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   第一四三号

    アイアンマンフランクフルトヨーロッパ選手権に参加!

2024年11月6日
JIC会員
長谷部 吉紀氏

     日本アイアンマンクラブの皆様、この度関東支部の支部長を務めさせていただく長谷部
     吉紀と申します。アイアンマンの国内・関東地区での啓蒙活動・普及を進めて参ります
     ので、何卒宜しくお願い致します。

     この度は去る2024年8月18日にドイツのフランクフルトで開催されました。アイアンマ
     ンフランクフルトヨーロッパ選手権のレースレポートを共有いたします。
     自己記録更新はなりませんでしたが、無事完走・帰国いたしました。2013年にトライア
     スロンデビュー、2014年アイアンマンジャパン北海道でアイアンマンデビューし、今年
     が11年目で15レース目のアイアンマン・ロングディスタンスのレースとなります。

     アイアンマンフランクフルトは3回目の申し込みで初めての出場となりました。2016年、
     2018年共に直前で仕事のスケジュール変更で参加できなかった経緯があります。特に
     2016年は自身の世界選手権(ワールドチャンピオンシップ・ハワイ・コナ)の前哨戦と
     しての位置づけでしたので残念でした。

     コロナを経て満を持しての参加となった今回でしたが、自身の2週間の夏休みを兼ねて
     いたため長丁場となりました。レース前の1週間で中国広州市、エジプト(カイロ、ギザ、
     ルクソール)、ドイツ(ベルリン、フランクフルト、ミューヘン、ローデンベルグ)、
     ルクセンブルク、フランス、オーストリア(インスブルック)、リヒテンシュタイン、
     スイス(チューリッヒ)の特攻旅行を経てのフランクフルト入りで、しかも昨年のアイ
     アンマン南アフリカに続くスーツケースが届かずギアの買い直しというトラブルを経て
     のレースでした。今回も不幸中の幸いでバイクは届きました。

     レース前日は午前中スーツケースの到着を待ってましたが届かないので、お昼ごろから
     足りないものをアイアンマンストアで買い物開始。バイク・ランのチェックインを終え
     てからホテルに戻ったらスーツケースが届いてましたが時すでに遅し。バイク・ウェッ
     トスーツ以外は全てニューギアでのレースに。T1まで市内から10kmあり送迎バスに
     乗ろうとしたら激込みだったので慌ててレンタカーで向かう。今度は3km手前で道路
     が大渋滞。チケット切られるリスク覚悟で車を捨ててバイク乗ってT1チェックイン、ラ
     ンで車まで戻ってとかしているうちにもう3時半。4時頃ディナーを食べて7時頃に眠る。

     レース当日は3時起き、4時発のバスで4時半にスイム会場入りするもドタバタでした。
     6時のプロスタートではブルメンフェルト・ランガの2選手のスイムスタートを応援・
     堪能。いよいよ自分の番、2022年メリーランドでの自己ベストを更新できるか?


     Swim 3.8km 1:32:45
     アイアンマンのスイムで最悪の結果でした。長時間飛行機移動・運転の影響からかスタ
     ート直後から全く平衡感覚がなく、左に大きくコースからそれてライフセーバーの笛で戻
     される。なんと4度も大きくコースアウトで笛が鳴り最初の800m の直線で大きく遅れる。
     気を取り直して前の選手の足を見ながらコバンザメ戦法。トラブルだらけでスタートライ
     ンに立てた安ど感からか闘志が全くわかずエンジンがかからない。とにかくヘッドアップ
     もせず前の選手についていく。たまにはめられて一緒にコースアウト。
     それでも平衡感覚がなくなった私単独で泳ぐよりましでした。ぼーっと泳いでいるうちに
     あっという間にスイムフィニッシュ。負荷がなく全く3.8km泳いだ疲労感がない。
     自己ベストから17分も遅く、鎖骨骨折で無理やり出た2016年コナの世界選手権よりもさ
     らに遅い。でもなぜか嬉しい。上機嫌でT1へ。



     T1:8:38
     全く記憶が飛んでました。もたもたとウェットスーツ脱いで準備したようです。

                       

     Bike: 6:15:42(2周回)
     予報通り小雨のバイク。走り出しは周りを見ながらゆっくりと。男女ともにどんどん抜か
     れる。昨年の南アフリカ大会の1200mよりは獲得標高が400m多い1600m。といってもき
     つい登りはほとんどなくだらだらとしたローリングヒル。初めてトライアスロンバイクで石
     畳の路面を走りましたが、かなり不快で減速。地元ヨーロッパの選手は苦も無くスイスイ
     と進んでいました。60kmまでは6時間切りのペースでいけてましたが、60-90kmでのアッ
     プダウンがきつくなり90kmハーフは3:07とペースを維持できなくなりました。だらだらと
     2周回目に入るもエンジンもかからずぼーっと乗っていました。そのせいか後半90kmも前
     半90kmとほぼ同じで6:15でバイクフィニッシュ。南アフリカより獲得標高多いのに同じタ
     イムだったんでベストではありませんでしたが良しとしました。負荷が低くダメージほぼ
     なし。記憶もほとんどない不思議な展開。



     T2: 8:12
     ここでもほどんど記憶がなく、だらだらとラン準備

                       

     Run: 4:42:54(4周回)
     最後のランも7分台でノロノロ入ったせいか全く苦しくなく快適。アイアンマンでは最初の
     5km-10kmは死ぬほどつらいのにそれがない!なぜだろう? 雨はやみましたが気温も
     それほど上がらず快適にペースアップ。中盤から6分代後半で1km毎を刻む。得意の
     メンタルコントロールで7km, 14km, 21km, 28km, 35kmのサインしか気にせずそこでタ
     イム・ペースを確認しましたが、頑張ってもいないのにペースが上がっている不思議な展開。
     途中で若い女子と抜きつ抜かれつになる。彼女は走っては歩き、私はずっと同じペース。
     彼女の仲間も合流し大きな集団に。沿道の声援は過去最高の盛り上がりで音楽ガンガ
     ンかけながらビール飲みながらの熱烈応援。日本人を見かけると更に声援の声が大き
     くなり嬉しかったです。

     毎周回毎に観客のハグフリーのドイツ人女性のハグを受けながらモーチベーションアップ。
     いつも通り氷を帽子に入れてクールダウンしながらあっという間にゴールの瞬間がせまる。
     集団を振り切ってペースアップ。こんな調子でも明るいうちにゴールできそうと脚が進む。
     ヨーロッパの大会特有のチアリーダー達に応援されながらゴール。さすがにチアリーダー
     達はハグしてくれなかったけど笑顔でゴール。記憶もゴール付近以外ほとんど吹っ飛んで
     ました。

                       

     Total: 12:48:11
     ボランティアにWell done!, You are great!と褒められながら完走メダルをかけてもらい計
     測チップを取られる。ゴール付近のメディカルテントでは夕方の寒さに負けたアスリートた
     ちで埋め尽くされてました。私はゴール付近で振舞われていた大ジョッキビールとピザやポ
     テトなどを食べて一息ついてからゴール地点に戻り記念写真。疲労感・ダメージもほとんど
     なく、自己ベスト更新ならずも最も楽に終えてダメージの少ないアイアンマンとなりま
     した。

     翌日はフランクフルト市内を軽くジョグ観光、昼間からアワードセレモニーに参加。そこで
     東京オリンピックぶりのブルメンフェルトに再開、ツーショット写真。なんとランゲまで現
     れランゲともツーショット。大鍋のドイツ伝統ジャガイモ料理をたらふくいただく。
     その夜の便でグラスコーに移動、翌日エジンバラとグラスゴーを観光し、あこがれのウイ
     スキーの聖地アイラ島で2日間ウイスキー蒸留所10か所見学。レンタカーがハイシーズン
     で借りられず、バス移動でトレラン18km、バイク50kmとアイアンマン数日後と思えない
     くらいピンピンしてました。その後グラスゴーとフランクフルト経由で中国深圳で一日ジョ
     グと観光して帰国。充実した2週間でした。来年も海外でのアイアンマンに挑戦して、自己
     ベスト更新と世界選手権スロットを狙いたいです。


  



   
    第一四二号

      北海道支部長退任あいさつ!

2024年10月7日
JIC会員
槙本 深氏

     北海道支部の会員で、アイアンマンチャンピオンシップの常連だった冨田訓司(とみたさとし)
     さんが、ALSを発症し動けなくなり、平成31年(2018)1月29日に逝去されました。
     謹んでお悔やみ申し上げます。 チャンピオンシップの表彰台に何度も上がられるなど偉大
     な業績を残したレジェンドとして記憶にとどめていただけますと幸いです。
     写真1 2013年IMワールドチャンピオンシップ75歳カテゴリで3位入賞した冨田さんのラン。
           ゴール1マイル前の勇姿。


     さて、北海道支部長を仰せつかっておりました槇本深(まきもとふかし)です。この度、冨田
     宏(とみたひろし)氏に後任を引き受けていただき、北海道支部長を退任したことを報告さ
     せていただきます。満70歳で2019年のアイアンマン台湾を年代別2位で完走し、最高齢完
     走者としても表彰され、いい思い出となりました。
     写真2 アイアンマン台湾2019年代別表彰式70歳カテゴリ。台湾美女の祝福をうけて。

     その後コロナ禍でしばらくレースがなくなりました。
     再開を期して練習をしていたところでしたが、変形性膝関節症を発症し歩くのもままならない
     状態に陥りました。リハビリに励み、スイムのみの練習、少しよくなったところでバイク練習、
     そして、ようやく歩き、走れるようになったところです。ランナーに比べてトライアスリートは
     リハビリと両立でき生涯スポーツとしてメリットがおおきく、ありがたいとつくづく感じいった
     次第でした。

     今年の北海道トライアスロン(2024/8/18)とアイアンマン南北海道(2024/9/15)を卒業の
     花道にしようと張り切って練習に励んでいましたが、北海道トライアスロンの直前に悪い風邪
     にかかり、DNS。なかなか治らなくて、咳とだるさが抜けず。アイアンマン南北海道もトランジ
     ッションに自転車とランバックを設置までして体調回復の奇跡を待ったのですが、むなしく
     痛恨のDNSとなった次第です。その後、検査をしてみると糖尿病を発症していたことがわか
     りました。厳しい食事制限で、ようやく体調も良くなり、自力で治せそうな希望が見えてきたと
     ころです。
     
     私がトライアスロンを始めたのは、40歳のころ、今でいうメタボリックシンドローム(肥満、
     高血糖、高血圧)の一歩手前に陥りました。それを克服するため、自己管理をゲームとして
     楽しむためにトライアスロンを始めました。禁煙にも成功し、メタボ症状もポッコリお腹は残
     ったものの、ほかの症状は全部なくなり健康を取り戻せたのでした。

     あのまま暴飲暴食喫煙夜更かしの生活を続けていれば、おそらくいまこの現在もうこの世
     にはいなかったと思います。トライアスロンと出会ったおかげでいままで生きてこられた。
     またふたりの冨田さんなど素敵な友人とも出会えた。この幸運に感謝しています。

     さて、ふりかえって欲を言えば、自分の自己管理能力を過信し、驕っていたような気もします。
     運動さえしていれば大丈夫。好きなだけ食べて飲んでも良い。血糖と血圧が正常化したこと
     でおおいに自信をもち、お腹ポッコリと体重オーバーを許していました。デブでもアイアンマン
     を完走できるぞ、デブの希望の星だなどと飲み仲間にうそぶいてもいました。60歳代までそ
     れで通用したのでした。

     体重オーバーは若いころは平気でも、70歳オーバーになるとさすがに関節が悲鳴を上げた
     のでした。それと、わずかではあったが、ガニ股O脚であったこともよくなかった。いまは、
     ストレッチ・靴の中敷き調整などで対処して膝痛はまだあるものの、ともかくは遅くても走れる
     状態に復帰できました。もう一年早くわずかな違和感を覚えた時点で対処していればと悔や
     まれますが、いまからでも遅くはない。

     メタボが進んだ先に糖尿病があるのですが、これもやたらのどが渇く、尿がたくさん出る。
     夜、尿に起きるなどの症状がまだ軽いうちに気が付いていれば、もっと楽な食事制限で済ん
     だのにと悔やまれますが、いまからでも遅くはない。

     80kgの体重はいま72kgまで減らせました。まだ減量中です。体のだるさもとれ、少しずつ練
     習も再開できそうな予感です。糖尿病を克服してエンジン強化を、膝関節を治して足回りを
     整備し、体重減少で負荷を減らし、再びトライアスロンのスタートラインに立てる日を夢見てい
     る今日この頃です。
     まずはローカルのショート、そして最後に “アイアンマンよもう一度” と胸に秘め雌伏の日々
     を過ごしております。もう少しJIC平会員として片隅にとどめさせていただければ幸いです。

     当会は、当初60歳以上が正会員となっていた経歴があり、高齢の会員が多いと思います。
     みな自慢の鉄の身体を持っていますが、70歳とくに75歳を過ぎるといろんなことが起きます。
     それを受け入れ、無理をせず、早いうちに対処すれば競技生命を永らえることができると、
     声を大にして訴えたいと思います。

     70歳越えで完走できると、それだけで入賞、表彰台は間違いなし。あわよくばチャンピオンシ
     ップのスロットも夢ではありません。ぜひ小さな違和感に素早く対処し、競技生命を永らえて
     70歳代のご褒美ステージを堪能できますよう会員の皆様にエールを送り、あいさつに代えさ
     せていただきます。
     写真3 向かって左から冨田訓司さん、槇本美恵子、槇本深 2013ハワイIM帰りオアフ島で