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    第一四二号

   33年ぶりにKONA世界選手権のスロットを獲得しました!

2023年12月12日
JIC会員
人見 隆氏

     アイアンマン西オーストラリア大会では自分でも驚くほど楽しくレースが出来ました。
     スイムは前日のスタートと同じ時間での試泳では、海は凪で水温もちょうど良く透き通て
     いて明日は気持ちよく泳げると思い、足が攣る心配がないと安心していました。念のた
     めに漢方薬を前日から飲んで、梅干や鰻を食べて準備万全でスイムに臨みました。

     当日の朝になって海を見たら波が有り、試泳してみたら海が濁っていて水温も少し冷た
     く不安になりました。スタートはほぼ最後の方から出ました。泳ぎだしたらうねりに戸惑
     いましたが自分に負けたらダメだと言い聞かせて泳ぎました。うねりがだんだん大きくな
     り黄色ブイを見るのに苦労しました。

     一度まわりに誰も居ないので立ち泳ぎしたらまた足が攣りそうになり、僕の目指していた
     黄色ブイは帰りのブイだったので慌てて皆が泳いでいる方に戻りました。2周回目のうね
     りはまた大きくなっていましたが、ここで止める訳にはいかないと自分に言い聞かせてな
     んとか完泳しました。タイムは自己ワーストでバイクラックに行くとほとんどバイクが有り
     ませんでした。(ガーミンで結果を見ると150m近く余分に泳いでいました)

     バイクは前半から無理をせずゆっくり乗って、ランに備えようと思っていたとうりに乗れま
     した。走り始めたら宗政さんが前にいたのを確認し、スタート30分ぐらいで宗政さんを抜
     くときに声を掛け合ってリラックスしました。2周回目からだんだんペースを上げるつもり
     でしたが風が強くなってきたので無理せず、予定どうり7時間で終えるようにゆっくり乗り
     ました。

     ランは同年代の方と一緒にスタートしましたが、その方とはそれからお会いしませんでし
     た。4キロ過ぎて走りが楽になってきたのでペースを上げた途端に左足の裏が攣って歩く
     ことも出来ず、寝転んでストレッチしてクランクストップを舌先の裏に入れたら、少しし
     て痛みが無くなったのでゆっくり歩き始めました。

     その後はゆっくりペースを維持してペースを上げることなく、攣りそうになったらクランプ
     ストップのスプレーで頑張れました。ただ、バイクで攣りそうになった時にたくさん使って
     しまったので後半は無くなってしまいました。もう一本用意すればよかったと反省でした。
     同ツアーのまた別の同年代の方が歩いているのを発見し声をかけると、走れないので先に
     行ってくださいと言われました。

     NZ人のAWAシルバーの方はたぶん前にいると思いますが、この時点でこのペースで走
     れば3位入賞は出来ると思い、自分に負けずに頑張ろうと言い聞かせました。最後の4周
     回目はもう一度ペースを上げましたがやはりそれまでのペースに戻り、ゴールまで誰に
     も抜かれることなくゴール出来ました。

     ゴールして直ぐに妻に完走出来たと連絡したら、『 1位や!』 と聞き驚きました。結果を
     見るとAWAシルバーの方より50分早くゴール出来ていました。僕らの年代になると完走
     したらチヤンピオンシップのスロットが取れるのだと驚きました。 僕の70歳代の完走者
     は2人で75歳代は1人だけでした!表彰式でKonaのスロットを確認して、頑張って良か
     ったと本当に感動しました。

     レース次の日に一緒のツアーで隣の部屋の方(獣医さん)が38℃以上の熱が出た聞き、
     一緒に食事に行ったりしていたので心配になりましたが、予想どうり僕も同じ症状にな
     りました。帰りの航空便の中でも咳と鼻水が止まらず周りの方も心配されたと思います。

     帰宅の途中で何時も通院している内科にバイクケースを持ったまま診察に行き、風邪の
     症状だという事で薬を貰いましたが、数日間のどの痛み・咳が続き倦怠感で寝込んで
     いました。 今日は18日ですが、いまだに倦怠感が続いています。
     


   
    第一四一

        2023年アイアンマンマレーシアを振り返る!

2023年10月17日
JIC会員

村中 信一氏

     今回5年ぶりにIMマレーシアに出場し、しっかり楽しんで完走して帰国しました。
     本大会はスイムフィニッシュ、バイクフィニッシュ、ランフィニッシュがそれぞれ違う場
     所にあるので準備等の移動に神経を使います。私は煩わしさを防ぐためにホスピタリテ
     ィーツアーにお願いすることにしました。準備から撤収まで全て世話をしていただき大変
     助かりました。

     さて、レースですが先ずスイム
     2周回のコースで水温は30.8度もあり、ウエットスーツ禁止ですが寒くなく快適に泳げま
     した。途中クラゲに首筋を刺された様ですが、気がついたのはバイクでしばらく走り水を
     身体にかけたとき初めて知りました。

     次にバイク
     これも2周回のコースですがスタートして間もなく山岳に入ります。登ったり下ったり結構
     疲れたというか何か足に力が入らなかった記憶があります。ただひたすら淡々とアベ25
     kmで走っていました。平坦コースに入ってからは少し元気が出ていい感じでしたが、KU
     AHの町を折り返してLangkaui Hwyに入ると2カ所急坂がバイクを押して登っ
     ている選手を見かけます。でも我らの応援者が日の丸掲げて応援しているので苦しいけれ
     ども涼しい顔して通過しました。その後も苦しいながら淡々とペースを刻み空港のトラン
     ジットへフィニッシュ。

     最後のランへ
     空港をスタートすると一路メリタスペランギホテルへ。沿道の応援者はゼッケンの名前を
     見て応援してくれるので大変親しみがわきます。ハイ、シンイチ、グッジョブと言われる
     と、つい笑顔で答えてしまいます。1週目は何とか無事走れましたが2週目に入ると暗くな
     り歩く選手が激増し、ついに誘惑に負けて歩いたり走ったりするようになりました。

     しかし、時計を見ながら絶対完走するぞと自分に言い聞かせ、フィニッシュまで持って行
     くことが出来ました。道中仮設のランタンを設置してくれたりメディカルスタッフ・ボラ
     ンティアスタッフ等の最後まで応援があったかこそ完走させてもらえたと痛感してます。
     感謝してます。

     最後に
     先月のニース大会で初めてDNFを経験しました。理由を挙げれば直前にウエットスーツ
     禁止になったために10分のロス。スイム中身体が冷えて右半分しびれ低体温症でおな
     かを壊し下痢状態になり、トイレに4回入り(5分x4)20分ロスが影響して完走出来ませ
     んでした。

     しかし、振り返れば最近のレースは全て16時間前後で決して昔と比べると余裕のある
     ものではありません。今回も16時間5分。自分が年取って体力が落ちてることを痛感し
     た次第です。スイムはさほどではありませんがバイク・ランは極端に遅くなっています。

     そこで大事なのは現状を受け入れることだと気づきました。そこから今何が出来るのか
     を考え、怪我しない・故障しない・病気にならないを大前提に、出来るトレーニングを
     積んで行こうと思っています。
     そして次の目標は、2024年のワールドチャンピオンシップ コナで表彰台立つに決めま
     した。どうぞ見守ってやってください。
     


   
    第一四〇

     IRONMAN Cairns 2023 (June 18)レースレポート!

        ==アイアンマンへの熱い想い==

2023年9月27日
JIC会員

杉永 一顕氏

     IRONMAN Malaysia (2018年10月)以来5年ぶりのトライアスロン大会に出場しました。
     まさかアイアンマンレースに復帰できるとは!復帰からIronmanへの思いを投稿します。

     IRONMAN Malaysia 2018 出場後の同年12月に椎間板ヘルニアによる右下半身に激し
     い痛みを発症し救急搬送から入院を経験しました。手術をしない選択をし、2週間の入
     院から痛みが残るものの退院をしました。この退院から苦しい5年間を過ごす事になり
     ましたが…。

     負の連鎖から金属アレルギーも発症し、痛み以上に痒みは人を破壊します。(笑)
     ほんとに苦しかったです。運動ができなくなるとトライアスロンを通して親しいと思って
     いた人と疎遠になって行くのも辛かったです。気持ちが凹むと病気は治らないのは身を持
     って経験しました。「病は気から」は本当でした。ターニングポイントは2022年小豆島
     一周ウルトラウォーキング100kmの完走から大きく気持ちが変化していきました。

     2018年のIRONMAN Malaysiaの出場まではIRONMAN World Championshipに出場する
     事を目標に持っていました。僕はクオリファイを獲れるほど選手ではないなので、IRON
     MANのLegacy Programs(レガシープログラム) を使い出場する事を考えていました。
     Legacy Programsは上位には入れない選手でも12回IRONMANを完走し、ある一定の条
     件をクリアすれば抽選に入れる権利が貰えるプログラムが有りましました。僕は後6回
     完走すればその抽選に入れる段階だったのでIronmanにこだわり頑張っていました。
     現在では、このプログラムは連続12回と条件が追加になってしまったので今までの実績
     では抽選には入れなくなってしまいましたが Championship出場は僕の目標に変わりな
     いです。

     レポートは前後しましたが僕とってIronmanトライアスロンはライフスタイルです。身体
     を動かす事が大好きなんだとウルトラウォーキング100kmに参加してつくづく思いました。
     挑戦する事にワクワクする自分がいました。
     スイムも自転車もランも、舗装路もトレイルも、テニスもスキーも、ジャンルに関係なく
     スポーツが好きです。ウルトラウォーキング100kmに参加してからの気持ちの変化から
     「アイアンマンへの熱い想い」が再び!

     新型コロナからの特例処置だったのか!? ︎ Deferral Program で70.3でエントリーして
     いた大会を移行できると事務局からのメールで回答があったので、2023年6月のケアン
     ズ をIronmanディスタンスにアップグレードして出場しよう!と大会半年前に決断。
     6ヶ月間の準備でフルディスタンスのアイアンマンに出場し完走したいねん!と、断れる
     のを覚悟で石橋健志コーチに相談したところ快くコーチングを引き受けて頂き、2023年
     1月からIRONMAN Cairnsに向けてトレーニングが始まりました。

     椎間板ヘルニアからの激痛で神経経路と筋肉に後遺症が残り、膝の痛みなどはないに
     関わらず正座ができないなどの障害が残っていました。最初は30分 、キロ7分でも走れ
     ない身体からのトレーニング開始でした。
     そんな状態でも根気よく僕に合わせたメニューを作成してくれて、そのメニューを忠実に
     消化してレース当日を迎える事ができました。今まで動かなかった身体が無理のない
     メニューを淡々とこなすだけで少しずつ回復して行く感じがとても不思議な感覚でした。

     いよいよIRONMAN Cairns 2023。 Ironmanの大会はトラブルがあって当たり前のと
     ころがあって、今回も例外なく出発からディレイ発生!約3時間遅れで出発。まぁフラ
     イトキャンセルにならなくて良かった。航空機のディレイ以外にも現地で妻が病気にな
     り現地病院に受診する事になったりとトラブルを含めてIronmanだと思っています。

     今回出場するケアンズの大会は2022年度のIronman大会で一番の評価の高い大会です。
     ケアンズは関西国際空港から直行便で約7時間30分、空港から会場があるケアンズ市
     内までタクシーで約20分でIRONMAN Cairns はとてもアクセスの良い大会です。今回も
     大会参加型ツアーには申し込まずに妻と2人で自由に旅行&大会を楽しみました。
     自分達でホテルを選んだりチケットを取ったり色々と手配するのも楽しみです。円安から
     現地レストランの食事代もままならないので、今回はキッチン付きのホテルを手配をして
     現地では自炊をして過ごしました。ケアンズ のスーパーWoolworthでお買い物も楽しい
     ですよ。ケアンズのカフェに行くのも楽しみの一つです。

     今回はレースレポートを細かく書けるほどの中身のあるレースが出来なかったので反省。
     何とか完走したレベルで楽しむ余裕もなく、正直辛かったです。制限時間をほとんど使い
     完走する事ができました。
     完走ができた要因の一つにスイムコースであるパームコーブビーチの海がプールのよう
     に穏やかで、一番不安だったスイムパートをリラックスして泳げた事が大きかったです。
     バイクパートはドラフティングの取り締まりが緩くなった感じがとても残念に思いました。
     2018年まで出場していたIronman大会、特にオーストラリアのバイクマーシャルはプロ意
     識が強く審判の仕事をしていたと思います。今は選手がお客様で…客離れしないように
     運営側からの指示が有るのではないかと思うほどでした。

     完走ができた要因の二つ目は、石橋コーチのオンラインバイクトレーニングです。大会ま
     での実走は100kmが1回、120kmが1回、高知合宿の2日間、他は全てローラー台でトレー
     ニング。そのローラートレーニングも長くても90分で概ね60分を週に3回ほどのメニュー
     を消化で180kmを無理なく走れた。速くなかったけどミラクルです。

     完走ができた要因の三つ目は、僕の完走したいと思う強い気持ちだったと思います。
     諦めが悪い性格なので仕方ないですね。(笑)  ランパートは気力で歩きました。

     完走ができた要因の四つ目は、人の出会いです。同じ関空からの出発で偶然に知り合いに
     なった萩原さんの影響も大きかったです。コースのどこかで頑張っていると思うと負いれ
     なかったですね!負けん気はモチベーションです。(笑)

     今までもIronmanで多くの友人ができた事は僕にとって宝物です。 初めての海外遠征で
     IRONMAN台湾に行った時は友人知人も居ない、妻と2人でIronmanの情報など全くわか
     らない中の参加でした。日本の大会では感じない何かが海外のトライアスロンIRONMAN
     台湾(墾丁)にはあったような気がします。感じた何かと、人との出会いが 「アイアン
     マンへの熱い想い」へと繋がっていったと思います。

     そしてケアンズは応援が最高です!海外の人達は楽しむ事が上手です。ノリノリの声援
     は海外に行かないとなかなか経験できないですね♪。 また海外の人達はIronmanを完
     走した者達へのリスペクトする気持ちが大きいです。海外選手の人への思いやりの気持
     ちを感じる事も多いです。Ironmanに参加する人達は人の痛みがわかる人が多いと思う。

     最後にIRONMAN Cairns の作戦は制限時間を一杯使って完走しましょう!だったので
     予定通りでしたが、ランパートでは最初の10kmしか走れなかったので、やり残した気持
     ち満載です。またリベンジを考えています。動ける身体を作り再挑戦したいですね。
     2023年6月21日関西国際空港に帰国。IRONMAN Cairns 2023遠征は無事に終わりました。
     これからもIronmanで感じた「何か」を探す為に旅を続けて行こうと思います。