設 立 趣 意 書
1、トライアスロン競技の誕生
トライアスロン競技は1974年にアメリカ・サンディエゴで生まれた後、
ホノルルに拠点をおく海軍カップル・ジュディとジョン・コリンズは、
ワイキキビーチを 2.4マイル(3.86km)泳ぎ、オアフバイクレースで
112マイル(180.2km)を漕ぎ、ホノルルマラソンの26.2マイル(
42.195km)を組込み1978年2月18日に第1回大会として開催した。
その後1981年10月13日、レースはワイキキの穏やかな海岸からハワイ
島コナの不毛な溶岩原野へ移り、今もなおアイアンマンが提唱 し続け
ている 【ANYTHING IS POSSIBLE】を得るために、心・体と勇気
によってIRONMAN世界選手権は現在に至っている。
そして、四半世紀が過ぎた世界において、2000年のシドニーオリン
ピックで正式種目に採用され、初めて全世界に認知される事になった。
【参考】
2021年版の大会はコロナ禍の影響で2022年5月にユタ州セントジョージ
で開催され、2022年10月にはコナに戻り変則的に木・土2日間で開催さ
れた。
そして2023年は2つの開催地9月はフランス/ニースで男性が、10月
はハワイ/コナで女性の大会として開催したが、2024年はその逆で開
催された。将来的には2025・2026年と繰り返し、2027年以降は改め
て方針が示される。)
一方、日本においては1981年鳥取県皆生温泉組合が事業発展の一助
として皆生大会を開催、その後宮古島大会・琵琶湖大会と続き、新鮮
な感覚と今までに経験した事の無い達成感と喜びを知り、沢山の愛好
者が増え続け現在に至っている。
また、都道府県対抗・各都道府県持ち回り方式で毎年開催されている
2014国民体育大会(長崎がんばらんば国体)によって、より深く国
民に浸透して来ている。
2、トライアスロンの競技種目
競技種目としては主としてアイアンマンレースで採用されている約226.2
km(スイム3.8km・バイク180.2km・ラン42.2km)と、オリンピ
ックやワールドカップで採用されている51.5km(スイム1.5km・バイ
ク40km・ラン10km)の2種目に設定されている。
現在、アイアンマン(WTC)ロングレースはハワイを含め35レースが
世界中で開催されており、2014年アジアのロングレースでは日本/北海
道洞爺湖と、マレーシア/ランカウイ島での開催が予定されている。
距離が226.2kmに限らず150kmを超えるレースも各地で行われている。
また、一般にショートレースと言われている51.5kmは、日本トライアス
ロン連合(JT U)や国際トライアスロン連合(ITU)が主催・共催す
るレースで多く開催されており、トライアスロンレースの主流となってい
る。
その他、ミドルレース(アイアンマンレースの約1/2距離)やスプリント
レース(アイアンマンレースの約1/8距離)等も開催されており、JTU・
ITU・距離や地域に限定されることなく、全国の各自治体やクラブ組織
によっても自主開催されており、開催地の立地条件等に合わせて盛ん
に行われている。
3、トライアスロン界発展のために
過去日本においてアイアンマンレースを完走した方が何人いるのか、正確な
データは持ち合わせていないが、世界を舞台としてアイアンマンレースで活
躍したトライアスリートが日本のトライアスロン界を牽引して来た意義は大
変に大きなものがあったと考える。
今後の日本トライアスロン界がより一層発展して行くためには、アイアンマ
ンジャパン(北海道洞爺湖)や日本トライアスロン連合(JTU)に協力し、
各都道府県の連合/協会に於いてベテランの経験と活力を活かさなくては
ならない。
また、少子化が進む日本において競技者の減少は重大な関心事であるが、
子供たちがトライアスロンに親しむための環境作りと、レース参加への協力
と支援は欠かせないものと考える。
また、生涯現役をめざす我々は自身で努力することはもちろんのこと、安全
確保のために情報を交換を密にし、事故を起こさず故障しないで競技力を向
上するノウハウを確保することが望まれる。
我々仲間が心を一つにし出来る範囲で、無理なく行動する事が大切である。
だから地元で活動するトライアスロン愛好者と共に、トライアスリートの誕
生や育成およびレース参加などに協力支援しながら、各地で開催されている
大会の情報や結果などを報告したり、また故障や事故などを未然に防止し
つつ、競技力を維持・向上させるためのトレーニングや健康管理方法などの
情報も発信して行きたいと考える。
4、トライアスロン界発展のための課題
今後とも魅力ある大会を開催して行くために、解決すべき具体的な課題とし
ては、次の様な項目を挙げることが出来る。トライアスロンに携わる者とし
て、これらの問題点を常に念頭において行動し、トライアスロンの発展に寄
与して行きたいものである。
* 日本トライアスロン連合(協会)主催(主管)大会に協力支援すること
* 日本で開催されるトライアスロンレースに参加・協力支援すること
* 地元のトライアスロンクラブと共に活動すること
* トライアスリートの誕生と育成に協力支援すること
* 地元で開催されている各大会の情報や結果を発信すること
* 自らの日常トレーニングや健康管理状況を発信すること