いできるのが楽しみです。
   (大会開催日:2017・7・30)



第一二五号

   2017IRONMAN70.3 QUJINGへの旅!
        ~ 2017.8.27未知の世界へ ~


2017年9月5日
JIC北海道支部会員
冨田宏氏


   中国のハーフアイアンマン曲靖へ挑戦。 30年振りの中国、全てが変わってた。
   日本の常識、中国の非常識? 
   初めてホスピタリティーツアーで羽田に朝集合、運良くツアー人数が15人で、津川さん
   に添乗して頂き安心。
   中国南方航空カウンターに並び順番を待つ、バイクが既定サイズオーバーの為、片
   道17,000円の追加料金。涙~ 他の方々は、銀行口座よりお金を引き下ろして準備
   万端。 パンク時用ボンベOK、自宅から持参せず悔やむ。バイクケースはシーコン
   バイクポーター、他に普通の輪行袋の猛者が一人。驚き~
   時間になり搭乗・離陸、ツアーの中に同じエイジを確認。今回は、65~69は5名とネット
   で確認済み。中国人・台湾人・日本人2名、米国人。ライバルの今年のリザルトチェッ
   クしたら、米国人以外は自分より早そう~
   機内食を平らげウトウトしながら広州へ、窓から見えるスカイスクスクレーパー(高層
   ビル群)が目に飛び込む。中国入国後、国内線へ電動車(8人乗り)で移動(結構距離
   がある)  ここで、昆明行き便まで時間があるので、円から元へ両替。(1元17円)
   時差は1時間。昆明から日本へ帰る時に、17,000円相当を中国通貨(元)で支払う為、
   財布の中は心もとない。

   天候不良で昆明からのフライト遅れの為、2時間程広州で足止め。 やっとの事で、
   昆明到着。既に夜11時過ぎ、チャーターバスにバイク・荷物を積み込み、早速、曲靖
   へ向けて出発。深夜2時~5時迄はバス移動禁止の為、高速道路のパーキングで3
   時間も地獄の休憩。寒くてさむくて、衣類を2枚も重ね着、それでも寒~い。

   やっと5時ホテルへ移動、朝6時到着。部屋へバイク等を入れて、早速バイクを組み
   上げ一階の朝食へ。小豆粥とお米粥を混ぜ・トッピング・海苔・他を入れ、胃袋へ流し
   込む。香港から来た日本人選手と歓談。

   仲間のバイクトラブル3件。バイクエンド破損・ホイールのクイックリリース破損・タイヤ
   前後パンク。レンタルバイク900元、補償金必要。2名レンタルバイク利用。男子の
   方はスロット獲得経験者。輪行袋の猛者はバイクを保護したポロシャツが穴だらけ、
   リアディレーラー曲がってたが強引に直す。クイックリリースは、何と金ノコギリで二つ
   に切って手渡され本人唖然。周りの古いホイールのリリースを3000円(20元)で購入
   し、トラブル解消。

   宿泊ホテルの曲靖官房大酒店はホストホテル、ここから、トランジッション1、2へは
   定期的にバスが運行。大会会場迄10km。先ずは、選手登録のトランジッション2へ。
   登録完了後ホテルへ戻り、バイクバッグ・ランバッグへ荷物を点検しながら入れ、ステ
   ッカーをバイクへ張り、バスでトランジッション1へ。 標高1800mでの練習は、
   秘密兵器をレンタルして、バイクローラー時、就寝時に活用。良い結果を祈るのみ。

   スイム
   セントレアとは気合の入れ方が違い、クレーンカメラや大型スクリーンが設置されてる。
   湖(沼?)は思ってた通り透明度まったく無し。スイムスタートは、2名ずつのローリン
   グスタート。泳ぎ始めて50m程で左ゴーグルに浸水。美味しい水を一口飲んで、心拍
   が急に上がるけど慌てずに止まり水抜きし、きつく締め直すこと2,3回。 何時もと同
   じ感じで折返しへ向けて泳ぐ。平泳ぎの中国人が多く注意しながら泳ぎ切ると、水から
   上がる時ボランティアが手を貸してくれ感謝、感謝。

   バイク
   バイクスタート地点です。ここから500~600m下り、長~い登り長~い下り。
   まったくコナのアップダウンと似てました。

   ラン
   ランスタートは、漢字で上村上右付近。上の大通りを左折、5㎞程真っ直ぐ走る途中
   にエイドが2か所、左側の陸上競技場の中へ入ったら、500人以上の高校生が頑張
   れ~(チャイヨ~)と物凄い応援、つい手を振ってしまいました。トラックを半周走り、
   外へ出てもう一度同じコースを走りゴール。

   リザルト
   記録:スイム49,18  バイク3,07,40  ラン2,32,49
      フィニッシュ6,38,31
   成績:エイジ4位/7人中 (65~69歳)

   今回大会、日本人参加27名中コナスロット獲得者8名(男女各4名)
     男子:エイジ18~24 立教のイケメン エイジ1位  夢のコナゲット
        エイジ50~54 O西さん1位  他のエイジで該当なしで2位のS水さんも
        エイジ55~59 N道さん バイクトラブル(中国のバイク梱包、要注意)
                   レンタルバイクでもエイジ1位 流石コナ常連さん
     女子 エイジ60~64 岐阜の美人1位 コナゲット
        エイジ65~69 M田さん1位  コナゲット
        エイジ不明 2名の美人さん コナゲット
     私達のツアー参加者で南アフリカスロットの希望者なし

   大会会場外で待ってたバスで一路昆明迄2時間半のツアー、昆明空港そばのホテル
   で仮眠、早朝5時ホテルフロント集合。早朝便7時代の便のため早めに空港へ行き、
   カウンターで各自チェックイン。CO2ボンベでトラブル発生。チェックインカウンター・
   バイク箱内・手荷物各所でお小言。 日本から搭乗時は問題無しだったのに、同じ会
   社でも中国ではアウト!

   ラッキーな事に、バイク機材オーバー代は(17,000円)支払わなくて済みました。
   帰りの便はスムースに進み、8月29日午後8時頃、羽田国際空港着。国内線に移動、
   空港内カプセルホテルで入浴、大会後の移動の疲れを癒す。早朝、JAL便で函館へ
   無事戻る。心の中に、次の大会への想いがフツフツと湧き始めてしまいました。
   (大会開催日:2017・8・27)



第一二四号

    2017 Ironman Cebu703 報告!


2017年8月14日
JIC関東支部会員
塚原 登氏


   全くご無沙汰のJIC関東支部の塚原です。今回、セブハーフアイアンマンに参加して来
   ました。現地から、レース結果を宗政さんにお伝えした所、レースの報告をと言うお話
   がありましたので、簡単にご報告します。皆さんの様に素晴らしい実績も何も無い老
   年アイアンマンですが、現在も未だ続けています。故障も有りで、フルアイアンマンが
   無理なので、数年前よりハーフで世界を巡っています。

   1.旅程
    2017/08/03 NRT/CEB PR435
                08/07 CEB/MNL PR2846
                   08/08 MNL/NRT PR432

   2.滞在先
       PALM BEACH RESORT & SPA(大会会場から徒歩20分)MACTAN ISLAND
    何時もは会場に近いMOVENPICK HTLを使用していましたが、非常に高価になった為、
   変更しましたが、やはり不便で食事も良く無いので、来年以降に行かれる方には
   MOVENPICKをお勧めします。

   3. レース
    ロケーションもよく、海も綺麗で毎年一流のプロの参加も多数あり、非常に人気の大
   会ですが利益を上げる為に、非常に多くの参加者を許可し、前年の2000人から2700
   人と増えて、結果スイムでの大渋滞と死亡事故に繋がりました。大会当局に猛省を
   促したいと思います。

    【スイム】
    エージは、自己申告で5分刻みのスタート。下手なスイマーが多く第3ブイ(1500M)付近
   までは平泳ぎのスイマーに行く手を阻まれ、全く普通のスイムが出来ずに、途中1200
   M付近で横腹を蹴られて体勢 を崩した際に右足のハムが軽い痙攣、慌ててコースを
   外れ暫し休み、何とか上陸。ベスト35分に対して 57分と最悪でした。

    【バイク】
    飛行場の有るマクタン島とセブ島を繋ぐ大きな橋と途中で潜るトンネル以外ほぼ平坦
   な変則2周回のコースです。通常、南西風が卓越し、行きが向かい風基調、帰りが追
   い風基調です。既に路面温度は40℃を超えていました。スイムアップ後、予想以上の
   高心拍の為、暫く抑えて走りましたが、後半もそのままペースが上がらずに、80キロ
   付近で熱射病の気配を感じ、無理をせずそのままゴールしました。これもベストプラ
   ス25分と絶不調でした。

    【ラン】
   酷暑の為か、バイク後半の補給ミスの為か、最初から全く身体に力が湧いて来ず、
   不本意ながら走って歩いてに終始し、全く話にならないランでした。何とハーフで3時
   間超。最後の折り返しでエージ1位の台湾の選手とすれ違いエールを交換、何とか2
   位を維持しながらゴールしました。その後、疲労困憊のまま、フラフラ歩き表彰式の
   ある会場へ。そこの芝生で約20分爆睡。何とか復活し、着替えて表彰式へ出ることが
   出来ました。女子プロから順に呼ばれて男子の最後の所で、あのMCのウイットレイ
   モンドさんから、本日の最高齢完走者は日本からのNOBORU TSUKAHARAとコール
   がありビックリして壇上へ上がりました。僕は間違いなく2位ですと言った所、完走記
   録はYOUのみだよと言われ、そこで1位の台湾の彼が失格した事を理解しました。

   その後、2018年のCHAMPIONSHIPのROLL DOWNが始まり、バッグに一応忍ばせて
   いたCARDとIDで手続きを済ませました。諸経費込みで$485と高額でした。
   実の所、非常に不本意なレースだったので、このレースで全てのキャリアを終える積
   りでいたのですが、先にゴールしていた同行の友人から取るだけ取ったらと言われ、
   気持ちが翻る事になった次第です。世界選手権は2015にオーストリアのZELL AM
   SEE KAPLANと言うザルツブルグ圏の素敵な街で行われた大会に参加しているので
   すが、勿論、非常にレベルが高くハーフで6時間半から7時間以上も掛かっているの
   では全く話になりません。故障(椎間板ヘルニアと中臀筋損傷)を何とか治してレベル
   アップ(特にラン)を図りたいと思っています。

   4.  所感
      フルアイアンマンと違って何と言っても身体への負担の少ないハーフは、レース後に
   表彰式も有るし、ホテルに帰って洗濯、荷物の整理なども出来る余裕が非常に有難
   いです。夕食時にはかなり回復している事もあって、翌日以降の行動等にも幅が出来
   るメリットが有ります。今回は、翌日早朝に大昔住んでいたマニラへ移動し、1泊して
   マニラ湾の夕日を眺めたりしてリラックスする事が出来ました。国内線は荷物の超過
   料金の問題も有りますが、セブに行かれたら是非、帰路にマニラの市内観光もされる
   と良いと思います。
   レベルの低いアイアンマンの報告で申し訳ありません。会長以下ハワイでの皆様の
   ご活躍をお祈りしています。尚、個人的にはITUの審判員もやっていますので、この後、
   村上のアジアカップ、宮崎のWCにも行く予定ですので、見かけたら声を掛けて下さい。
   (大会開催日:2017・8・6)



第一二三号

  2017年6月11日 アイアンマン・ケアンズ レーレポート!
     (IRONMAN Asia-Pacific Championship)


2017年7月7日
AAC会員
杉永 一顕氏


   今回で6回開催になる、オーストラリア・クイーンズランド州北部の熱帯雨林地域、世
   界遺産の玄関口で行われる大会に出場してきました。
   https://www.facebook.com/IronmanCairns/videos/1720233851564320/
   この大会はアイアンマン世界選手権の予選会とアジア太平洋地区選手権を兼ねた大
   会になります。ハワイ島コナで開催されるアイアンマン世界選手権への付与スロット
   数は75個、アジア太平洋地区で最多のスロット数の大会です。
   (アジア・オセアニア地区8大会、ヨーロッパ地区15大会、アフリカ地区1大会、北アメリ
   カ地区15大会、南アメリカ地区2大会)
   全世界の41大会の中からハワイ島のコナで行われるチャンピオンシップ出場を目指
   し戦います。

   現在、日本から参加するアイアンマン中でケアンズが一番参加しやすい良い大会だ
   と思います。
    ◆成田・関空からケアンズまで直行便が運航している。
    ◆空港から会場までのアクセスが車で約10分。
    ◆メイン会場とホテルが徒歩圏内。
    ◆神戸 – ケアンズの時差は約1時間。
    ◆ホテル・レストランの数が多く選択肢が多い。
    ◆治安がとても良い(家族も安心して連れて行く事が出来る)
    ◆大会以外にもアクティビティが充実している。
    ◆応援・運営がとても良い。
   僕は妻を応援で連れて行くので、上記の様な長所は参加する大会選びにはとても重
   要になります。また、僕のトライアスロンは妻も一緒に楽しめる遠征が条件になるので、
   現地での観光、現地の美味しい食べ物を探す、現地の生活に触れる、等が前提にな
   ります。
   昨年のIRONMAN CAIRNSではゴールタイムによって、フィニッシャーTシャツとフィニッ
   シャータオルを貰えなかったトラブルが発生した様ですが、僕が感じたIRONMAN
   CAIRNSの運営はとてもスムーズでとても良かったと思います。スタッフ・ボランティア・
   観客の全てが最高でした。

   2017年6月7日(水)
   関西国際空港第1ターミナル 20:45出発。 オーストラリアは入国ビザが必要!出発前
   に「電子ビザ」を取得すればOKです。入国は自動入国審査(スマートゲート)を利用し
   て入国しました。パスポートを機械に入れると、自動的に日本語表示になり、いくつか
   の質問がタッチスクリーンに表示されるので答えていき、手続きが完了すると自動ゲ
   ートの前に並びカメラの前で立ち、ゲートが開けば完了です。10分~15分の操作で入
   国審査!超簡単です。
   入国カードには食べ物(補給食)薬の持ち込み、スポーツ用品の持ち込み(土の付着
   が考えられる物)は、正確に記入する事を奨めます。嘘がバレると入国出来ない可能
   性も有り、オーストリアの入国審査はとても厳しいと聞きます。ランニングシューズ・
   bikeのタイヤなどは出発前に土の付着が無い様に清掃した方が良いと思います。
   僕の場合、薬と食べ物の持ち込み等が有ったので、入国ゲートから検疫検査の場所
   までの間の係員に入国カードを見せて「常備薬」「競技用の補給食」「IRONMAN出場」
   だと伝えるとカードにサインしてくれて検査無しで入国できました。

   6月8日(木)早朝5:15到着
   空港からホテルまでは日本から送迎バスを予約。ケアンズのホテルの通常チェックイ
   ンは14:00です。ホテルフロントにバイクケースと荷物を預け、日本出発前に計画して
   いた、妻との約束を守るためにオプショナルツアーラウンジへ! ラウンジがオープン
   するまで若干時間が有ったのでエスプラネード通り沿いのカフェで朝食。ホテルは朝
   食付きを選択しなかったので、滞在期間中の朝は概ねこのスタイルでした。スロットを
   狙っている人達は自炊にて食事管理をしている方も居るようでした!?  アパートメン
   トホテルも多数有。スーパーマーケットも充実。
   ケアンズ到着1日目は妻の念願だった、宇宙から見える世界遺産の「グレートバリア
   リーフ」を空から2人きりで見る事ができました。大自然のスケールに感動です。
   この景色は言葉で伝えるよりも実際に見て欲しいのですね! 観光を終えホテルにチ
   ェックイン。ホテルの部屋でバイク組立作業を開始し、組み立て完了後、選手登録の
   為にcairns esplanadeへ!全て英語での受付で若干緊張しましたが、無事に選手登
   録完了。金曜日の登録を選ぶと日本人専用レーンが有ります。

   6月9日(金)午前5:00起床
   朝食前にcairns esplanade内を軽くランニング。選手以外の多く、ランニングやウォー
   キングを楽しんでいました。気持ち良く汗を流した後は、いつものオープンカフェでブレ
   ックファースト。オーソドックスなセットでAU$15 コーヒーがAU$4ぐらいだったと思いま
   す。当時のレートは86円ぐらい?僕はオーストリアではポピュラーなコーヒー“Flat
   White”がお気に入りでした。朝食を済ませ、僕のFacebookのカバー写真にもなってい
   るTobruk Memorial Pool(ケアンズの市民プール)にbikeの試走と合わせて泳ぎに行き
   ました。妻もレンタサイクルを借りて一緒に行動。オーストリアは日本と同じ、左側通
   行、スピードもキロメートル表示、自転車レーンも充実しています。日本では経験でき
   ないのがラウンドアバウト交差点です。信号機が無いのにスムーズに車が流れます。
   午後から日本人専用の競技説明会を聞き、ケアンズ市内のレストランへ! IMケアン
   ズではウエルカムレストランプログラムが有り、選手はレース前にこのプログラムに
   参加してるレストランの中から好きな時間に好きな食事を自由に選ぶ事が出来ます。

   6月10日(土)
   スイム会場がケアンズ市内から北に約30kmほど離れているので、バイクトランジショ
   ンT2までバイク輸送に委託。自走でも可。土曜日のバイク輸送と土曜日・日曜日のシ
   ャトルバスの予約は日本からwebサイトから入れている方がスムーズです。
   Bike輸送委託後シャトルバスでスイム会場に移動しBikeチェックインを行います。パー
   ムコーブではヘルメットの確認と自転車とナンバーの写真撮影及びT2エリアにBikeパ
   ートで使う物を預けます。明日の準備が早く終わり、明日の情報収集でビーチをうろ
   ちょろ、スイムが2周回から1周回の変更を確認、スイムUPからのトランジションエリア
   までの動線の確認、水温の状態を聞き明日は間違いなくウエットスーツ着用レースと
   確認。公式トランジション説明会を待たずにケアンズに帰る事にしました。この日の夕
   食はスーパーの惣菜で済ませるか、レストランに行くか迷いましたが日本食レストラン
   を選択。お店のオープンより早い時間に行ったのに、地元の人らしき数名のグループ
   と家族が並んでいましたが、日本人の姿が無く・・・心配しましたが、とても美味しく大
   正解でした。明日のレースの準備を済ませ、予定通りに20時過ぎに就寝。

   6月11日(日)午前3:00起床
   大会当日の朝の食事はケアンズで購入した「おにぎり」「バナナ」「牛乳+蜂蜜」と日本
   から持参した「具沢山のお味噌汁」をホテル部屋で済ませ4:00発のシャトルバスでス
   イム会場のパームコーブに向かいます。次回、IRONMANに出場する時は旅行用圧
   力釜を購入し、ホテルの部屋でごはんを炊こうと計画中!ごはん・お味噌・トマト・
   胡麻油・クリームチーズが僕の勝負飯です。
   IRONMAN Cairnsは70.3も併催しているので、会場入りした時は暗闇の中ですが、DJ
   が乗りのよいサウンドでスイム会場を盛り上げています。いつもの様にBikeの空気圧
   を調整し、バイクボトル・サイクルコンピュータを取り付け、スイムスタートエリアに
   向かいます。ウェットスーツを着て試泳の準備を始めた時に70.3競技がスタートしまし
   た。
   いよいよ1時間後にIRONMANのスタートです。
   昨日よりも、風・波も有る様に感じますが、昨年の比べると今年のパームコーブは穏
   やかそのものです。ウェットスーツに海水を入れる程度の軽めのUPを済ませ、静か
   にスタートを待ちました。

   スイムスタート
   スイムは4つのゾーンを泳力に合わせて自分でエリアに並びます。僕はゾーン2の1h –
   1h7minのエリアを選びました。7時45分スタート!試泳の時は波とタイミングが合わず、
   泳ぎ難かったのが嘘の様に快調に第1ブイに向かっています。集団キープを意識し、
   快調に飛ばします。スイムだけでも良いタイムでフィッシュしたいと欲が出たのが大き
   なミスでした。最初のアクシデントは最初に90°に曲がるブイの時に前方のブイを確
   認しようと立ち泳ぎをした時に右ハムが痙攣したので、右足を浮かすだけのキックで
   騙しながら次のブイを目指しました。次のブイで前方向確認で再度立ち泳ぎを入れた
   時に今度は左足のハムが攣ってしましたので、スイムタイムは潔く諦め背浮きで対応
   しました。以降は攣りが治まるとキックを打つを繰り返しで対応していたのですが、両
   足のふくらはぎまで痙攣が始まりました。最終ブイを曲がり、スイムゴールが見えてき
   たのでペースUPを試みた瞬間に左ふくらはぎが攣りレスキューサインも出せない状態
   になってしまいました。僕の異変にいち早く気付いてくれたライフガードの的確な対応
   で事なきを得ました。SWIM RACE TIME 01:25:38

   バイクスタート
   両足の攣りの影響なのか、両大臀筋が攣りそうな感覚でシミュレーションしたパワー
   をキープ出来ないので焦る。コースはパームコーブからポートダグラスに向かって北
   上し、ポートダグラスとパームコーブの間を2周回し、ケアンズ市内へ南下するコース
   になります。クイーンズランド州は南東の風が強く、この時も南東の風が強く、時間が
   遅くなるにつれて強くなる傾向が有ります。走った感じは常に向かい風の中を走って
   いる様でした。
   ポートダグラスに向かう途中、折り返してきたトップエイジの集団とすれ違う。集団なの
   でドラフティングとちゃうん? 羨ましく思いながら集団に入れない自分の底上げが必
   要だな!っと思いながら前に進む。向かい風だけでなく、路面が粗い区間が全体の
   2/3は有る様?な感じでした。路面が粗いので身体に力が入り、徐々に疲労が蓄積
   されてペダルを踏めない、回せない状態だったと思います。
   日本の道路はとても整備されていて走り易いです。ケアンズ市内へは全て向かい風!
   ドラフティングに注意しながらバイクゴールを目指します。 BIKE TIME 06:45:00

   ランスタート
   腕時計を見ると午後4時を過ぎている・・・あまりの遅さに愕然した事を覚えています。
   ゴール後ケアンズのレストランで夕食を食べる事が目標だったのです。ですが、ケア
   ンズの飲食店は20時30分でオーダーストップです。ランを4時間30分で走ったとしても
   間に合わない・・・ でも、諦めずに計画した通りに走り始めました。計画は至ってシン
   プルでコース上では絶対に歩かない!歩くのはエイドステーションの中のみ!を徹底
   的に守りました。
   ランコースの楽しみはダットン・ストリート有るエイドステーションに行く事でした。
   アボリジニ ? or パプアニューギニア人 ? 黒人のエイドです。とても陽気で明るいです。
   また、cairns esplanade の公園内のオーストリアの人達の応援もなかなかです。スポ
   ーツは世界共通言語ですね!
   最後に忘れていけないのが妻の応援です。毎周回必ず僕を見つけて応援してくれまし
   た。ゴールから数メートル手前で妻とハイタッチをし「Kazuaki Suginaga From Japan!
   You are an IRONMAN!!」アナウンスを聞き、長い長い1日が終わりました。
   RUN TIME 04:58:52   OVERALL 13:29:29

   6月12日(月)
   昨日は朝早くから夜遅くまで動いたのにAM5:00に起床。毎回、アイアンマン直後は
   メッチャ元気で、もう1本アイアンマンを走れそうな感じです。午前はロールダウンセレ
   モニーを少し見学。いつの日かスロット授与式で名前を呼ばれてみたいですね。
   その後のアワードパーティには妻は行かず、お土産探しに日本のイオンモールみた
   いな場所へ1人サイクリング。僕は少しだけアワードパーティを覗いて早々に引き上げ
   ました。

   翌日の観光では現地の人でも見ない、幸せの青い蝶「ユリシス」を僕だけが目撃。
   http://www.pick-a-winner.com/ulysses/
   ここからは、IRONMANレポートよりも観光レポートになってしまうので、来年行く方は
   観光と現地の美味しい食べ物は自分で開拓して下さい。今回の反省を踏まえて、
   もう一度IRONMANでしっかり走る為にどの様にしたら良いのか考えたいと思います。
   「ユリシス」をもう一度見に行くかも?
   (大会開催日:2017・6・11)



第一二二号
     Iron jerry の徒然日記!/2016 秋


2017年3月4日
JIC会員
坂尻 仁彦氏


   豪州 SunshineCorst の IM70.3 世界大会に行って来ました。 8月28日特典マイルを
   使い遠回りですがタイ航空でバンコック経由ブリスベン。空港からバスで大会のある
   Mooloolabaの町へ移動、シャトルバスは宿のモーテル近くに停車、大会受付やEXPO
   ビレッジの真ん前、スイムビーチにも 400m 程です。(1年前に調べて予約した甲斐が
   ありました) 一緒に来た彩さんは別宿なので早速バイクセット、先着してた宿院さん
   がお迎え 2 ㎞先のコンドミ迄バイクで移動。私は早速受付を済ましEXPO のショップ
   を覗いて戻る、モーテルの部屋はシャワーのみですがコンパクトな広さの1階でバイク
   の出入りも楽、冷蔵庫・電子レンジにコーヒー紅茶∔毎朝クッキーのサービスも有りで
   1泊¥7700 はお得でした。

   翌朝ビーチへ行くとえらい波です。試しに400m程泳ぎましたが波やうねりで方向が定
   まりません。諦めてビーチに戻る途中、波に巻き込まれ体は1回転し目が回り、必死
   で浜迄泳ぎ着きやれやれ。午後は3人でbikeコース?を走るが高速道路は通れない
   ので引き返す。前日説明会で要チェックと言われ、また視に行くが途中で道間を違え
   て60 ㎞以上走り疲れました。午後の国別パレードはKonaの Ironman 大会と違い各
   国持ち回りのイベントである為、盛り上がりが足りない感じでした。夜は早く寝たのに
   緊張のせいかトイレになんども起きて熟睡できず夜が明けました。

   レース前の波は少しましになりエイジ別、5~10分間隔のウエーブスタートの為、私の
   65upは1時間以上後です。いよいよスタート、ラインは浜から200m先なのでのんびり
   アップしてたら30m程手前でプォー!!とホーンが鳴り慌てて追いかけるが殆どエイジ
   トップクラスなので追いつけない。波の上下で目標が見にくく折り返し手前で早くも後
   発の選手に追い抜かれもみくちゃに。何とか45分掛かってTAに戻るとバイクは残り
   少しだけ。スタート直後は町中を少し走り抜け郊外へ。(試走は間違ってました)
   序盤はハイウエイなのでAv30km以上のペースなのにどんどん女性が抜いて行きます。
   折り返しから向かい風になりペースダウン、50 ㎞辺りで彩さんとすれ違い(大分離さ
   れてます)中盤の急な登りも想定済みで OK。 でも女性が数人押してました。後半も
   殆どペースは上がらずフィニッシュタイムも 3:30 でがっくりです。細長いTAはバイク
   がびっしりで長くロスが多い。靴のチェンジも手間取りようやくスタート。

   海岸通りのコースに入ると涼しい風が後押ししてくれ気持ちよく走れ、幸い脹脛も気
   にならず最初に折り返してすぐ2 周目の宿院さんとすれ違う。声掛けするが元気なし。
    2 週目に入ると今度は彩さんが戻って来た。(差が詰まったかも?) 2週目から前の
   選手を一人ひとりキャッチしRun2時間切れる感じでしたが寄ってきたメディアのお相
   手してペースダウン。2時間に20秒オーバーで残念、トータル6:33:40のフィニシュ。

   フィニッシュエリアのビーチは太陽が照り付け、正にSunshine Coast! 彩さん・宿さん
   と 3 人で記念撮影。宿に戻ると直ぐにバイクを梱包しシャワーを浴び、千恵美とビーチ
   沿いのレストランで祝杯ディナー。翌朝は近くのヨットハーバーを二人で散歩し千恵美
   はアワードランチの代わりにハーバークルーズ観光。宿さん達とアワード会場へ向か
   うが、正直盛り上がりなく早退。市バスで 1 時間程の駅から電車でブリスベンのロー
   マ駅に移動、駅前のホテルに宿泊して市内でのリバークルーズ・コアラやカンガルー
   と触れ合いのんびり観光して来ました。